新型コロナ、感染リスクが高まる行動/CDC

提供元:ケアネット

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公開日:2021/03/11

 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック発生後、感染防止のため、医薬品以外におけるさまざまなアプローチが検討・推奨されてきた。このうち感染防止に実際に有効なアプローチを観察研究で特定した研究が米国疾病予防管理センター(CDC)サイトに掲載されている。感染リスクはケースコントロール研究で検討し、感染者と非感染者の最近の行動を比較することによって特定された。

 COVID-19感染者の2割が全感染の8割を引き起こし、感染の半数は無症候性または発症前の患者からと推定されている。無症状の感染者によって感染が拡大するリスクが高く、リスクの高い行動を周知することは依然重要となる。

 米国において2020年半ばに外出禁止令が緩和された後、10州においてCOVID-19の検査を受けた18歳以上の成人を対象とした。検査時に有症状だった332例が登録され、最終的に314例を対象に電話調査を実施し、発症前14日間の行動を聞いた。

 検査結果は、陽性154例・陰性160例となり、両者の行動を比較し、感染者との接触歴の有無(あり:89例、なし:225例)に分けたうえでオッズ比を算出した。オッズ比は人種/民族、性別、年齢、1つ以上の基礎疾患で調整した。

 「感染者との接触歴なし」群で、COVID-19感染との関連が認められた行動は以下の2つであった。
・バーまたはカフェの利用(調整オッズ比:3.88、95%信頼区間:1.49~10.05)
・レストランでの食事(2.82、1.86~4.26)

 その他、調査した主な行動の調整オッズ比と95%信頼区間は以下のとおり(「感染者との接触歴なし」群の数値)。
・教会などの礼拝集会(1.68、0.53~5.38)
・ジムの利用(1.64、0.49~5.53)
・公共交通機関の利用(0.93、0.21~4.05)
・オフィスでの執務(0.91、0.46~1.80)
・10人以下での在宅(0.87、0.57~1.32)
・美容室等のサロン利用(0.78、0.32~1.86)

 調査チームは、バーやカフェ、レストラン利用者の感染リスクが高いのは、マスクをし続けることが難しく、無症状の感染者に長時間接触するリスクが高いためだろうとしている。

(ケアネット 杉崎 真名)

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