不安定な外果骨折、ギプス固定は手術に非劣性/BMJ

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2026/01/30

 

 初回X線検査で足関節窩が整合しており安定とみられたものの、外旋ストレステストでは不安定と判定されたWeber分類タイプBの足関節外果単独骨折の治療において、ギプス固定は手術に対して非劣性であることが認められ、概してギプス固定は手術と比較し治療関連有害事象が少ないことが示された。フィンランド・オウル大学病院のTero Kortekangas氏らが、同大学病院の外傷専門センターで実施した実用的無作為化非劣性試験「SUPER-FIN試験」の結果を報告した。足関節骨折の約3分の2は外果骨折(Weber B)である。最近の臨床試験やガイドラインでは、特定の患者に対し保存治療を支持するケースが増えているが、不安定なWeber B外果骨折に対しては主たる治療として手術が行われる状況が続いていた。BMJ誌2026年1月14日号掲載の報告。

6週間ギプス固定と、手術+6週間ギプス固定で、2年時のOMASを比較

 研究グループは、2012年12月~2019年3月に来院した、足関節外果(腓骨)単独骨折(Weber B)を認め静止X線で足関節窩が整合していることが確認された、16歳以上の全患者840例を対象に試験を行った。外旋ストレステストを実施し、ストレス陽性(内側クリアスペースが5mm以上の場合を不安定と定義)が確認され適格基準を満たした126例を、6週間のギプス固定群または開放整復とプレート固定による手術と6週間のギプス固定を行う手術群に、1対1の割合で無作為に割り付け2年間追跡した(最終追跡調査は2021年7月7日)。

 主要アウトカムは、2年時のOlerud-Molander Ankle Score(OMAS、0~100点、高スコアほどアウトカムが良好で症状が少ないことを示す)で、非劣性マージンは-8点と規定した。副次アウトカムは、足関節機能、疼痛、健康関連QOL、足関節可動域およびX線所見で、治療関連有害事象も評価した。

ギプス固定の非劣性が認められた

 無作為化された患者126例のうち2年間の追跡調査を完遂した121例(96%)を主要解析対象集団とした。

 2年時のOMAS(平均±SD)は、ギプス固定群89±17点、手術群87±16点で、平均群間差は1.3点(95%信頼区間:-4.8~7.3)であった。副次アウトカムはいずれも、統計学的に有意な群間差は認められなかった。

 各群で1例に骨癒合不全のX線所見が認められた。また、手術群では、浅部創傷感染が1例、創傷治癒遅延が1例に認められ、9例が金属器具除去処置を受け、うち2例に術後感染(深部1例、浅部1例)が発生した。

(医学ライター 吉尾 幸恵)