ステロイド投与に関連する臨床試験の難しさ:心肺蘇生の現場から(解説:香坂 俊 氏)-1464

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2021/11/08

本記事のコメンテーター

香坂 俊( こうさか しゅん ) 氏

慶應義塾大学 循環器内科 専任講師

敗血症性ショック症例に対するステロイド投与
 今回のテーマはVAM-IHCA試験という院内の心停止症例に対してバソプレシン+メチルプレドニゾロンを投与するかどうかというRCTなのであるが(JAMA誌掲載)、このテーマに関しては少し昔の話から始めさせていただきたい。
 ステロイドが集中治療の現場に登場したのは、2002年くらいからではないだろうか。Annane氏らによってフランスで敗血症性ショック症例を対象としたRCTが行われ…

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