毎日のコーヒーがアルツハイマー病リスクに及ぼす影響~メタ解析

提供元:ケアネット

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公開日:2023/12/04

 

 アルツハイマー病は、世界中で数百万人が罹患している神経変性疾患である。その予防や発症を遅らせる可能性のある生活要因の特定は、研究者にとって非常に興味深いことである。現在の研究結果に一貫性はないものの、広く研究されている因子の1つにコーヒーの摂取量がある。韓国・仁済大学校のIrin Sultana Nila氏らは、コーヒー摂取量がアルツハイマー病リスクに及ぼす影響について、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。その結果、1日のコーヒー摂取が1~4杯でアルツハイマー病リスクの低減がみられたが、4杯以上ではリスクが増加する可能性が示唆された。Journal of Lifestyle Medicine誌2023年8月31日号の報告。

 "coffee"、"caffeine"、"Alzheimer's disease"など、さまざまなキーワードを組み合わせて、各データベース(Pubmed、Embase、Web of Science)より関連する研究を検索した。相対リスク(RR)および95%信頼区間(CI)を算出し、エフェクトサイズを推定した。分析には、ランダム効果モデル(不均一性がI2>50%の場合)または固定効果モデル(不均一性がI2<50%の場合)による一般化逆分散分析に制限付き最尤法を用いた。なお、分析に使用したソフトではp値の結果はp=0.00と表示された。

 主な結果は以下のとおり。

・11件の研究をメタ解析に含めた。
・日常的に1日当たり1~2杯および2~4杯のコーヒーを摂取する人は、アルツハイマー病の発症リスクが有意に低かった。
 【1~2杯】RR:0.68、95%CI:0.54~0.83、I2=50.99%
 【2~4杯】RR:0.79、95%CI:0.56~1.02、I2=71.79%
・1日当たり4杯以上コーヒーを摂取する人では、アルツハイマー病の発症リスクの増加が認められた。
 【4杯以上】RR:1.04、95%CI:0.91~1.17、I2=0.00%

(鷹野 敦夫)