看護師・助手の診療行為、皮膚科で半数以上:米国

米国のメディケア支払請求のデータから、mid-level provider(ナースプラクティショナー[NP]や医師助手[PA]:医師から独立して活動できる医療専門職)が行っている処置の状況を調べた結果、皮膚科専門領域では54.8%に及ぶことが明らかになった。米国・シンシナティ大学のBrett Coldiron氏らが報告した。mid-level providerは本来、サービスが行き渡りにくい地域でプライマリ・ケアのサービスを提供することを目的に養成が始められたものであった。JAMA Dermatology誌オンライン版2014年8月11日号の掲載報告。
本検討では、mid-level providerによる困難で侵襲的、外科的な処置が現状でどれぐらい行われているかを調べるため、2012年のメディケア支払請求の外来診療分のデータを調べた。
データの中から、mid-level providerが単独で処置を行った支払分を特定した。
主な結果は以下のとおり。
・2012年において、請求5,000件/処置を上限に調べた結果、400万件超の処置がNPやPA単独で行われていたことが明らかになった。
・そのうち54.8%が、皮膚科専門領域分であった。
著者は以下のように見解を述べている。
・本試験の所見は、安全性およびQOLに対して重要な意味を提供する。
・近年、プライマリ・ケア医の不足から、mid-level providerの診療範囲の幅を拡大しようという議論がある。
・単なるプライマリ・ケアにとどまらず、フォーマルな訓練を受けていない処置を含め、mid-level providerの診療範囲の拡大を図ることは賢明であると思われる。
(ケアネット)
[ 最新ニュース ]

慢性C型肝炎、ソホスブビル/ダクラタスビルvs.ソホスブビル/ベルパタスビル/Lancet(2025/05/16)

obicetrapib/エゼチミブ配合剤、LDL-コレステロール低下に有効/Lancet(2025/05/16)

死亡リスクの高いPAH患者に対するアクチビンシグナル伝達阻害剤sotatercept上乗せの有効性が証明された(解説:原田和昌氏)(2025/05/16)

アトピー性皮膚炎への新規外用薬、既存薬と比較~メタ解析(2025/05/16)

CT検査による将来のがんリスク、飲酒や過体重と同程度?(2025/05/16)

アリピプラゾール持続性注射剤の治療継続に影響する要因(2025/05/16)

“スマートシャツ”で心臓病を予測(2025/05/16)

子宮頸がんワクチンの接種率は近隣の社会経済状況や地理に関連か(2025/05/16)
[ あわせて読みたい ]
抗がん剤皮膚障害セミナー(2)マルチキナーゼ阻害薬I最新情報(2013/09/27)
「内臓疾患が関与する皮膚病変」ミニアトラス(2013/06/25)
「内臓疾患関与のない皮膚病変」ミニアトラス(2013/06/18)
症例クイズ「がんを合併する1例の診断」(2013/06/04)
聖路加GENERAL【Dr.衛藤の皮膚科疾患アーカイブ】<下巻>(2013/05/13)
ダーマトロジー エキスパートQ&A(2013/05/02)
聖路加GENERAL【Dr.衛藤の皮膚科疾患アーカイブ】(上巻)(2013/01/06)
Dr.夏井の創傷治療大革命(2012/12/01)
平本式 皮膚科虎の巻<下巻>(2012/12/01)