皮膚がんの遠隔診断、その有効性は?

提供元:ケアネット

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公開日:2019/02/27

 

 遠隔医療のもたらすさまざまな効果が期待されているが、海外では一歩進んだ検討が行われているようだ。米国・カイザーパーマネンテのS. Marwaha氏らは、皮膚病変の診断に対する遠隔皮膚診断(テレダーマトロジー)と対面診断による有効性や有用性は十分に検討されていないとして、対面診断とテレダーマトロジーによる皮膚がんの診断について後ろ向きに検討。テレダーマトロジーのほうが皮膚がん検出力の向上、生検率低下、対面診断の減少において、対面診断よりも優れている可能性が示唆された。ただし、今回の検討では、各テレダーマトロジーのワークフロー遂行力の違い、紹介を受けた医師による患者選択で、バイアスが生じた可能性があった。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2019年2月1日掲載の報告。

 研究グループは、対面診断2種類診断(紹介を受けた医師、非常勤の皮膚科医によるもの)と、テレダーマトロジー4種類の各ワークフローで、生検リスクおよび皮膚がんの診断について比較。プライマリケアを受診した皮膚病変を有する5万9,279例について、2017年1~6月の期間に後ろ向き研究を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・1種類のテレダーマトロジーのワークフローでは、画像保管通信システムを使用して、ダーマスコープ付きデジタルカメラによる高解像度画像を大画面コンピュータモニタ(スマートフォン画面とは対照的な)に映し出して読影することができた。
・同ワークフローは、紹介を受けた医師による対面診断と比較し、皮膚がん検出率が9%(95%信頼区間[CI]:2~16%)高く、生検率は4%(相対リスク[RR]:0.96、95%CI:0.93~0.99)低かった。また、対面診断のための来院は39%(RR:0.61、95%CI:0.57~0.65)減少した。
・ほかのワークフローでは、有効性が乏しかった。

(ケアネット)