胃・胃食道接合部腺がん1次治療、CAPOXへのcamrelizumabおよびapatinibの上乗せは?/BMJ

提供元:ケアネット

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公開日:2026/03/26

 

 胃・胃食道接合部腺がん(HER2陰性で切除不能な局所進行または転移あり)の1次治療として、camrelizumab+カペシタビン+オキサリプラチン(CAPOX)投与後のcamrelizumabベースの維持療法は、CAPOX単独と比べて、全生存期間(OS)の延長と関連したことが示された。探索的検討では、維持療法のcamrelizumabへapatinibを追加しても、生存ベネフィットの改善は認められず、Grade3以上の治療関連有害事象(TRAE)および治療中止が高頻度であった。中国・北京大学がん病院・研究所のZhi Peng氏らが第III相無作為化非盲検試験の結果を報告した。BMJ誌2026年3月12日号掲載の報告。

camre+apa群vs.CAPOX群のOSを評価

 研究グループは、胃・胃食道接合部腺がんの1次治療として、(1)camrelizumab+CAPOX投与後にcamrelizumab+apatinibによる維持療法を実施する群(camre+apa群)、(2)CAPOX単独で治療を実施する群(CAPOX群)、(3)camrelizumab+CAPOX投与後にcamrelizumabによる維持療法を実施する群(camre群)を比較した。

 対象は、18歳以上で未治療の切除不能な局所進行または転移を有するHER2陰性の胃・胃食道接合部腺がん患者であった。

 被験者は、2対2対1の割合で前述の3つの治療群に無作為に割り付けられた。ECOG PS、腹膜転移、PD-L1発現状況(CPS)で層別化した。なお、camre群は試験途中のプロトコール改訂により追加されたものであった。

 主要評価項目は、PD-L1陽性(CPS>1)集団および試験薬を少なくとも1回投与された全集団におけるcamre+apa群とCAPOX群を比較したOSで、階層的に検証された。

 camre群vs.CAPOX群、camre+apa群vs.camre群の比較検討も探索的に行った。安全性は、試験薬を少なくとも1回投与された全集団で評価した。

camrelizumab単独維持療法でもOS延長を示唆

 2019年3月13日~2021年8月16日に、中国75病院で885例が無作為化された。このうち878例が試験薬を少なくとも1回投与された(camre+apa群352例、CAPOX単独群349例、camre+CAPOX後camre群177例)。

 データカットオフ時点(2023年6月7日)において、PD-L1陽性集団では454/592例(76.7%)、全集団では709/878例(80.8%)の死亡が報告された。

 camre+apa群がCAPOX群よりもOSを延長したことが、PD-L1陽性集団(中央値15.0ヵ月vs.12.5ヵ月、ハザード比[HR]:0.80[95%信頼区間[CI]:0.65~0.98]、片側p=0.02)、全集団(中央値13.5ヵ月vs.12.1ヵ月、HR:0.80[95%CI:0.68~0.94]、片側p=0.004)で認められた。

 また、camre群でもCAPOX群よりもOSを延長する傾向にあったことが、PD-L1陽性集団(中央値15.3ヵ月vs.12.5ヵ月、HR:0.76[95%CI:0.58~0.97]、名目上の片側p=0.01)、全集団(中央値14.2ヵ月vs.12.1ヵ月、HR:0.80[95%CI:0.65~0.98]、名目上の片側p=0.02)で認められた。

 camre+apa群の生存ベネフィットは、camre群との比較においては認められなかった。

 Grade3以上のTRAEの発現頻度は、camre+apa群239/352例(67.9%)、CAPOX群158/349例(45.3%)、camre群83/177例(46.9%)であった。治療中止に至ったTRAEの発現頻度は、それぞれ81/352例(23.0%)、21/349例(6.0%)、18/177例(10.2%)であった。

(ケアネット)

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コメンテーター : 上村 直実( うえむら なおみ ) 氏

国立国際医療研究センター国府台病院 名誉院長

東京医科大学内視鏡センター 客員教授

J-CLEAR評議員