小児への抗精神病薬使用で推奨される血糖検査、その実施率は 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2015/04/09 米国糖尿病協会(ADA)は2004年に、小児および青少年について、第2世代抗精神病薬の治療開始前後に代謝スクリーニングを実施することを推奨する治療ガイドラインを発表した。これに関連し、ブリガム&ウィメンズ病院のJohn G. Connolly氏らは、ガイドライン発表時期とその後8年間のスクリーニング実施率の変化を調べ、ガイドライン発表後はわずかに実施率が上昇したが、その後は低下していたことを明らかにした。先行研究で、ガイドライン公表時期に小児および成人の血糖検査がわずかだが増大していることが報告されていたが、その後についての報告は限定的であった。Psychiatr Services誌オンライン版2015年3月1日号の掲載報告。 研究グループは、全米をカバーする大規模民間保険の支払データベースで、2003年1月1日~2011年12月31日の期間中に5万2,407例の試験患者を特定した。試験集団は、第2世代抗精神病薬を使用する5~18歳の非糖尿病集団であった。アメリカ医師会(AMA)独自の診療コーディングCPT(Current Procedural Terminology)-4により、同薬服用開始前後に血糖値検査およびHbA1c検査完了の有無を特定した。また、処方されていた第2世代抗精神病薬、および精神科の診断ごとの代謝スクリーニング実施率についても調べた。 主な結果は以下のとおり。 ・第2世代抗精神病薬の治療開始前に血糖値検査を受けていた患者の割合は、2003年17.9%から2004年18.9%に増大していた。同時期に、治療開始後の検査は14.7%から16.6%に増大していた。 ・これら血糖値検査のわずかな増大は、その後は継続していなかった。2008年に再上昇がみられたが、それまでの期間は低下していた。 ・血糖スクリーニングの頻度は、アリピプラゾール服用患者で最も高かった。一方、多動障害を診断された患者の検査頻度が、最も低いと思われた。 ・HbA1c検査の実施頻度は、より低かったが、実施パターンについては類似していた。 ・以上のように、2004年のADAガイドライン発表後、代謝スクリーニング実施率はわずかに改善していたが、継続していなかったことが明らかになった。 ・全体として、代謝スクリーニング率は調査対象期間中、最適には及ばない基準で推移していた。 関連医療ニュース 非定型抗精神病薬、小児への適応外使用の現状 抗精神病薬治療中の若者、3割がADHD 本当にアリピプラゾールは代謝関連有害事象が少ないのか (ケアネット) 原著論文はこちら Connolly JG, et al. Psychiatr Serv. 2015 Mar 1. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 過度のHbA1c検査が糖尿病治療の過剰化をもたらす/BMJ ジャーナル四天王 (2015/12/22) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 小児の上腕骨内側上顆転位骨折、手術的固定術はベネフィット示さず/Lancet(2026/02/02) PPI長期使用は本当に胃がんリスクを高めるのか/BMJ(2026/02/02) うつ病から双極症への転換リスク比較、SSRI vs.SNRI(2026/02/02) GLP-1受容体作動薬、乾癬患者の死亡および心血管系・精神系リスクを低減/BJD(2026/02/02) 一部の犬は立ち聞きから物の名前を学習する(2026/02/02) 開胸手術は不要に? 世界初の低侵襲冠動脈バイパス術が登場(2026/02/02) 睡眠データから130種類の疾患リスクを予測可能か(2026/02/02) [ あわせて読みたい ] 希少疾病・難治性疾患特集 2021(2021/02/01) クローズアップ!精神神経 7疾患(2021/01/26) Dr.水谷の妊娠・授乳中の処方コンサルト(2020/10/10) 心不全特集まとめインデックス(2020/10/01) 腎性貧血特集まとめインデックス(2020/09/30) ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【糖尿病・内分泌疾患編】(2020/09/10) Dr.長門の5分間ワクチン学(2020/08/10) 岡田正人のアレルギーLIVE(2020/04/10) 開発中の治療法最前線(2020/02/17) 希少疾病・難治性疾患特集 2020(2020/02/03)