儲かっている医院・クリニックの病院経営の特徴を院長200人に聞いた

提供元:ケアネット

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公開日:2010/04/20

 

 株式会社QLifeは13日、医院・クリニックなど医療機関の院長200人に行った、収益性と病院経営方針との関係を探ったアンケートの結果を発表した。その結果、儲かっている医院・クリニックには以下のような特徴があることがわかったという。

儲かる医院・クリニックの病院経営は患者満足度志向が強い

●患者満足度志向が「強い」医院・クリニックは7割が儲かるが、「弱い」医院は9割が収益不調
●「広告を一切しない」「患者を集めようと意識しない」医院・クリニックが、4割にのぼる
●「熱心に広告する」医院・クリニックの7割が、収益「好調」。しかし「広告を一切しない」医院・クリニックの方が、「少し広告する」医院・クリニックよりも、儲かっている
●「昨今の患者の意識変化」をポジティブに捉える医院・クリニックの院長は、8割が儲かっている
●「昨今の患者の意識変化」として、ポジティブ視点の院長は「質問増」「情報収集」「医師選び」を挙げる

 患者のわがままにスタッフは疲弊し、「患者満足度赤字」もあり得ると言われるが、結果は満足度志向に軍配が上がった。広告・宣伝については、物販・飲食業の常識とは違う特徴が浮き彫りになった。中途半端な広告取り組みなら一切やらない方がマシ、だという声もあった。

 「昨今の患者の意識変化」をポジティブに捉える医院・クリニックの院長は8割が儲かっていたが、それとは逆に「どちらでもない」「悪いこと」と積極的でない院長は、6割が「不調」に苦しんでいた。市場の変化をポジティブ発想で捉える方が、医院・クリニックの病院経営も上手くいくようだ。さらに、ネガティブ視点の院長の場合「受診控え」「コスト意識」「身勝手」「権利・自己主張」「サービス要求増」を挙げた。同社は、「院長が『最近の患者』を何と評するかで、医院の経営状態が、ある程度推測できそうだ。」と述べている。

詳細はプレスリリースへ(PDF)
http://www.qlife.co.jp/news/100413qlife_news.pdf