加齢黄斑変性への抗VEGF薬、長期投与は?

提供元:ケアネット

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公開日:2018/02/28

 

 米国・Retina Consultants of Orange CountyのSean D. Adrean氏らは、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬をtreat-extend-stop(TES)法で50回以上投与された、滲出型加齢黄斑変性(AMD)患者の臨床転帰を後ろ向きに調査した。その結果、50回の注射後にはETDRS視力表で平均2行視力が改善し、平均追跡期間8年で最終調査時には3行以上改善していた眼の割合が35.2%であったことを報告した。著者は、「長期にわたるTES法での抗VEGF治療を要する患者は、視力の維持または改善が可能である」とまとめている。Ophthalmology誌オンライン版2018年2月10日号掲載の報告。

 研究グループは、民間の診療所において滲出型AMDと診断され、かつ抗VEGF薬の硝子体内注射を50回以上受けた患者について、ベースラインの視力(スネレン視力表を用いETDRSに変換)、年齢、追跡期間、抗VEGF薬の使用および治療間隔のデータを得た。これらのデータは、51回目の治療時および最終調査時に調べられた。治療中におけるAMDと関連のない視力喪失例は、除外された。
 主要評価項目は、視力と合併症であった。

 主な結果は以下のとおり。

・解析対象は71例67眼であった(患者の平均年齢83.0歳、女性58.2%、男性41.8%)。
・ベースラインの平均視力は55.6文字であった。
・51回目の治療日までの平均追跡期間は6.4年、最終調査日までの平均追跡期間は8年であった。
・最終調査までの平均注射回数は63.7回であった。
・51回目の治療の時点で平均治療間隔は5.4週、最終調査までの平均治療間隔は6.4週であった。
・51回目の治療時の平均視力は65.3文字で、ベースラインから平均9.7文字の改善が認められた(p<0.001、対応のあるt検定)。
・最終調査時の平均視力は64.3文字、ベースラインからの平均変化は8.7文字であった(p<0.001)。

(ケアネット)