etrasimod、中等~重症の活動期UCの導入・維持療法に有効/Lancet

開発中のetrasimodは、中等症~重症の活動期潰瘍性大腸炎(UC)の導入および維持療法として有効であり、忍容性も良好であることが示された。米国・カリフォルニア大学サンディエゴ校のWilliam J. Sandborn氏らが、2つの第III相無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果を報告した。etrasimodは、1日1回経口投与のスフィンゴシン1-リン酸(S1P)受容体モジュレーターであり、S1P受容体サブタイプの1、4および5を選択的に活性化し(2、3は活性化しない)、UCを含む免疫系疾患の治療のために開発が進められている。今回の結果を踏まえて著者は、「etrasimodは独自の組み合わせでUC患者のアンメットニーズに応える治療オプションとなる可能性がある」と述べている。Lancet誌オンライン版2023年3月2日号掲載の報告。