神経痛に対するノルトリプチリンとガバペンチン、単剤よりも併用が有用

神経痛の治療では、ノルトリプチリン(商品名:ノリトレン)あるいはガバペンチン(同:ガバペン)を、単剤で使用するよりも両薬剤を併用投与するほうが高い鎮痛効果が得られることが、カナダ・クイーンズ大学麻酔科のIan Gilron氏らが実施したクロスオーバー試験で明らかとなった。これら2剤は神経因性疼痛の第1選択薬だが、単剤では最大耐用量を用いても60%以上の鎮痛効果が得られることはまれで、除痛は患者の40~60%でしか達成されないという。併用投与することで効果、耐用性がともに増強し、相加的あるいは相乗的な鎮痛効果が得られるのではないかと期待されていた。Lancet誌2009年10月10日号(オンライン版2009年9月30日号)掲載の報告。