ビタミンB12値、がんの早期発見に利用できるか

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ビタミンB12値、がんの早期発見に利用できるかのイメージ

 ビタミンB12(以下、B12)値の上昇は短期のがんリスク増加と関連しているが、プライマリケアにおけるがんの早期発見における意義は検討されていない。今回、デンマーク・Aarhus University HospitalのJohan F. Arendt氏らが、英国のプライマリケアデータベースを用いたコホート研究で検討したところ、血漿B12値が上昇していると正常値より1年がんリスクが高く、数種のがんがB12代謝に影響を及ぼす可能性が示唆された。著者らは「B12値上昇は、不顕性がんがあることを示すかもしれない」としている。Cancer epidemiology, biomarkers & prevention誌オンライン版2019年1月14日号に掲載。

 本研究では、英国のThe Health Improvement Network(THIN)プライマリケアデータベースにおいて、血漿B12値が測定されている患者をサンプリングした。B12値が低い患者、B12値測定日より前にがんを罹患していた患者やB12の治療を受けた患者は除外した。がん発症はReadコードにより識別した。対象患者を血漿B12値(単位:pmol/L)で4群(150~600:基準、601~800、801~1,000、1,000超)に分けて検討した。

 主な結果は以下のとおり。

・選択基準を満たした75万7,185例のうち、追跡期間中、3万3,367例にがんが発症した。
・B12値正常者と比べ、B12値が上昇していた2万5,783例(3.4%)において、1年がんリスクが高かった。
・ライフスタイル因子および社会的隔離に関する多変量調整後、B12値が1,000pmol/L超の患者の1年罹患率比は4.72であった(95%信頼区間:3.99~5.58)。この関連は非線形の用量反応パターンを示し、層別解析においても変わらなかった。
・B12値が上昇していた患者において、とくに肝がん、膵臓がん、骨髄性悪性腫瘍のリスクが高かった。

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(ケアネット 金沢 浩子)

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