ALK陽性肺がんでのアレクチニブ1次治療、日米欧の3極で承認 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/12/27 中外製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役会長 CEO:永山 治)は2017年12月21日、F. ホフマン・ラ・ロシュ社(本社:スイスバーゼル市、CEO:セヴリン・シュヴァン)がアレクチニブ(商品名:アレセンサ)に関して、欧州委員会より「成人のALK陽性の進行非小細胞肺がん(NSCLC)へのアレクチニブ単剤での一次治療」について承認を取得したことを発表。 今回の追加承認は、第III相国際共同治験ALEX試験の成績に基づいている。ALEX試験は、1次治療におけるアレクチニブとクリゾチニブの有効性および安全性を比較した第III相臨床試験。有効性については、治験参加医師判定で、クリゾチニブ投与群に対しアレクチニブ投与群では、病勢進行または死亡リスクが53%低下した(HR:0.47、95%CI:0.34~0.65、p<0.001)。無増悪生存期間中央値は、独立評価委員会判定で、アレクチニブ投与群では25.7ヵ月(95%CI:19.9~未到達)、クリゾチニブ投与群では10.4ヵ月(95%CI:7.7~14.6)であった また、中枢神経への転移および中枢神経病変の増悪は、クリゾチニブ投与群に対しアレクチニブ投与群で84%低下した(HR:0.16、95%CI:0.10~0.28、p<0.001)。中枢神経系で最初の病勢進行が認められた患者は、アレクチニブ投与群で12%、クリゾチニブ投与群では45%であった。 ■参考 ALEX試験(ClinicalTrials.gov) ■関連記事 ALK陽性肺がん1次治療におけるアレクチニブの成績発表:ALEX試験/ASCO2017 (ケアネット 細田 雅之) 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 術前PD-1阻害薬療法、広範なdMMR固形腫瘍で手術を回避/NEJM(2025/05/20) 帯状疱疹ワクチンで認知症の発症リスクを低減できる可能性(解説:小金丸博氏)(2025/05/20) EGFR陽性StageIIIのNSCLC、CRT後のオシメルチニブ承認/AZ(2025/05/20) モデルナのコロナワクチン、生後6ヵ月からの追加免疫の一変承認を取得(2025/05/20) 日本における治療抵抗性うつ病患者と医師の重要視しているポイントの違い(2025/05/20) キウイを毎日食べると心が健康になる(2025/05/20) 心不全患者の亜鉛不足、死亡や腎不全が増加(2025/05/20) 紙巻きタバコと電子タバコの併用で健康リスクは軽減しない(2025/05/20) 米国では孤独感を抱える人は高齢層よりも中年層に多い(2025/05/20) [ あわせて読みたい ] Dr.林の笑劇的救急問答13<上巻>(2017/10/07) 国立国際医療研究センター総合診療科presents 内科インテンシブレビュー2017 (2枚組)(2017/09/07) Dr.大山のがんレク!すべての医療者に捧ぐがん種別薬物療法講義(上巻)(2017/09/07) 救急エコー最速RUSH! (2017/07/07) 肺がん特集まとめインデックス(2017/06/20) 肺がん特集(2017/06/20)