世界初!「WEB版」気分変動アンケート、その後の臨床に有益 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/10/26 WEBベースで行う気分変動調査(Mood Swings Questionnaire:MSQ)など自己診断双極性障害スクリーニングの尺度は、高い認容性を有し、良好なアウトカムに結びつくことが明らかにされた。オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学のParker氏らが、WEB自己スクリーニング尺度の臨床への有用性を検討する公式では初となる試験の結果、報告した。Acta Psychiatr Scand誌オンライン版2012年10月5日号の掲載報告。 WEBベースのMSQを完了し双極性障害の可能性があると判定された人が、そのテストを有用だと判断したか、またその後に優れた臨床経過を有したかどうかを検討した。被験者のベースライン時とフォローアップ3ヵ月時点のデータを解析した。 主な結果は以下のとおり。 ・MSQによるスクリーニングで「陽性」であった665例を対象とした。 ・MSQに対しては、有益である(informative)、有効である(validating)、または動機づけとなる(motivating)との回答がみられ、満足度は高かった。 ・被験者が双極性障害との診断を受けたのは、最初のうつ病エピソードから平均12年後であった。 ・大半が、正確な診断を求めたかどうかにかかわらず自己マネジメント戦略を実行した。 ・被験者を、スクリーニング後にとった行動の程度により3群に分け解析した。その結果、積極的な行動をとった人、診断確認を行った人は、試験期間中に、抑うつ症状、QOL、全体的な身体機能の改善が認められ、最もよい臨床経過をたどった。 関連医療ニュース ・100年前と比べ統合失調症患者の死亡は4倍増、最大の死因は… ・検証!向精神薬とワルファリンの相互作用 ・特定の抗うつ薬使用で脳内ヘモグロビン濃度が増加!:名古屋大学 (ケアネット) 原著論文はこちら Parker G A et al. Acta Psychiatr Scand. 2012 Oct 5. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] TAVIへの脳塞栓保護デバイス、手技関連脳卒中を低減するか/NEJM(2025/07/08) 肥満症治療に変革をもたらすチルゼパチドへの期待/リリー(2025/07/08) 精神科医療現場の突然死に関連する要因と予防戦略(2025/07/08) サルコペニア・フレイル、十分なエビデンスのある栄養療法とは?初の栄養管理ガイドライン刊行(2025/07/08) 切迫性尿失禁の治療、マインドフルネスと脳刺激が有効か(2025/07/08) 高血圧に関する米国人の誤解の多さが明らかに(2025/07/08) 肥満を伴う閉塞性睡眠時無呼吸症候群、治療法の好みに医師と患者で違い(2025/07/08) 家庭における犬と猫の共存、その成功因子が明らかに(2025/07/08)