急性心筋梗塞に多枝冠動脈疾患を合併する患者を対象に、完全血行再建と責任病変のみの治療を比較した患者レベルのメタ解析が、Lancet誌に報告されました。(解説:山地 杏平 氏)-2054 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2025/12/29 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 山地 杏平( やまぢ きょうへい ) 氏 京都大学循環器内科 オリジナルのニュース 急性心筋梗塞のPCI、完全血行再建vs.責任病変のみ/Lancet(2025/11/28掲載) 急性心筋梗塞に多枝冠動脈疾患を合併する患者を対象に、完全血行再建(complete revascularization)と責任病変のみの治療(culprit lesion-only PCI)を比較した患者レベルのメタ解析が、Lancet誌に報告されました。近年、血行動態が安定した急性心筋梗塞患者においては、完全血行再建を行ったほうが良いという報告が多くみられます。本解析では、そのような無作為化比較試験を統合した8,836例の症例を解析しており、その約88%… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 山地 杏平先生の他のコメント 心筋梗塞の非責任病変は結局どうしたら良いのか?(解説:山地杏平氏) (2025/10/23掲載) 3枝病変へのFFRガイド下PCIは有効か/Lancet(解説:山地杏平氏) (2025/05/13掲載) 重症大動脈弁狭窄症に冠動脈疾患を合併した症例の治療方針を決めるのに、たった1年の予後調査でよいのか(解説:山地杏平氏) (2025/01/09掲載) 冠動脈にワイヤーを入れて行う心筋虚血評価は、もうちょっと簡単にならないのか?(解説:山地杏平氏) (2024/11/18掲載) 大動脈弁狭窄症の症例は特別扱いが必要か?(解説:山地杏平氏) (2024/10/03掲載) STEMIの“非”責任病変の治療はいつやる? 今でなくても? そもそもやるべき?(解説:山地杏平氏) (2024/08/23掲載) 将来のイベント予防のためにPCIを行う余地はあるのか?(解説:山地杏平氏) (2024/06/24掲載) 薬剤溶出性バルーンがもたらす新たな世界(解説:山地杏平氏) (2024/04/25掲載) 欧州で行われた臨床研究の結果は、日本の臨床に当てはめることはできない?(解説:山地杏平氏) (2023/12/04掲載) 世界での血管内イメージングデバイス使用率は、日本に追いつくのか?(解説:山地杏平氏) (2023/11/07掲載) FFRとIVUSを同時に使うのはぜいたく?(解説:山地杏平氏) (2022/09/30掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 「かかりつけ医・認知症サポート医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第3版)」改訂のポイント(2025/12/29) 連休中に健康的な生活習慣を維持する秘訣(2025/12/29) 月1回の注射で重症喘息患者の経口ステロイド薬が不要に?(2025/12/29) 男性のビール腹は心不全リスクの可能性(2025/12/29) ワクチン接種率の低下により世界で麻疹患者が急増(2025/12/29) 大手術後の老年症候群発症は転帰を悪化させる(2025/12/29) 多発性硬化症と口腔内細菌の意外な関係、最新研究が示す病態理解の可能性(2025/12/29) [ あわせて読みたい ] 50代半ばで精神科から一転・総合診療でへき地へ【ReGeneral インタビュー】第2回(2025/12/15) 合格直結!テスレクDigest(2025/07/18) 「総合医育成プログラム」で広がる医師のキャリアと医療機関の未来【ReGeneral インタビュー】第1回(2025/11/24) スマートに進める治験/臨床研究~臨床研究中核病院に学ぶ~(2025/10/28) 第50回日本骨髄腫学会学術集会:独占インタビュー(2025/04/18) ASCO2025 まとめ(2025/06/02) かかりつけ医のためのがん患者フォローアップ(2025/06/13) 医療・介護施設従事者のための転倒・転落事故へのアプローチ ~転倒・転落事故のメカニズム、予防、事故後フォローのすべて~(2025/02/27) 非機器的早期運動療法はDVT発生率を低減【論文から学ぶ看護の新常識】第1回(2025/02/05) トレンド・トーク『肺がん』(2024/06/11)