FGFR阻害薬pemigatinibが胆管がんで高い奏効率(FIGHT-202)/ESMO2019

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FGFR阻害薬pemigatinibが胆管がんで高い奏効率(FIGHT-202)/ESMO2019のイメージ

 独・ハノーヴァー医科大学のVogel.A氏は、既治療で線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体2(FGFR2)融合/再構成遺伝子を有する進行胆管がんに対する分子標的治療薬pemigatinib投与は有用との第II相試験結果を、欧州臨床腫瘍学会(ESMO2019)で発表した。pemigatinibはインサイト社が開発中のFGFR1、FGFR2、FGFR3の選択的チロシンキナーゼ阻害薬。FGFR2融合遺伝子は、胆管がんの10~16%に発現するとされる。

 対象は、1次治療終了後に進行し、FGF/FGFR遺伝子検査を実施済みで肝機能・腎機能が適切に保たれているPS 2以下の局所進行・転移のある胆管がん患者。試験デザインは非盲検単群試験で、pemigatinib投与量は13.5mgの2週間連日投与後に1週間の休薬のサイクル。以下の3群で比較した。

・試験群:
 コホートA:FGFR2遺伝子融合/再編成陽性(107例)
 コホートB:FGF/FGFR遺伝子融合/再編成以外のFGF/FGFR変異陽性 (20例)
 コホートC:FGF/FGFR変異陰性(18例)
・評価項目:
 [主要評価項目]コホートAでの奏効率(ORR)
 [副次評価項目]コホートA+B、コホートB、コホートCのORR。各コホートでの奏効期間(DOR)、病勢コントロール率(DCR)、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、有害事象(AE)

 主な結果は以下の通り。

・コホートAのORRは35.5%(95%信頼区間[CI]:26.50~45.35)であった。
・コホートB、CのORRはともに0%であった。
・コホートAのDOR中央値は7.5ヵ月(95%CI:5.7~14.5)であった。
・DCRはコホートAが82%(95%CI:74~89)、コホートBが40%(95%CI:19~64)、コホートCが22%(95%CI:6~48)であった。
・PFS中央値はコホートAが6.9ヵ月(95%CI:6.2~9.6)、コホートBが2.1ヵ月(95%CI:1.2~4.9)、コホートCが1.7ヵ月(95%CI:1.3~1.8)であった。
・OS中央値はコホートAが21.1ヵ月(95%CI:14.8~未到達)、コホートBが6.7ヵ月(95%CI:2.1~10.6)、コホートCが4.0ヵ月(95%CI:2.3~6.5)であった。
・もっとも発生頻度の多い有害事象は高リン酸血症(60%)だが、すべてGrade2以内で対処可能であった。Grade3以上の発現頻度がもっとも多かったのは低リン酸血症。ただし、臨床上はそれほど大きな問題ではない。4%の患者で網膜剥離が発生したもののほとんどがGrade2以内で後遺症はなかった。

 この結果を受けてVogel氏は「pemigatinibはFGFR2遺伝子融合/再編成陽性の胆管がんで潜在的な治療ベネフィットを有する薬剤である」と評した。

 現在、pemigatinibはFGFR2遺伝子融合/再編成陽性の胆管がんに対する1次治療としてゲムシタビン+シスプラチン併用療法と比較する第III相試験が進行中である。

(ケアネット)

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