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認知症予防に歩行時間が大きく寄与~日本人1万4千人のデータ

 歩行時間が認知症発症に与える影響について、東北大学の遠又 靖丈氏らが65歳以上の日本人コホートで検証した。その結果、全員が1日1時間以上歩けば認知症発症の18.1%の減少に寄与すると推定され、歩行時間が認知症発症予防に少なからぬ影響を与えることが示唆された。International Journal of Geriatric Psychiatry誌オンライン版2018年10月22日号に掲載。 本研究ではまず、65歳以上の1万3,990人のデータを分析しハザード比を推定した。1日歩行時間(0.5時間未満、0.5~1時間、1時間以上)は自己申告のアンケートから評価した。また、公的介護保険データベースを検索し、5.7年間の認知症データを取得し、Coxモデルを用いて認知症の多変量調整ハザード比(HR)を推定。さらに、国民健康・栄養調査における有病率を用いて、人口寄与割合(population attributable fraction:PAF)を算出した。 主な結果は以下のとおり。・1日歩行時間は、認知症発症と逆相関を示した。・多変量調整HR(95%信頼区間)は、0.5時間未満を1.00(基準)とすると、0.5~1時間で0.81(0.71~0.92)、1時間以上で0.72(0.62~0.84)であった。・全員が1日1時間以上歩けば認知症発症の18.1%の減少に寄与し、現在の歩行時間を1つ上のレベルに増やせば(0.5時間未満から0.5~1時間、あるいは0.5~1時間から1時間以上)14.0%の減少に寄与すると推定された。

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妊娠高血圧腎症、認知症リスクを増大/BMJ

 妊娠高血圧腎症(pre-eclampsia)は、認知症リスクを増大することが、デンマーク・Statens Serum InstitutのSaima Basit氏らによる全国コホート研究の結果、示された。とくに脳血管性認知症のリスクは、非既往女性の3倍以上高く、より高齢(65歳以上)での発症と強い関連が認められたという。また、そのリスクは、糖尿病、高血圧、心血管疾患で補正後もやや減弱する程度で、著者は「妊娠高血圧腎症と脳血管性認知症は基礎メカニズムあるいは感受性経路を共有している可能性がある」と指摘している。なお、アルツハイマー病との関連はわずかで、肥満による交絡の非コントロールによる可能性が示唆された。得られた所見を踏まえて著者は「妊娠高血圧腎症歴を女性に尋ねることは、ベネフィットが得られる女性を臨床医が特定するのに役立ち、疾患の早期兆候に対するスクリーニングや早期臨床的介入を可能とするだろう」と述べている。BMJ誌2018年10月17日号掲載の報告。1978~2015年の分娩デンマーク女性対象にコホート研究 妊娠期に高血圧障害を有した女性は、その後に認知障害や脳萎縮を示す兆候がみられる。それらは妊娠後の短期間に、または数十年後にみられる場合もある。後期発症のアルツハイマー病では、妊娠高血圧腎症の感受性を高める遺伝子異型STOX1遺伝子の過剰な発現が認められている。また、疫学研究により、妊娠期の高血圧障害と認知症には直接的な関連があることが、限定的だが見いだされていた。 研究グループは今回、デンマークの全国コホート研究により、妊娠高血圧腎症と後期認知症との関連を、全体的および認知症サブタイプ別、発症のタイミング別に調べた。 被験者は、1978~2015年に1人以上を出産または死産した全女性。主要評価項目は、妊娠高血圧腎症の既往の有無別に、Cox回帰モデルを用いて算出した認知症率を比較したハザード比(HR)であった。後期の脳血管性認知症発症リスク、罹患女性は非罹患女性の3.46倍 コホートは女性117万8,005例から成り、フォローアップは2,035万2,695人年であった。 妊娠高血圧腎症歴のある女性は、同病歴のない女性と比べて、後期において脳血管性認知症を発症するリスクが3倍以上高かった(HR:3.46、95%信頼区間[CI]:1.97~6.10)。脳血管性認知症との関連は、後期発症の脳血管性認知症のほうが(HR:6.53、95%CI:2.82~15.1)、早期発症(2.32、1.06~5.06)と比べて強いことが認められた。 糖尿病、高血圧、心血管疾患で補正後も、HRはわずかな減弱にとどまった。また、感度解析で、BMIと血管性認知症は関連していない可能性が示唆された。 一方、アルツハイマー病(HR:1.45、1.05~1.99)およびその他/分類不能の認知症(1.40、1.08~1.83)との関連の程度は、わずかであった。

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デュルバルマブ、CCRT維持療法のサブグループ解析(PACIFIC)/ESMO2018

 PACIFIC試験はStageIII切除不能非小細胞肺がん(NSCLC)におけるCCRT治療においてOSとPFS双方を改善した。このPACIFIC試験の探索的解析が、ドイツ・ミュンヘンでの欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)において、発表された。・対象:化学放射線同時併用療法(CCRT)後に進行していない切除不能StageIII NSCLC患者・試験薬:デュルバルマブ10mg/kg、2週ごと12ヵ月・対照薬:プラセボ、2週ごと12ヵ月・評価項目:[主要評価項目]盲検独立中央評価委員会(BICR)判定によるPFS、OS[副次評価項目]死亡または遠隔転移までの時間、2回目の進行までの時間、安全性などCCRTの1~42日後に、被験者はデュルバルマブとプラセボに2対1に無作為に割り付けられた。 主な結果は以下のとおり。・事前に設定されたPFSとOSのサブ解析では、すべての項目で、デュルバルマブ群が優れていた。・先行化学療法の種類にかかわらず、デュルバルマブ群が優位であった。・先行放射線治療の照射量、放射線完了時から維持治療までの時間(14日未満・以上)にかかわらず、デュルバルマブ群が優位であった。 事後に設定されたサブグループ解析(PD-L1 1%未満・以上)・BICR判定によるPFSは、[PD-L1 TC 1%以上]デュルバルマブ群17.8ヵ月、プラセボ群5.6ヵ月であった(HR:0.46、0.33~0.64)。[PD-L1 TC 1%未満]デュルバルマブ群10.7ヵ月、プラセボ群5.6ヵ月であった(HR:0.73、95%CI:0.48~1.11)。・OSは、[PD-L1 TC 1%以上]デュルバルマブ群未達、プラセボ群29.1ヵ月であった(HR:0.53、95%CI:0.36~0.77)。「TC1%未満」デュルバルマブ群、プラセボ群ともに未達であった(HR:1.36、95%CI:0.79~2.34)。 発表者の英国・マンチェスター大学 Faivre-Finn氏は、PD-L1 1%を境界としたサブ解析について下記のように述べた。この解析は、事前に設定されたサブグループではなく、EMAの要請により行ったものであること(事前に設定されたサブグループはPD-L1 25%未満・以上・不明で、いずれの群もデュルバルマブ群が優位)。PD-L1 1%未満群は症例数およびイベント数が少なく、プラセボ群に有利な患者の背景があること、などから、PD-L1発現状況による最終的な結論は、今回の事後探索的サブグループ解析では導き出せない。PACIFIC試験のデータは、CCRT後のデュルバルマブ維持治療というPACIFICレジメンを、切除不能StageIII NSCLCの新たな標準治療として支持するものである。■関連記事デュルバルマブ、切除不能StageIII NSCLCのOS改善(PACIFIC)/NEJMEGFR変異陽性肺がんの再発リスクを40%減、ゲフィチニブ補助療法/ASCO2017※医師限定ASCO2018最新情報ピックアップDoctors’ Picksはこちら

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エンパグリフロジン、心血管疾患を有する2型糖尿病患者の生存期間延長の可能性

 ドイツ・ベーリンガーインゲルハイムと米国・イーライリリー・アンド・カンパニーは、EMPA-REG OUTCOME試験のデータから、心血管疾患を有する成人2型糖尿病患者に対するエンパグリフロジン(商品名:ジャディアンス)による治療が、平均生存期間の延長に寄与する可能性が示されたことを発表した。この結果はCirculation誌2018年10月9日号に掲載された。 EMPA-REG OUTCOME試験は、心血管疾患を有する成人2型糖尿病患者を対象としたエンパグリフロジン群とプラセボ群を比較した試験。本試験で明らかとなった有益な影響が、エンパグリフロジンをさらに長期間使用した場合にも継続すると仮定し、生命保険数理法を用いて解析したところ、エンパグリフロジン投与群はプラセボ投与群よりも平均推定生存期間が1~4.5年(年齢により異なる)長くなることが示された。この解析から、エンパグリフロジン投与により生存期間延長の可能性が示唆された。 本試験の被験者7,020例から得られたデータの解析で、エンパグリフロジン群は、プラセボ群と比較して、どの年齢においても平均推定生存期間が長いことが示された。具体的には、45歳の被験者における平均推定生存期間は、エンパグリフロジン群では32.1年で、プラセボ群での27.6年より4.5年長い。50歳、60歳、70歳、80歳の被験者においては、それぞれ3.1年、2.5年、2年、1年長くなるという結果が示された。 論文筆頭著者のブリガム・アンド・ウィメンズ病院のBrian Claggett氏は、「これまでの研究では、心血管イベントの既往がある60歳の2型糖尿病患者は、同年齢の健常人と比較して平均生存期間が最大12年短くなることが推定されている。今回の解析で、エンパグリフロジンによって、このような患者の生存期間が平均2.5年長くなることが推定された」と述べている。 なお、日本におけるジャディアンスの効能・効果は2型糖尿病であり、心血管イベントのリスク減少に関連する効能・効果は取得していない。■関連記事エンパグリフロジン、心血管死リスクを有意に低下/NEJMエンパグリフロジン、腎症の発症・進行を抑制/NEJM

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手術室を滅菌空間から単体医療機器に「スマート治療室」/脳神経外科学会

 手術室では、手術に関わる人間が医療機器や設備からの膨大な情報を、限られた時間で判断しながら、治療を行っている。そうした治療現場においてIoTを活用して医療機器や設備を接続し、手術や患者の状況と共に時系列に統合し、それを手術室内外で共有することで、治療の効率と安全性を向上させる「スマート治療室」の開発が、AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)主体で進められている。このスマート治療室は「SCOT(Smart cyber operating theater)」と名付けられ、東京女子医科大学を中心に、5大学11企業による産学連携のプロジェクトとして進められている。 「SCOT」は、手術室の機器を、モニタリング、患部診断、治療、手術者の補助/支援など用途ごとにをパッケージ化し、産業用のミッドウェア「ORiN(Open Resource interface for the Network)」をベースに開発された治療用インターフェイス「OPeLiNK」で、手術室内機器・設備を接続する。すでにパッケージ化を実現した「Basic SCOT」が広島大学で、さらに「OPeLink」を備えてネットワーク化を実現した「Standard SCOT」が信州大学に導入されている。そして、本年(2018年)度末、手術ロボット連携など高度な統合を実現した「Hyper SCOT」が、東京女子医科大学に設置される。 プロジェクトを統括する東京女子医科大学の村垣 善浩氏は、日本脳神経外科学会 第77回学術総会での発表で、従来スタンドアローンだったデータが、ナビゲーションの情報と時間同期されて記録できる。このように空間の情報と時間の情報が同期されることで、質の高いデータを収集可能になる。これら質の高いデータを用い、ロボット化した治療を行い、さらにAIを使った術者の意思決定支援が可能になる、と述べている。 すでに「Basic SCOT」が販売開始されており、今後も適宜リリースする予定である。また、脳神経外科だけでなく、他領域への横展開、病院全体への縦展開を目指して開発中である。さらに、ロボット化した国産新治療を実装し、自動車に次ぐ輸出の切り札として、治療室産業を創出する、としている。

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SSRIナイーブのうつ病患者に対するセルトラリンの有効性に関するランダム化比較試験

 キューバ・Centro Nacional Coordinador de Ensayos ClinicosのRoselin Valle-Cabrera氏らは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)ナイーブの大うつ病患者を対象に、セルトラリンとプラセボの有効性および安全性を評価する臨床試験を実施した。Journal of Clinical Psychopharmacology誌2018年10月号の報告。 10週間のランダム化多施設プラセボ対照二重盲検比較優越性試験を実施した。対象は、ハミルトンうつ病評価尺度17項目(HAMD-17)の合計スコア19~36点の成人うつ病患者。対象患者は、セルトラリン群39例またはプラセボ群38例にランダムに割り付けられた。各患者には、セルトラリン50mg/日またはプラセボを固定用量で4週間投与した。その後、必要に応じて、最大200mg/日まで用量調節を行った。主要有効性エンドポイントは、ベースライン時と比較した10週間後のHAMD-17スコア50%以上低下と定義した臨床反応とした。ベースラインからのHAMD-17スコア変化を、補助的分析として実施した。 主な結果は以下のとおり。・臨床反応は、セルトラリン群において良好であった(72% vs.32%、相対リスク:2.27、95%CI:1.37~3.78、p=0.0006)。・線形混合モデルでは、arm × time相互作用が有意であることが示唆された(尤度比カイ2乗統計量:7、自由度:48.42、p<0.0001)。・HAMD-17変化スコアは、8週目以降のセルトラリン群において良好であった。・セルトラリン群の主な有害事象は、頭痛、下痢、体重減少であった。 著者らは「本試験では、プラセボと比較したセルトラリンの効果発現は、通常よりも遅かった。この効果発現の遅れは、臨床試験中の医師と患者の密接な治療プロセスおよび新規治療による効果への期待によるものであると考えられる」としている。■関連記事たった2つの質問で、うつ病スクリーニングが可能うつ病の薬物治療、死亡リスクの高い薬剤はSSRI治療抵抗性うつ病、治療前に識別可能か:大分大

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AI利用で早期緑内障の診断精度が向上

 東京大学医学部眼科学教室特任講師の朝岡 亮氏らは、複数の黄斑部OCT画像のディープラーニング(DL)モデルを利用することで、緑内障の早期診断精度が実質的に向上する可能性があることを明らかにした。American Journal of Ophthalmology誌オンライン版2018年10月11日号掲載の報告。 研究グループは、スペクトラルドメインOCT(SD-OCT)画像から早期緑内障を診断するためのDLモデルの開発および評価、検討を目的とした、多施設共同研究を行った。 複数医療機関の協力を得て、プレトレーニングデータ、トレーニングデータ、検証データを用意。プレトレーニングデータは、病期ステージを問わずに集めた開放角緑内障(OAG)の1,565眼と健康な193眼による4,316枚のOCT画像で構成されていた。また、トレーニングデータには、早期OAG(平均偏差[MD]:>-5.0dB)患者94眼(94画像)と健康な被験者84眼(84画像)を含み、検証データには、早期OAG(MD:>-5.0dB)患者114眼(114画像)と健康な被験者82眼(82画像)が含まれていた。プレトレーニングデータの画像撮影にはRS-3000(Nidek)、トレーニングデータおよび検証データにはOCT-1000/2000(Topcon)を用いた。 DL(畳み込みニューラルネットワーク)分類器の学習は、プレトレーニングデータセットを使い、2回目の学習に独立したトレーニングデータセットを使用した。SD-OCT画像から8×8グリッドの黄斑部網膜神経線維層厚と網膜神経節細胞層複合体厚を抽出し、特徴(feature)として用いた。検証データセットを用いて診断精度を調査し、ランダムフォレスト(Random Forests:RF)およびサポートベクターマシーン(SVM)を用いて比較評価を行った。 主要評価項目は、ROC曲線下面積(AROC)であった。 主な結果は以下のとおり。・DLモデルによるAROCは、93.7%であった。・プレトレーニングデータによる学習を行わなかった場合、AROCは76.6~78.8%と有意に低下した。・RFによるAROCは82.0%、SVMによるAROCは67.4%と、いずれも有意に小さかった。

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エルロチニブによるNSCLCネオアジュバントの有効性(CTONG-1103)/ESMO2018

 EGFR-TKIゲフィチニブによるEGFR変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の術後補助療法は、ADJVANT試験において、PFSの有意な延長が報告された。CTONG-1103試験は、のStageIII-N2 EGFR変異陽性NSCLCの術前補助療法において、エルロチニブ単剤とゲムシタビン+シスプラチン(GC)を比較したオープンラベル無作為化比較第II相試験である。ドイツ・ミュンヘンでの欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)において、その結果が発表された。・対象:未治療のStageIIIA-N2 EGFR変異陽性NSCLC・試験群:エルロチニブ150㎎/日42日、(手術)、術後エルロチニブ150㎎/日12ヵ月・対象群:ゲムシタビン+シスプラチン3週ごと2サイクル、(手術)、術後ゲムシタビン+シスプラチン 3週ごと2サイクル・評価項目:[主要項目]全奏効率(ORR)[副次項目]リンパ節の病理学的ダウンステージ、病理的完全奏効(pCR)、無増悪税損期間(PFS)、3年・5年全生存(OS)率、安全性・忍容性 主な結果は以下のとおり。・72例が、無作為にエルロチニブ群に37例、GC群に35例に割り付けられた。・ORRは、エルロチニブ群54.1%、GC群34.3%であった(p=0.092)。・手術実施率は、エルロチニブ群83.8%、GC群68.6%であった(p=0.129)・リンパ節ダウンステージは、エルロチニブ群10.8%、GC群2.9%であった(p=0.185)。・pCRは、両群ともにみられなかったが、MPR(Major Pathologic Response)は、エルロチニブ群10.7%、GC群0%であった。・PFSは、エルロチニブ群21.5ヵ月、GC群11.9ヵ月、と、エルロチニブ群で有意に良好であった(HR:0.42、p=0.003)。・有害事象については、既報と同様であった。■関連記事EGFR変異陽性肺がんの再発リスクを40%減、ゲフィチニブ補助療法/ASCO2017※医師限定肺がん最新情報ピックアップDoctors’ Picksはこちら

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妊娠中の細菌性膣症、早期抗菌薬治療は有益か?/Lancet

 妊娠中の細菌性膣症の治療は、早産などの不良なアウトカムを減少可能だが、早期発見・治療に努めることでリスクの減少につながるのか。フランス・リール大学病院のDamien Subtil氏らによる多施設共同二重盲検無作為化試験「PREMEVA試験」の結果、そうしたエビデンスは認められないことが示された。検討では、妊娠14週前に系統的なスクリーニングを行い、細菌性膣症が認められた場合は、抗菌薬のクリンダマイシンによる治療を行った。結果を受けて著者は、「今回検討した患者集団では、早産回避のための抗菌薬使用について再考すべきことが示された」とまとめている。Lancet誌オンライン版2018年10月12日号掲載の報告。妊娠リスク高低別に、プラセボを含む治療コース5群について検討 PREMEVA試験では、細菌性膣症の治療が後期流産や自然超早産を減らすのか、フランス国内40ヵ所で細菌性膣症を有する18歳以上の女性を集めて検討された。 被験者のうち妊娠リスクが低い対象者は、(1)クリンダマイシン300mgを1日2回で4日間投与の1コース+プラセボ4日間投与の2コース(低1コース群)、(2)クリンダマイシン300mgを1日2回で4日間投与を3コース(低3コース群)、(3)プラセボ4日間投与を3コースの3群に、(1)(2)対(3)が2対1の割合になるよう無作為に割り付けられた。また妊娠リスクが高い対象者は、(4)クリンダマイシン300mgを1日2回、4日間投与を1コース(高1コース群)、(5)同投与を3コース(高3コース群)の2群に、1対1の割合で無作為に割り付けられた。 主要評価項目は、後期流産(16~21週)または自然超早産(22~32週)の複合で、分娩データが得られた全患者(修正intention-to-treat集団)で評価した。有害事象は、系統的に報告された。後期流産・自然超早産の発生について、有意差はみられず 2006年4月1日~2011年6月30日に、妊娠14週前に8万4,530例の妊婦をスクリーニングした。5,630例が細菌性膣症を有しており、そのうち3,105例を、低1コース群(943例)、低3コース群(968例)、プラセボ群(958例)、高1コース群(122例)、高3コース群(114例)に無作為に割り付けた。 妊娠リスクが低い2,869例では、主要評価項目の発生は、クリンダマイシン投与群が22/1,904例(1.2%)、プラセボ群10/956例(1.0%)であった(相対リスク[RR]:1.10、95%信頼区間[CI]:0.53~2.32、p=0.82)。 妊娠リスクが高い236例では、同発生は、高3コース群5例(4.4%)、高1コース群8例(6.0%)であった(RR:0.67、95%CI:0.23~2.00、p=0.47)。 妊娠リスクが低い集団では、有害事象は、クリンダマイシン群がプラセボ群よりも頻度が高かった(58/1,904例[3.0%]vs.12/956例[1.3%]、p=0.0035)。 概して多く報告されたのは、下痢(30例[1.6%]vs.4例[0.4%]、p=0.0071)で、腹痛もクリンダマイシン群で多く観察された(9例[0.6%]vs.報告なし、p=0.034)。重篤な有害事象はいずれの群においても報告がなかった。 妊娠リスクが高い集団において、胎児および新生児の有害アウトカムについて、両投与群間で有意差はなかった。〔11月6日 記事の一部を修正いたしました〕

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テオフィリンは過去のクスリか?(解説:倉原優 氏)-940

 テオフィリンを安定期COPDに用いて1秒量が少し上がった人はいるが、症状が劇的に改善したりCOPD増悪を抑制したり、という経験は個人的にはない。吸入薬が台頭している現在、安定期COPDに対してテオフィリンを処方する医師は減ったが、それでも内服という手軽さもあって、ベテラン医師からの人気は根強い。 ちなみに、海外ではキサンチン誘導体の処方はかなり減っている。これには明確な理由がある。効果と副作用のバランスがとれていないからだ。効果が少ないわりに副作用リスクが大きいのである。 少し古いが、16年前のコクランレビュー1)では、安定期COPDに対するテオフィリンは、プラセボと比較して肺機能改善をもたらしたものの、COPD増悪を抑制できるほどの効果は認められなかった。そして、残念ながら嘔気のリスクが有意に上昇することが示されたのである。 このTWICS試験は、吸入ステロイドに低用量テオフィリンを加えることの是非を問うものだ。テオフィリンを低用量にすることで、血中濃度の上昇を抑えることができるため、嘔気などの副作用が出にくくなる。また、ステロイドとテオフィリンの間にはシナジー効果があることがわかっており(テオフィリンの効果を何倍にも上げるらしい)、副作用が出ない状態でCOPD増悪を抑制できるかもしれない。そういう理念で立案された研究だ。 結果、低用量テオフィリンを吸入ステロイドと併用しても、プラセボと比較して1年間のCOPD増悪数を減らすことはできなかった。つまり、テオフィリンのCOPD増悪に対する有効性はほぼ否定された形となり、積極的に投与すべき薬剤とは言えなくなった。ただ、1秒量に対する有効性は、まだ議論の余地があるとは思う。 しかしながら、テオフィリンの血中濃度を測定せずに、漫然と投与されている高齢者のCOPD患者をよくみかけるが、下手をすればリスクを与えているだけということになりかねないので注意が必要だ。

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第66回 ノーベル生理学・医学賞の米国での反響と免疫CP阻害薬の致死的副作用【侍オンコロジスト奮闘記】

第66回:ノーベル生理学・医学賞の米国での反響と免疫CP阻害薬の致死的副作用キーワードノーベル生理学・医学賞免疫チェックポイント阻害薬Daniel Y,et al. Fatal Toxic Effects Associated With Immune Checkpoint Inhibitors.JAMA Oncol. 2018 Sep 13.[Epub ahead of print]

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高齢NSCLCに、有効かつFNのない化学療法を 第20回【肺がんインタビュー】

第20回 高齢NSCLCに、有効かつFNのない化学療法を高齢者の非小細胞肺がん(NSCLC)では、化学療法による発熱性好中球減少症(FN)が大きな問題となる。そのような中、高齢者肺がん患者を対象にドセタキセル・ラムシルマブ併用レジメン(以下、ドセタキセル・ラムシルマブ)にPEG-G-CSFを併用した、西日本がん研究機構(WJOG)による第II相試験DRAGON study(WJOG9416L)1)が実施される。同試験の研究事務局である神戸低侵襲がん医療センターの秦 明登氏に、同研究の狙いを聞いた。試験を行った背景はどのようなものですか。わが国では、ドライバー遺伝子変異のない高齢者肺がんに対する1次治療のスタンダードは、ドセタキセル単剤です。このドセタキセル単独に対し、ドセタキセル・ラムシルマブは、2次治療以降で、奏効率、無増悪生存期間、そして全生存期間を有意に延ばしています2)。この試験は年齢を問わず行われましたが、高齢者においても有力な治療選択肢となる可能性があります。しかし、このレジメンの課題はFNの頻度が高いことで、日本人の第II相試験では、34%、つまりおよそ3例に1例がFNを発症するという報告があります3)。一方、わが国の後ろ向きの報告では、ドセタキセル・ラムシルマブにPEG-G-CSF製剤であるペグフィルグラスチムを併用することで、FN発症をゼロに抑えたという報告があります4)。そのほかにも、ペグフィルグラスチムの化学療法との併用によるFN発症抑制については、しっかりしたエビデンスが示されています。このようなことから、ドセタキセル・ラムシルマブにペグフィルグラスチムの1次予防を併用することで、FNを防ぎつつ、有効性を確保した治療を高齢NSCLC患者に提供できるのではないかという仮説を立て、この試験を実施しています。プライマリ・エンドポイントは全奏効率(ORR)ですが、FN発症抑制についても評価されるのですか。有効性を評価するために第II相試験の一般的な評価項目として、ORRをプライマリ・エンドポイントに設定しています。FNの発症率についても、副次評価項目の安全性で評価する予定です。FNの1次予防としてG-CSFを用いることについては?改訂されたG-CSF使用に関するASCOのガイドラインでは、FN発症リスク20%以上の患者ではG-CSFの1次予防が推奨されています5)。ドセタキセル・ラムシルマブのFN発症率はおよそ3分の1ですので、十分その対象となります。さらに、PEG製剤を用いることによる、実臨床でのメリットもあります。現在の化学療法はほとんど外来で実施します。従来のG-CSFは連日投与が必要ですが、PEG-G-CSFは半減期が長く、3週に1回の投与で効果を発揮し、また化学療法の翌日から予防的に投与できます。実際の治療として、3週間サイクルの1日目にドセタキセル・ラムシルマブを、翌日にペグフィルグラスチムを投与するだけで済みますので、患者さんの受診負担も減らすことが可能になるのです。今後の研究の方向性はどのようなものですか。高齢者NSCLCの化学療法の効果は十分とはいえませんし、進化もプラトーに達しているといえます。しかし、分子標的薬は高齢者にも有効性が期待できます。その中の1つが、ベバシズマブやラムシルマブなどのVEGF阻害薬です。ただ、わが国の高齢者肺がんにおけるラムシルマブの使用については十分なデータがあるとはいえません。その意味でも、前向きに65例を検証する、この試験は意義があると思います。この第II相試験で、FNの発症抑制など安全性を確保しつつ、有効性を示すことができたら、次は、ドセタキセル・ラムシルマブ+ペグフィルグラスチムと現在の標準治療ドセタキセル単剤とを比較する第III相試験に進む計画です。DRAGON(WJOG9416L)studyデザイン多施設前向きシングルアーム第II相試験対象:75歳以上のNSCLC患者(化学療法未治療、ドライバー遺伝子変異陽性例はTKI治療で進行した患者)介入:ドセタキセル60mg/m2、ラムシルマブ10mg/kg day1、ペグフィルグラスチム3.6mg day2、3週ごと主要評価項目:全奏効率(ORR)副次評価項目:無増悪生存期間、全生存期間、奏効期間、安全性ORR:閾値20%、期待値35%サンプルサイズ:65例※DRAGON Study:Docetaxel plus Ramucirumab with primary prophylactic pegylated granulocyte-colony stimulating factor support for elderly patients with advanced non-small-cell lung cancer: A multicenter prospective single arm phase II trial1)Hata A, et al. Clin Lung Cancer. 2018 Aug 7.[Epub ahead of print]2)Garon EB, et al. Lancet. 2014;384:665-673.3)Yoh K, et al. Lung Cancer. 2016;99:186-193.4)Hata A, et al. Oncotarget. 2018;12:27789-27796.5)Smith TJ, et al. J Clin Oncol. 2006;24:3187-3205.

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第11回 NST薬剤師キクリンの「薬より食事」なわけ【週刊・川添ラヂオ】

動画解説スタジオを飛び出した川添先生、今週から3週にわたって3人の薬剤師の友人と熊本のキャンプ場からお届けします。今回のゲストは大分県日出(ひじ)調剤薬局の菊池幸助先生。NST(栄養サポートチーム)専門療法士でもある菊池先生は、患者さんが薬よりもまずは食事をきちんと摂れるようにいう思いで仕事をしていると言います。ご自身の経験から気が付いた、ターミナル期における食事が持つ意味とは…?

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重症頭部外傷患者の長期予後の現状/脳神経外科学会

 重症頭部外傷患者においては、急性期からの回復後も、身体や精神に生じた重篤な後遺症に伴い、社会復帰や社会参加が困難となることが多い。通常、救命にかかわった者と経過観察を行う者が異なるため、患者の長期予後を完全に追跡できることは少ないと考えられる。 横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター/脳神経外科 濱田 幸一氏らは、重症頭部外傷症例の患者が円滑に社会参加できるための対策をたてることを目的に、これらの患者の長期予後についての観察研究を行い、その結果を日本脳神経外科学会 第77回学術総会で発表した。 研究は、同院の高度救命救急センター退院後、2017年12月31日までに5年以上経過観察し得た23症例を対象に、診療録を用い後ろ向きに行われた。調査項目は、対象患者の年齢、性別、後遺した障害の内容、外来診療継続理由(けいれん発作、高次脳機能障害、運動障害など)。高次脳機能障害は遂行機能障害、社会的行動障害、抑うつに分けて調査した。 主な結果は以下のとおり。  ・平均年齢36.0歳、追跡期間は3,056日であった。  ・後遺障害の内訳は、治療用器材挿入5例、身体機能障害7例、高次脳機能障害   14例、けいれん発作7例であった。  ・高次脳機能障害の内訳は、記銘力障害、遂行機能障害がともに14例で、記銘力   障害が遂行機能障害につながっている例が多くみられた。そのほか、注意障害   (12例)、社会的行動障害、易怒性(ともに11例)などが多くみられた。  ・診療中断例は2例であった。  ・転帰は、「完全復職」が10例、「作業所(に留まることなった)・   転校(が必要となった)」10例、「失業・退学(となった)」3例であった。 後遺症を伴う頭部外傷患者の適切なフォローには、作業所や学校、患者・患者家族の会、ケースワーカーなどの包括的なケアが重要だと考えられる。実臨床では、外来経過観察時における、けいれん発作の対応、挿入器材のメンテナンスなど脳外科医としての業務に留まらず、精神障害者手帳の作成、リハビリテーション施設への依頼、作業所・就学先との連携などを求められることもある。また、遂行機能障害ではリハビリテーション科の介入が、社会的行動障害では精神科の介入が必要となる。 今後は、重症頭部外傷患者の多彩な病態への個別対応が実現できるよう、多職種間連携を行い、地域包括ケアシステムとも連動させていく仕組みを構築し継続していく必要がある。

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治療抵抗性統合失調症に対する電気けいれん療法とクロザピンとの併用

 韓国・Dongguk University International HospitalのJung Hyun Kim氏らは、統合失調症患者に対するクロザピンと電気けいれん療法(ECT)との併用療法の有効性および忍容性について調査を行った。Psychiatry Investigation誌2018年8月号の報告。 電子カルテ(Electronic Medical Record)より、5年間のクロザピン治療を行った統合失調症患者を抽出した。精神症状に対する急性期ECTの臨床効果を調査した。また、ECTの維持療法を必要とする予測変数の同定も試みた。 主な結果は以下のとおり。・抽出された統合失調症患者の内訳は、クロザピンとECTの併用療法群14例、クロザピン単独療法群16例であった。・クロザピン治療抵抗性統合失調症患者に対するECT併用療法は、PANSS総スコアを19.0±9.9点減少させた。減少率は、18.5±8.3%であった。・PANSSスコア20%減少として定義された臨床的寛解は、42.9%で認められた。・サブスケール因子は有意な減少が認められ、なかでも陰性症状が最も減少していた。・維持ECTの有無について、患者間の人口統計的および臨床的情報に差異はなく、クロザピンを継続する場合には、すべての患者が維持 ECTを必要とすることはなかった。 著者らは「クロザピン治療抵抗性統合失調症患者に対するECT併用療法は、精神症状の迅速かつ十分な減少をもたらした。ECTの有効性および忍容性を改善するためには、さらなる研究が必要とされる」としている。■関連記事日本におけるクロザピン使用の安全性分析治療抵抗性統合失調症、ECT併用は有益か治療抵抗性統合失調症は、クロザピンに期待するしかないのか

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あの道端アンジェリカも、乾癬は自分だけと思い込む

 10月29日の世界乾癬デーは、乾癬に対する意識向上や症状で悩んでいる患者の治療アクセス改善、周囲の理解などを目指し、2004年の制定後から毎年世界中でイベントが開催されている。これに先駆け10月24日に、日本乾癬患者連合会、日本乾癬学会と製薬会社9社が共催でメディア・イベントを開催。第一部では乾癬患者への支援について、江藤 隆史氏(日本乾癬学会評議員/東京逓信病院皮膚科部長)と患者会の代表らがトークセッションを繰り広げた。第ニ部では乾癬患者の1人であるモデルの道端 アンジェリカさんが、乾癬患者さんにお薦めのファッションとメイクを紹介した。「乾癬≠感染」、響きが似ていることによる誤解 日本人の乾癬患者数は43万人と推定される。江藤氏は「諸外国の罹患率は高く、人口の3~4%が罹患し性差がないと言われているが、日本では男女比が2:1と報告されている。欧米では家族に乾癬がいる頻度が高いが、日本では家族歴がある例はあまり多くない。これらの理由については、まだ良くわかっていない」と欧米と日本での状況の違いを説明。また、原因解明はされていないが、「環境変化やメタボリックシンドロームなどが要因」と指摘した。 アッヴィ合同会社が2010年に一般の方を対象に行った「乾癬に関する認知度調査」によると14.8%(n=519)が「うつる病気」と認識しており、心理的障壁として、空気接触(同じ電車やレストランでの同席)による抵抗が47.3%(n=1,030)、水中接触(温泉やプール)による抵抗が82.4%(n=783)にも及ぶ。アンケートを見た時に同氏は、「“うつりそう”という認識がこんなに高いとは思わなかった」と述べ、「患者会の方は、みんなで温泉に行きたいという強い期待を持っている。このような誤解を解くための認知や啓発は病気への理解が必要」と、患者の思いを代弁した。医師と患者会のチームワークが大切 「ある先生の『良くなります』という言葉が、やさぐれていた自分を治療に導いてくれた」。そう話すのは、群馬乾癬友の会(からっ風の会)会長の角田 洋子氏。家族にも自分の症状を打ち明けることができなかった同氏は、「治療、情報、仲間。この3つのどれか1つでも繋がると、乾癬患者は変わることができる」と、悩みを打ち明けられず、ふさぎ込む患者に向けてコメントした。 今年9月から日本乾癬患者連合会の事務局長に就任した柴崎 弘之氏は、「現在は、ネットでなんでも情報が検索できるが、それで自己判断してしまう方が多い。患者会も全国に22ヵ所あるので、ぜひ相談してほしい」と呼びかけた。 患者会の活動を受け、江藤氏は、「乾癬は関節の変形症状も起こる。生物学的製剤が普及するまではこれが治せなかった。患者会のメンバーによる厚労省への訴えが、今の治療確立に影響を与えている」と当時を振り返った。道端氏による公表が大きなきっかけとなった乾癬啓発 昨年5月に乾癬であることを公表した道端さん。そこへ行き着くまでには多くの葛藤があったという。公表しようと思ったきっかけは、SNSにあげられた心無い言葉。同氏は、「その文章を見た時に、とにかく悔しくて。翌日目が覚めてもモヤモヤが収まらなかった。乾癬が原因で自分らしいおしゃれができないうえに、ファンにも自分にも嘘をついてることが耐えられなくストレスだった」と、当時の心境を吐露した。 第2部のファッションショーでは、乾癬患者が有志モデルとなりランウェイに立った。同氏は、女性患者の悩みには、膝丈スカートや襟付きシャツ、大柄が散りばめられたワンピースなどを、男性患者に対してはジャケットへの皮膚の脱落に考慮したコーディネートを提案。症状を隠すだけでなく、周囲の目線を分散させるコツを紹介した。 最後に、江藤氏は「日本人は皮膚疾患を隠す傾向がある。そのため、高齢者に既往を聞いてもわからず、遺伝性かどうかの確認も難しい」と述べ、乾癬に対する正しい理解を啓発し、医師と患者のコミュニケーションの重要性を訴えた。■参考世界乾癬デー日本乾癬患者連合会■関連記事地中海食は乾癬の重症化を遅らせる?セクキヌマブは乾癬性関節炎の痛みも改善?乾癬に対するイキセキズマブ vs.ウステキヌマブ

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COPD増悪予防、ICSへのテオフィリン追加に効果なし/JAMA

 増悪リスクが高いCOPD成人患者において、吸入ステロイド薬(ICS)による治療に低用量のテオフィリン薬を加えても、増悪頻度は減少しないことが、英国・アバディーン大学のGraham Devereux氏らによるプラグマティックな二重盲検プラセボ対照無作為化試験「TWICS試験」の結果、示された。COPDは世界的に重大な健康問題となっている。テオフィリン薬の使用は広く行われており、前臨床試験では、血漿中テオフィリンの低濃度(1~5mg/L)により、COPDにおけるコルチコステロイドの抗炎症効果を増強することが示されていた。今回の試験の結果を受けて著者は、「COPD増悪の予防について、ICS治療への補助療法としての低用量テオフィリン使用は、支持できないことが示された」と述べている。JAMA誌2018年10月16日号掲載の報告。ICS+低用量テオフィリンまたはプラセボを投与し1年間追跡 TWICS(theophylline with inhaled corticosteroids)試験は、COPDにおけるICS+低用量テオフィリンの有効性を検討した試験。2014年2月6日~2016年8月31日に、英国内の121の診療所および2次医療機関から、FEV1/FVC比0.7未満、前年に少なくとも2回の増悪を経験しており(抗菌薬、経口コルチコステロイド、もしくは両薬で治療)、ICSを使用しているCOPD患者を登録して行われた(最終フォローアップは2017年8月31日)。 被験者は無作為に、低用量テオフィリン(200mgを1日1または2回、血漿中濃度が1~5mg/L[標準体重と喫煙状態で確定]となるよう調整)、またはプラセボの追加投与を受ける群に割り付けられ追跡評価を受けた。主要評価項目は、1年間の治療期間中に発生した中等度~重度増悪(抗菌薬、経口コルチコステロイド、もしくは両薬で治療)の回数であった。年間の増悪発生平均回数は併用群2.24回、プラセボ群2.23回 1,578例が無作為化を受け(テオフィリン群791例、プラセボ群787例)、解析には1,567例(788例、779例)が包含された(平均年齢68.4歳[SD 8.4]、男性54%)。 主要評価項目(増悪発生)の解析には、データが入手できた1,536例(98%、772例、764例)が包含された。同集団における増悪の発生は、全体では3,430件で、テオフィリン群は1,727件(平均2.24回/年[95%信頼区間[CI]:2.10~2.38])、プラセボ群は1,703件(平均2.23回/年[95%CI:2.09~2.37])であった(補正前平均差:0.01[95%CI:-0.19~0.21]、補正後発生率比:0.99[95%CI:0.91~1.08])。 重篤な有害事象(例:心臓系[テオフィリン群2.4% vs.プラセボ群3.4%]、消化管系[2.7% vs.1.3%])、および有害反応(例:悪心[10.9% vs.7.9%]、頭痛[9.0% vs.7.9%])について両群間で有意な差はなかった。■「COPD増悪」関連記事COPD増悪抑制、3剤併用と2剤併用を比較/Lancet

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高齢者の健康長寿には魚が有益/BMJ

 高齢者における血中濃度の連続測定で、魚由来のオメガ3系多価不飽和脂肪酸(n3-PUFA:エイコサペンタエン酸[EPA]、ドコサペンタエン酸[DPA]、ドコサヘキサエン酸[DHA])、EPA、およびDPA(魚由来のDHAや植物由来のα-リノレン酸ではない)の上積みが認められると、健康長寿(healthy ageing)でいられる可能性が高いことが明らかにされた。米国・タフツ大学のHeidi TM Lai氏らによる前向き長期コホート研究(Cardiovascular Health Study)の結果で、BMJ誌2018年10月17日号で発表された。健康長寿は、慢性疾患、認知・身体機能障害がない生存として定義される。魚および植物由来のn3-PUFAは、生理機能に良好な影響を及ぼし、健康長寿に有益である可能性が示唆されていた。また、自己申告に基づく食事性のn3-PUFA高値とベースラインバイオマーカーとしてのn3-PUFA高値は、心血管疾患のリスクと逆相関することが示されていた。今回の結果を踏まえて著者は、「高齢者は、さらなるn3-PUFAを含む食事(魚)の摂取を、というガイドラインを支持する結果であった」とまとめている。平均74.4歳の健康長寿高齢者のn3-PUFA値を1992~2015年追跡測定 検討は米国内4地域で1992~2015年の間に行われ、n3-PUFAの連続測定値と健康長寿の関連が調べられた。参加者は、1992~93年のベースライン時に健康長寿が認められた2,622例で、平均年齢は74.4歳(SD 4.8)、女性63.4%であった。 被験者の血漿リン脂質n3-PUFA値をガスクロマトグラフィで、1992~93年、1998~99年、2005~06年に測定し、植物由来のα-リノレン酸、魚由来のEPA、DPA、DHAなど全脂肪酸を%算出した。 主要評価項目は健康長寿で、慢性疾患(心血管疾患、がん、肺疾患、重度CKDなど)や認知・身体障害のない生存、またはその他の要因(65歳以降の健康長寿アウトカムの一部ではない)による死亡と定義した。イベントについては、医療記録や診断検査に基づき中央で判定または確定した。n3-PUFAの高値群の非健康長寿リスクは18%低下 線形モデルを用いた評価において、長鎖n3-PUFAの高値群ほど非健康長寿リスクは低い傾向がみられ、時間変化曝露および共変量で多変量調整後の五分位範囲で18%(95%信頼区間[CI]:7~28%)の低下が認められた。 個別にみると、DHAでは関連がみられなかったが、EPAおよびDPAではリスク低下との関連が認められた(それぞれ15%[6~23]、16%[6~25])。植物由来のα-リノレン酸は非健康長寿と関連していなかった(ハザード比:0.92、95%CI:0.83~1.02)。

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FTD/TPI、3次治療以降の胃がんでOS、PFSを延長(TAGS)/ESMO2018

 転移を有する胃がん(mGC)の予後は不良で、5年OS率は4%とされる。また、3次治療の選択肢が限られており、高度の前治療を受けた患者における課題は多い。トリフルリジン・チピラシル(FTD/TPI)(商品名:ロンサーフ)は、治療歴のあるmGC患者を対象にしたわが国の第II相EPOC1201試験で、全生存期間(OS)中央値8.7ヵ月、病勢コントロール率(DCR)65.5%という成績が報告されている。ドイツ・ミュンヘンにおける欧州臨床腫瘍学会(ESMO2018)では、3次治療以降の転移を有する胃・胃食道接合部がん(mGC/GEJC)患者を対象に、FTD/TPIとプラセボを比較したTAGS試験の結果が報告された。 TAGS試験は、世界17ヵ国110施設で実施された、多施設無作為化二重盲検プラセボ対照第III相無試験。・対象:2ライン以上の治療歴(フルオロピリミジン、プラチナ、タキサン、イリノテカン、HER2阻害薬)のある、転移を有するmGC/GEJC患者。ECOG PSは0および1。・試験群:FTD/TPI (35mg/m2 BID、day1~5と8~12、28日サイクル)+BSC・対象群:プラセボ(BID 、day1~5と8~12、28日サイクル)+BSC・評価項目:[主要項目]全生存期間(OS)、[副次項目]無増悪生存期間(PFS)、安全性、全奏効率(ORR)、DCR、PSが2以上に悪化するまでの期間、QOL。 治療は、増悪、不耐、患者の脱落が起こるまで行われた。クロスオーバーは許容されていない。 主な結果は以下のとおり。・507例が登録され、FTD/TPI群337例、プラセボ群170例に2対1に無作為に割り付けられた。・66%の患者が3ライン以上の治療歴を有する、高度治療集団であった。・OS中央値は、FTD/TPI群5.7ヵ月、プラセボ群3.6ヵ月、12ヵ月OS率は、FTD/TPI群21%、プラセボ群13%で、FTD/TPI群が有意に良好であった(HR:0.69、95%CI:0.56~0.85、片側p=0.0003、両側p=0.0006)。・OSのサブグループ解析では、ほとんどの項目でFTD/TPIが優れていた。・PFS中央値は、FTD/TPI群2.0ヵ月、プラセボ群1.8ヵ月で、FTD/TPI群が有意に良好であった(HR:0.57、95%CI:0.47~0.70、両側p=0.0001)。・ORRは、FTD/TPI群4%、プラセボ群2%、DCRは、FTD/TPI群44%、プラセボ群14%で、FTD/TPI群が有意に良好であった(両側p<0.0001)。・PSが2以上に悪化するまでの期間は、FTD/TPI群4.3ヵ月、プラセボ群2.3ヵ月で、FTD/TPIで有意に長かった(HR:0.69、95%CI:0.56~0.85、両側p=0.0005)。・全原因による有害事象(AE)の発現は、FTD/TPI群97%、プラセボ群93%、Grade3以上のAE発現はFTD/TPI群80%、プラセボ群58%であった。

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