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生態学的研究により、日光が精神疾患の発症に及ぼす影響が明らかにされてきた。しかし、個人レベルの日光曝露と精神疾患の進行への影響に関するエビデンスは限られている。中国・華中科技大学のXiaodie Li氏らは、日光曝露と精神疾患との関連を明らかにするため、プロスペクティブコホート研究を実施した。Public Health誌2026年8月号の報告。 英国バイオバンクのデータベースより、データを取得した。日光曝露に関するデータは、自己申告による質問票から聴取した。日光曝露と初回精神疾患発症、精神疾患の多疾患併存、すべての原因による死亡との関連性を検討するため、制限付き3次スプラインおよびCox比例ハザードモデルを用いた。多状態モデルを用いて、日光曝露が精神疾患の経過に及ぼす影響を検討した。最後に、これらの関連性について季節的および性別による違いを評価した。 主な結果は以下のとおり。・対象者27万3,261例のうち初回精神疾患発症患者は3万3,964例、精神疾患の多疾患併存患者が8,306例、死亡例は1万7,233例であった。・平均日光曝露量と初回精神疾患発症、精神疾患の多疾患併存、死亡との間には非線形関係が認められ、1日1.5時間でリスクが最も低いことが明らかとなった。・多状態モデル分析の結果、日光曝露が1日1.5時間超では、1日1.5時間の場合と比較し、ベースラインから死亡および初回精神疾患発症への移行リスク、とくにうつ病、認知症、物質使用障害への移行リスクの増加との有意な関連が認められた。・過剰な日光曝露は、初回精神疾患発症から精神疾患の多疾患併存への移行リスク、とくに不安症または認知症から精神疾患の多疾患併存への移行リスクの増加とも有意な関連が認められた。・さらに、日光曝露が精神疾患の移行に及ぼす季節的および性別による影響も観察された。 著者らは「適切な日光曝露は、精神疾患の進行において重要な役割を果たす可能性がある。今回の研究結果は、精神疾患の予防とマネジメントにおける日光浴がエビデンスに基づいた戦略である可能性を示唆している」としている。