ミグリトールが内臓脂肪と心血管リスク因子を減少させる:琉球大、徳島大

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2012/07/04

 



αグルコシダーゼ阻害薬であるミグリトールは、内臓脂肪やインスリン必要量を減少させることにより抗肥満作用を有する可能性が示された。琉球大と徳島大の共同研究グループにより明らかにされた。(Int J Cardiol誌 2012年6月19日オンライン版)

薬物ナイーブのメタボリックシンドローム患者を継続的に募集し、協力が得られた111例が対象。これらはライフスタイル改善単独群(LSM)、またはLSM に加えミグリトール(50mg×3回/日)を投与した群(ミグリトール群)に無作為に割り付けられた。

主な結果は以下のとおり。

・治療12週後、ミグリトール群(n=42)において、LSM群(n=43)に比べ、体重(5.1%)、BMI(4.9%)および腹囲径が減少した。
・75 g経口ブドウ糖負荷試験により、ミグリトール群のみで、インスリンとグルコースの血漿中濃度が低下した。
・内臓脂肪面積は、LSM群に比べ、ミグリトール群で大幅に減少した(LSM群:ベースライン184 vs 12週後 174cm2, p<0.05、ミグリトール群:188 vs 161cm2、p<0.0001) 。
・皮下脂肪面積は、ミグリトール群のみで減少した(p<0.001)。
・収縮期血圧は、ミグリトール群で減少したが、対照群では減少しなかった(LSM群:137 vs 134mmHg、ミグリトール群:142 vs 133mmHg、p<0.001)。
・ミグリトール群において、トリグリセリド、LDL-コレステロール、γ-GTP、および高感度CRPの血清レベルは減少し、アディポネクチンは増加した。

(ケアネット 鈴木 渉)