「最近、睡眠時間が増えた」は認知症のサインかも 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/03/27 睡眠時間と認知症や脳の老化のリスクとの関連について、米国・ボストン大学のAndrew J Westwood氏らが評価を行った。Neurology誌2017年3月号の報告。 フラミンガム心臓研究(2,457例、平均年齢:72±6歳、女性の比率57%)で自己報告された総睡眠時間より、6時間未満、6~9時間、9時間超の3段階の変数で層別化し、10年以上にわたる認知症リスク、横断的な全脳容積(total cerebral brain volume:TCBV)および認知機能と関連を検討した。 主な結果は以下のとおり。 ・10年以上のフォローアップにおいて、認知症患者234例を観察した。 ・多変量解析では、睡眠時間の延長は認知症リスクの増加と関連していた(HR:2.01、95%CI:1.24~3.26)。 ・これらの所見は、ベースライン時に軽度認知障害を有する患者(HR:2.83、95%CI:1.06~7.55)、高等学歴のない患者(HR:6.05、95%CI:3.00~12.18)で顕著であった。 ・ベースライン以前の平均期間13年間で睡眠時間が9時間以上に増加した患者では、全認知症(HR:2.43、95%CI:1.44~4.11)およびアルツハイマー病(HR:2.20、95%CI:1.17~4.13)の増加との関連が認められた。 ・6~9時間の睡眠時間と比較して、長い睡眠時間は、TCBVの小ささ(β±SE:-1.08±0.41、平均TCBV差)、実行機能の不足(β±SE:-0.41±0.13、Trail Making Test B-Aスコア差)と関連が認められた。 著者らは「長時間の睡眠期間は、早期の神経変性のマーカーであり、10年以内に認知症に進行するリスクが高い患者を同定するための有用な臨床的ツールであると考えられる」としている。 関連医療ニュース 血圧低下は認知症リスクを増加させるか、減少させるか 脳トレーニングで認知症予防、認知機能低下リスクが20~30%減 患者の性格と認知症タイプでBPSDを予測可能:旭川医大 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Westwood AJ, et al. Neurology. 2017;88:1172-1179. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 認知症リスクが高い睡眠時間は?~久山町研究 医療一般 日本発エビデンス (2018/06/13) 学歴はアルツハイマー病リスクと関連/BMJ ジャーナル四天王 (2017/12/18) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] PD-L1陽性の未治療TN乳がん、サシツズマブ ゴビテカン併用でPFS延長/NEJM(2026/02/03) 認知症に対する抗精神病薬中止に伴うBPSD再発リスクは?(2026/02/03) 直美問題の解決へ一歩――専門医と患者をつなぐ新構想でクラウドファンディング開始(2026/02/03) チルゼパチドは肥満症患者などの精神症状のリスクとならない(2026/02/03) 降圧薬なしで降圧目標を達成する患者、γ-GTPが関連(2026/02/03) 前立腺肥大症はうつ病および不安症のリスクと関連(2026/02/03) GLP-1受容体作動薬は大腸がんリスクを低下させる?(2026/02/03) [ あわせて読みたい ] 新型コロナ治療薬の有力候補、「siRNA」への期待(2020/03/26) 開発中の治療法最前線(2020/02/17) 希少疾病・難治性疾患特集 2020(2020/02/03) Dr.林の笑劇的救急問答15<上巻>(2020/01/15) 一発診断(2019/12/11) Dr.白石のLet's エコー 運動器編(2019/11/07)