glofitamabは、T細胞誘導型CD20/CD3二重特異性抗体であり、欧米において再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に承認されている。今回、日本人の再発・難治性B細胞非ホジキンリンパ腫(B-NHL)患者における安全性・薬物動態・有効性を評価した第I相試験で、glofitamabが管理可能な安全性プロファイルを示し、有望な奏効率が認められたことを、がん研究会有明病院の城内 優子氏らが報告した。International Journal of Clinical Oncology誌オンライン版2026年7月2日号に掲載。
本試験では、glofitamabの初回投与の7日前にオビヌツズマブ(1,000mg)を前投与し、1サイクル目のday1、8に段階的に増量、2サイクル目のday1(1サイクル目のday8の7日後)から3週ごとに目標用量(コホート1:2.5/10/16mg、コホート2:2.5/10/30mg)を病勢進行まで投与した。主要評価項目は安全性および薬物動態、副次評価項目は有効性であった。
主な結果は以下のとおり。
・B-NHL患者8例(DLBCL:5例、濾胞性リンパ腫:2例、形質転換した濾胞性リンパ腫:1例)が登録され(コホート1:5例、コホート2:3例)、年齢中央値は64.5歳、7例がAnn Arbor分類III/IV期であった。
・濾胞性リンパ腫の2例は、オビヌツズマブ投与後の血液学的有害事象のため、glofitamabは投与されなかった。
・glofitamabの投与サイクルの中央値は、コホート1が48サイクル、コホート2が43サイクルであった。
・7例にGrade3/4の有害事象が認められたが、Grade5は報告されなかった。
・重篤な有害事象は2例に認められたが、用量制限毒性は認められなかった。
・glofitamab投与を受けた全患者でサイトカイン放出症候群が認められた(Grade1:3例、Grade2:2例、Grade3:1例)が、ほとんどがコホート1で発現した。
・血清glofitamab濃度は両コホートで同様の経時変化を示し、曝露量は用量に比例して増加した。
・全奏効率および完全奏効率はいずれも75.0%(8例中6例)で、コホート1で60.0%(5例中3例)、コホート2で100%(3例中3例)であった。
(ケアネット 金沢 浩子)