自閉症、広汎性発達障害の興奮性に非定型抗精神病薬使用は有用か? 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/04/22 米国・マサチューセッツ総合病院のLaura C. Politte氏らは、自閉症および広汎性発達障害患者への非定型抗精神病薬の使用に関する文献をレビューした。その結果、自閉症および広汎性発達障害にみられる興奮性に対し、現時点におけるファーストライン薬は非定型抗精神病薬であることを示唆した。Psychopharmacology誌オンライン版2013年4月4日号の掲載報告。 自閉症および広汎性発達障害(PDD)は、社会性とコミュニケーションの障害、興味・関心の偏り、常同的かつ画一的な行動パターンなどの特徴がみられる。PDD患者はしばしば興奮性を示し、かんしゃく、自傷行為、攻撃などの破壊的行動に出る。非定型抗精神病薬は、PDDに関連する興奮性の治療に適用可能な、現在最も効果的な薬物的介入とされる。本研究では、PDD患者への非定型抗精神病薬の使用に関する文献をレビューした。PubMedにおいて、「自閉症」「広汎性発達障害」「非定型抗精神病薬」「リスペリドン」「アリピプラゾール」「クエチアピン」「ジプラシドン」「オランザピン」「クロザピン」「パリペリドン」「イロペリドン(国内未承認)」「アセナピン(国内未承認)」「ルラシドン(国内未承認)」をキーワードとして検索を行った。検索用語は英語、試験対象はヒトに限定し、1999年以降現在までに報告された文献を検索対象とした。抽出された記事に関連する参考資料についてもレビューした。 主な結果は以下のとおり。 ・自閉症にみられる興奮性に対する治療として、リスペリドンおよびアリピプラゾールの有効性と忍容性は、多地域の無作為化対照試験により確立されていた。 ・その他の非定型抗精神病薬の使用を支持する研究は範囲が限られ、その知見は確固たるものではないが、ジプラシドンやパリペリドンのような新規薬剤は有望であることが示された。 ・小児PDDの興奮性とそれに関連する行動の治療において、非定型抗精神病薬は現時点におけるファーストラインの薬剤であった。 ・しかし、これら薬剤の大半について、その有効性と忍容性を明らかにするための、さらなるプラセボ対照試験が必要である。また、長期副作用プロファイルがより良好な新規標的薬の開発も求められる。 関連医療ニュース ・小児双極I型障害に対するアリピプラゾールの効果は? ・ADHDに対するメチルフェニデートの評価は? ・摂食障害、成人期と思春期でセロトニン作動系の特徴が異なる! (ケアネット) 原著論文はこちら Politte LC et al. Psychopharmacology (Berl). 2013 Apr 4. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 高リスクDLBCLの初回治療、タファシタマブ+レナリドミド+R-CHOPでPFS延長/Lancet(2026/06/18) タウPET検査、トレーサー選択がアルツハイマー病診断の精度に影響/Lancet(2026/06/18) 心臓MRI遅延造影とNT-proBNP値が肥大型心筋症の予後予測に有用(解説:佐田政隆氏)(2026/06/18) ST合剤に「急性汎発性発疹性膿疱症」の重大な副作用追加/厚労省(2026/06/18) EGFR遺伝子変異陽性肺がんの耐性機序と新規治療から見た今後の展望/日本臨床腫瘍学会(2026/06/18) 糖代謝異常者における循環器病の診断・予防・治療に関するコンセンサスステートメント改訂版の概要/日本糖尿病学会(2026/06/18) うつ病に対する5つの抗精神病薬補助療法、その有効性と忍容性は?(2026/06/18) 急速減量と緩徐な減量、長期的に効果が高いのはどっち?(2026/06/18) サプリ「メーカー推奨量超え」約2割、長期使用や錠剤タイプで多い可能性(2026/06/18)