小児臨床試験の潮流、感染症/ワクチン試験が23%と最も多くを占める

提供元:ケアネット

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公開日:2012/10/19

 

 臨床試験はエビデンスベースの医学情報を生み出すゴールドスタンダードである。米国では近年の法律制定により、ClinicalTrials.govへの臨床試験登録が義務化され、これまでは不可能であった臨床試験計画の全体的な評価が可能になった。そこで米国・デューク大学医学校のPasquali SK氏らは、小児臨床試験のポートフォリオを明らかにするため、ClinicalTrials.govを解析した。著者は、「今回の解析結果は、小児臨床試験実施の判断情報としてステークホルダーに役立つものとなるであろう。また、小児保健を改善するための試験のあり方(インフラや方法論)を前進させる上でも役立つ可能性がある」と結論している。Pediatrics誌オンライン版2012年10月1日号の掲載報告。

 解析は、2005年7月~2010年9月の間にClinicalTrials.govに登録された全ての介入試験を対象とし、小児試験(0~18歳の患者を登録)の特性、治療領域、実施場所、資金提供について描出した。
 また第2の解析目的として、時間経過に伴う小児臨床試験の変化、非小児臨床試験との比較による特性の描出も行った。

 主な結果は以下のとおり。

・対象期間中の小児臨床試験は5,035件で、非小児臨床試験の10倍を超える登録があった。
・新生児/乳児(neonates/infants)は、46.6%の試験で登録が適格であった。小児(children)は77.9%、青少年(adolescents)は45.2%であった。
・小児臨床試験の約半分は登録被験者数が100例未満であった。非小児臨床試験と比べて予防療法に関する評価が多かった。
・薬物療法を評価する小児臨床試験の割合は減少傾向にあり、Phase III~IV試験と比べてPhase 0~II試験が、より少なくなっていた。
・最も多い試験は、感染症/ワクチン試験(23%)であった。次に、精神病治療/メンタルヘルス(13%)が続いた。
・多くの試験は米国外で患者を登録したものであった。米国国立衛生研究所(NIH)や他の米連邦機関がスポンサーであった試験は15%未満であった。

(ケアネット)