メタボや動脈硬化などの病態解明へ期待 生体内脂質を自動同定するソフトウェア「Lipid Search」販売開始

提供元:ケアネット

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公開日:2010/07/20

 



東京大学大学院医学系研究科田口研究室と三井情報株式会社は14日、共同で大量の質量分析データから生体内脂質分子を一括し自動同定する脂質同定ツール「Lipid Search」の開発に成功したことを発表した。このツールはMKIよりパッケージソフト「Lipid Search」として、脂質解析の研究へ取り組む製薬メーカーや食品メーカー向けに同日より販売を開始した。

近年の質量分析技術の発展により、生体内脂質の一斉同時解析が可能となり、豊富な実験データが得られるようになった。この資質同定ツールはm脂質を対象とした大量の質量分析データを直接読込み、試料中に含まれる脂質を一括して同定、解析する。このソフトウェアはWebアプリケーション形式で、以下の4種類のコンポーネントとこれらコンポーネントを操作するWebインタフェースから構成されているという。

今回の技術開発を同社らは「核酸や蛋白質だけでは説明できない複雑な生命現象の解明や、メタボリックシンドロームや動脈硬化などの脂質関連疾患の病態解明、病態の進行度や生活改善の指標となるマーカー探索が飛躍的に加速すると期待されている」と述べている。

詳細はプレスリリースへ
http://www.mki.co.jp/service_news/service_news_2010/100714_01.html