病理医がいないために4分の1近くの医師が剖検を行っていない

提供元:ケアネット

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公開日:2011/11/24

 



メドピアは18日、同社が運営する医師コミュニティサイト「MedPeer」(https://medpeer.jp/)にて、「剖検許諾のとり方」について実施した調査結果を、同社サイト内で報告した。

調査手法は、MedPeer会員(登録会員数:40,206名、2011年11月1日時点)である医師を対象とした「ポスティング調査」と呼ばれるオープン回答型のインターネットリサーチ。調査期間は、10月10日~16日。有効回答数は 2,477件。

「剖検許諾」そのものについては、「病理医がいないので、剖検は行っていない」と回答した医師が24%であった。「興味ある症例、症例報告になりそうな症例に限り、剖検の許諾をお願いしている」が23%。剖検を依頼するのは「診断確定できなかった症例」「予想外の経過を取った症例」「訴訟などの問題が起こる可能性がある場合」「家族が希望する場合」「家族や医療者にとって死因究明が必要と考えた場合」などと続いた。

「基本的に、どのような症例でも剖検について説明し、許諾を得るのを原則としている」と回答した医師は22%。臨床研修病院や大学病院で「原則として全例で説明する」というコメントが多かった。ただし「高齢で死因が明らかな症例」「手術をしてよく病態がわかっているような場合」は話をしないということも。また、家族からの承諾をもらうむずかしさについて言及したコメントも目立った。

詳細はプレスリリースへ
https://medpeer.jp/posting_view_review?rid=20111118-1