認知症リスクが下がる2つの運動~日本の前向き研究

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/24

 

 運動は認知症予防に効果があると考えられているが、運動の種類によって認知症リスクとの関連が異なるかどうかは不明である。今回、日本体育大学/筑波大学の永田 康喜氏らが実施した、地域在住高齢者を対象とした前向き観察研究の結果、筋力トレーニング(筋トレ)やゲートボールが、運動していない群と比較して認知症発症リスクが有意に低いことが示された。Geriatrics & Gerontology International誌2026年8月号に掲載。

 本研究では、日本の地域在住高齢者5,074人を対象に、2013年6月(プレベースライン)および2017年8月(ベースライン)に郵送調査を実施し、2021年7月まで最長4年間追跡した。認知症の判定は厚生労働省の全国標準化尺度を使用した。17種類の運動への参加状況を調べ、参加者が150人以上存在した5種類の運動(体操、ウォーキング、ゲートボール、ゴルフ、筋トレ)について、非運動群と比較した認知症発症のハザード比(HR)をRobust分散推定量を用いた多変量調整Cox比例ハザードモデルで算出・解析した。

 主な結果は以下のとおり。

・追跡期間(中央値:4.0年)の間に、5,074人中430人(8.5%)が認知症を発症した。
・筋トレ(調整後HR:0.26、95%信頼区間[CI]:0.08~0.81)、ゲートボール(調整後HR:0.68、95%CI:0.46~0.99)では、非運動群と比べ有意な認知症発症リスクの低下が認められた。
・体操、ウォーキング、ゴルフでは、有意なリスク低下は認められなかった。

 本結果から、著者らは「ゲートボールや筋トレへの取り組みは、高齢者における認知症予防に有用である可能性が示唆される」と結論している。

(ケアネット 金沢 浩子)