18歳以上のAD/HD当事者が最も望む支援は、医療の充実 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2011/11/04 日本イーライリリー株式会社は2日、全国で18歳以上の男女100名の注意欠陥/多動性障害(以下、AD/HD)当事者を対象としたインターネット調査を実施し、結果を発表した。同時に、AD/HD当事者や家族の相談・支援を行っている6都道府県11施設の発達障害者支援センターへのアンケートも実施されており、成人期AD/HD(18歳以上)当事者(以下、当事者)を取り巻く現状が明らかになった。今回のアンケートの対象となった100名の成人期AD/HD当事者において、成人前に診断を受けたのは20%に過ぎず、当事者の63%は18歳以上でAD/HDと診断を受けていた。初めて診断を受けた平均年齢は28歳だったという。多くみられる症状は、「忘れ物が多い」「集中力がない」「片付けができない」で、それらはAD/HD特有の『不注意』による症状だった。また、72%の当事者が併存障害を抱えており、最も多い疾患は「うつ病」だということもわかった。また、当事者自身が自分らしく暮らしていくために必要だと思われる支援として、72%が「医療(医療機関、治療選択肢など)の充実」と回答した。医療面で困難があると感じている当事者において、最も困っていることは、「成人向け(18歳以上)のAD/HD治療薬がない」(41.9%)、「治療を受ける病院がない・診断できる先生がいない」(39.2%)が挙げられた。それに加え、発達障害者支援センターへの成人期当事者からの相談件数が近年増加していることもわかった。成人AD/HD当事者から同センターへ寄せられる相談のなかで医療面で最も多いのは「医療機関の紹介をして欲しい」こと、就労面で最も多いのは「仕事が長続きしない」ことであった。また、同センターが当事者支援を行う上で「紹介する医療機関がない、少ない」ことに最も困っている現状も明らかになった。詳細はプレスリリースへhttps://www.lilly.co.jp/pressrelease/2011/news_2011_39.aspx 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 世界の疾病負担とリスク因子、1990~2023年の状況/Lancet(2025/10/27) 冠動脈バイパス術後の新規AF発症、術後30日以後はリスク低い?/JAMA(2025/10/27) ctDNA陽性のMIBC患者、術後アテゾリズマブ投与でDFS・OS改善(IMvigor011)/ESMO2025(2025/10/27) ALK陽性NSCLCへの術後アレクチニブ、4年OS率98.4%(ALINA)/ESMO2025(2025/10/27) 胃がん初のFGFR2b阻害薬、長期追跡では治療効果が減弱(FORTITUDE-101)/ESMO2025(2025/10/27) 寛解後の抗精神病薬減量は認知機能改善に寄与するか(2025/10/27) monarchE試験のOS結果が発表/ESMO2025(2025/10/27) アナフィラキシーへのアドレナリン点鼻投与の効果、エピペンと同等以上(2025/10/27)