注意が必要な高齢者の昼寝 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2015/08/10 睡眠障害は、高齢者で多く見られ、とくに認知症リスクのより高い高齢者に多く認められる。しかし、これまでに、日中の睡眠における臨床的、医療的および神経心理学的な相関は検討されてこなかった。オーストラリア・シドニー大学のNathan Cross氏らは、アクチグラフィーを使用し、高齢者(とくに認知症リスクを有する高齢者)における昼寝の特徴や効果を調査した。Journal of sleep research誌オンライン版2015年6月21日号の報告。 対象は、認知症リスクを有する包括的医療、精神・神経生理学的評価を受けた高齢者133人(平均年齢:65.5歳、SD:8.4歳)。昼寝の睡眠習慣を測定するために、アクチグラフィーと睡眠日誌を使用した。 主な結果は以下のとおり。 ・アクチグラフィーより、昼寝の睡眠習慣は83.5%(111/133人)の高齢者で認められた。しかし、持続時間や時間帯はまちまちであった。 ・昼寝をする高齢者は、医療負担、BMIが有意に高く、軽度認知障害(MCI)のリスクが有意に高かった。 ・より長く、より頻繁な昼寝は、認知機能の低さや抑うつ症状レベルの高さと関連していた。また、昼寝の時間帯は、夜間の睡眠の質(入眠後の、睡眠潜時や覚醒)と関連していた。 結果を踏まえ、著者らは「本研究では、認知症リスクを有する高齢者にフォーカスして調査を行ったが、昼寝は、うつや認知機能といった根底にある神経生物学的変化と関連していた。このことから、高齢者の精神・認知機能の転帰との関連を解明するためにも、昼寝の特徴をより定期的に観察する必要がある」とまとめている。 関連医療ニュース 長期ベンゾジアゼピンの使用は認知症発症と関係するか 認知症の日中の眠気、レビー小体型でより多い 認知症の不眠にはメラトニンが有用 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Cross N, et al. J Sleep Res. 2015 Jun 21. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 統合失調症発症と昼寝の頻度との関係 医療一般 (2023/02/07) 昼寝とうつ病になるリスク~メタ解析 医療一般 (2023/02/13) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 起きてすぐソーシャルメディアを使う人はうつ病リスクが高い!(2026/09/22) B7-H3標的ADC risvutatug rezetecanが再発小細胞肺がんのOS延長(ARTEMIS-008)/WCLC2026(2026/09/22) 医療者で多い心血管リスク因子と管理状況は?/ESC2026(2026/09/22) 早期TNBCのMRD検出、tissue-free vs.tumor-informed ctDNAアッセイ/JAMA Oncol(2026/09/22) 脳深部刺激療法で外傷性脳損傷後の発話・嚥下機能が改善か(2026/09/22) アプリが認知症患者のアジテーションや攻撃性への対処を支援(2026/09/22) 若年発症大腸がんリスクに関連する特性が明らかに(2026/09/22) 記憶するための写真撮影やスクリーンショットは逆効果?(2026/09/22) [ あわせて読みたい ] 災害対策まとめページ(2024/02/05) Dr.大塚の人生相談(2024/02/26) IBD(炎症性腸疾患)特集(2023/09/01) 旬をグルメしながらCVIT誌のインパクトファクター獲得を祝福する【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第63回(2023/08/29) エキスパートが教える痛み診療のコツ(2018/10/11) 医療者向け『学校がん教育.com』(2022/12/01) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) 診療所売買に関心がある方に!マンガ連載をまとめた冊子プレゼント【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第43回(2022/10/17)