国内患者数は推定240万人 腰部脊柱管狭窄症患者の行動実態調査より

大日本住友製薬株式会社は10日、腰部脊柱管狭窄症の患者およびその疑いのある人の意識や行動実態を把握するための調査を実施し、その結果を発表した。
調査は、40歳代以上の男女8万人を対象に行われた。その結果、人口構成比などを考慮して算出したところ、国内における腰部脊柱管狭窄症の推定患者数は約240万人(40歳以上人口の3.3%)いることがわかった。そのうち、腰部脊柱管狭窄症と診断されている患者は推定65万人(31.5%)とされる。
最も特徴的な症状は、「しびれや痛みはしばらく歩くと強くなり、休むと楽になる」(64.5%)と「太ももからふくらはぎやすねにかけて、しびれや痛みがある」(63.2%)という回答からわかるように、「間欠跛行」である。しびれや痛みは、悩みとしても挙げられているように「歩くのが辛い」(16.9%)や、「長時間歩けない」(10.2%)といった回答があり、「外出しなくなった」(14.0%)「旅行やレジャーをしなくなった」(6.2%)など、患者自身の楽しみが奪われている傾向もうかがえた。
また、生活面の困難だけでなく、精神的な苦痛を訴える声も少なからずあった。「消極的になった、非活動的になった、意気消沈」(2.8%)、「憂鬱になった、気分が重くなった、暗くなった」(2.3%)など精神面への影響もあらわれており、精神的な苦痛と捉えられる回答を合算すると15.3%に上った。
症状に対する治療の意識は、「とても改善したい」が70.5%、「やや改善したい」が19.6%と、合わせて90%以上と極めて高かった。また、しびれや痛みの程度が強いほど、治療に対する意識が高いことも明らかになった。
詳細はプレスリリースへ(PDF)
http://www.ds-pharma.co.jp/news/pdf/ne100910.pdf
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