間質性肺炎合併NSCLCに対するカルボプラチン+nabパクリタキセルの成績

提供元:ケアネット

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公開日:2019/11/22

 

 間質性肺疾患(ILD)を合併する非小細胞肺がん(NSCLC)の予後は不良であり、また、肺がん治療によりILD悪化のリスクが高まる。とくに、化学療法を受けた患者の5~20%でILDが増悪するとされる。静岡県立静岡がんセンターの釼持 広知氏らは、間質性肺炎を合併したNSCLC患者に対するカルボプラチン+nabパクリタキセルの効果と安全性を評価する多施設第II相試験を実施、その結果が発表された。Cancer Science誌オンライン版2019年10月13日号掲載の報告。

カルボプラチン+nabパクリタキセルで間質性肺炎の無増悪の割合95.7%

・対象:軽度~中等度のILDを合併した進行NSCLC患者
・介入:カルボプラチン(AUC6 day1)+nabパクリタキセル(100mg/m2 day1、8、15)3週ごと4サイクル(最大6サイクル)
・評価項目:
[主要評価項目]プロトコール治療28日後のILD無増悪の割合
[副次評価項目]奏効率(RR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、ILD増悪の割合、毒性

 間質性肺炎を合併したNSCLC患者に対するカルボプラチン+nabパクリタキセルの効果と安全性を評価した主な結果は以下のとおり。

・間質性肺炎を合併したNSCLC患者94例が登録され、92例がプロトコール治療を受けた。
・間質性肺炎を合併したNSCLC患者の年齢中央値は70歳、非扁平上皮がんが58%を占めた。
・カルボプラチン+nabパクリタキセルのプロトコール治療28日後の間質性肺炎の無増悪の割合は95.7%(92例中88例)であった。
・RRは51%(95%信頼区間:40~62)であった。
・PFS中央値は6.2ヵ月、OS中央値は15.4ヵ月であった。
・頻度の高いGrade3/4の有害事象は好中球減少75%、白血球減少53%、血小板減少20%で、治療関連死は2例であった。

(ケアネット 細田 雅之)