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大人も子どもも減塩によるベネフィットがある/BMJ

提供元:ケアネット

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公開日:2013/04/24

 

 世界保健機構(WHO)のNancy J Aburto氏らは、減塩による降圧効果および心血管疾患との関連、さらに血中脂質、カテコールアミン、腎機能の変化にみられる有害反応の可能性について、システマティックレビューとメタ解析を行った。これらに関する過去のメタ解析は方法論の限界や検出力不足が指摘され、さらに一部の研究者から減塩は健康を害する可能性があるといった報告もあり、WHO栄養ガイドライン専門家アドバイザリーグループ栄養・健康サブグループが、減塩と非伝染性疾患との関連を明らかにすることを求められたことによる。BMJ誌オンライン版2013年4月3日号掲載の報告より。

成人・小児を含む非急性疾患の無作為化試験または前向きコホート試験をメタ解析
 研究グループは、成人・小児非急性疾患の無作為化試験または前向きコホート試験で、食塩摂取と血圧、腎機能、血中脂質値、カテコールアミン値との関連を評価している試験、さらに成人対象の非急性疾患で全死因死亡、心血管疾患、脳卒中、虚血性心疾患との関連を評価している試験を適格とし、Cochrane Central Register of Controlled Trials、Medline、Embaseなどをデータソースとして文献検索を行った。

 その結果、14件のコホート試験と5件の無作為化対照試験(全死因死亡、心血管疾患、脳卒中、虚血性疾患について報告)、37件の無作為化対照試験(成人の血圧、腎機能、血中脂質、カテコールアミンの測定を報告)、9件の無作為化対照試験と1件のコホート試験(小児の血圧について報告)のデータを解析に組み込んだ。

ナトリウム摂取量2g/日(食塩相当5g)未満群のほうが降圧効果は大きい
 解析の結果、成人において減塩は、有意な降圧をもたらした。安静時収縮期血圧は-3.39mmHg[95%信頼区間(CI):-4.31~-2.46]、同拡張期血圧は-1.54mmHg(同:-2.11~-0.98)低下した。また、ナトリウム摂取量2g/日(食塩相当5g)未満群は同2g/日以上群と比べて、収縮期血圧は-3.47mmHg(同:-6.18~-0.76)、拡張期血圧は-1.81mmHg(同:-3.08~-0.54)低かった。

 一方で、減塩の血中脂質、カテコールアミン値、腎機能に対する有意な有害反応は認められなかった(p>0.05)。

 死亡率および罹病率への影響を評価するための無作為化試験は不十分であった。またコホート試験における評価で、減塩と全死因死亡、致死的・非致死的心血管疾患、虚血性心疾患発生について有意な関連は認められなかった(p>0.05)。

 その一方で食塩摂取量の増加と脳卒中リスク上昇との関連(リスク比:1.24、95%CI:1.08~1.43)、また脳卒中死(同:1.63、1.27~2.10)、虚血性心疾患死(同:1.32、1.13~1.53)との関連が認められた。

 小児においても減塩と降圧の有意な関連が認められた。収縮期血圧は-0.84mmHg(95%CI:-1.43~-0.25)、拡張期血圧は-0.87mmHg(同:-1.60~-0.14)低下した。

 著者は、「成人における減塩の降圧効果および脂質などへの有害反応はないということについて質の高いエビデンスが得られた。また小児においても減塩の降圧効果があるという中等度の質のエビデンスが得られた」と報告。「成人では減塩量が大きいほど脳卒中リスクや致死的虚血性疾患が低いことも認められた。これらのエビデンスは総合すると、大半の人が減塩によりベネフィットを得られることを示すものである」とまとめている。

専門家はこう見る

コメンテーター : 石上 友章( いしがみ ともあき ) 氏

横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学教室 准教授

J-CLEAR評議員