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がん患者のカテーテル関連静脈血栓症にワルファリンは有効か?:WARP試験

中心静脈カテーテルによる化学療法を受けているがん患者に予防的ワルファリン(商品名:ワーファリンなど)投与を行っても、症候性カテーテル関連血栓症は抑制できないことが、イギリスBirmingham大学のAnnie M Young氏らが実施したWARP試験で判明した。静脈血栓塞栓症はがん患者によく見られる合併症として知られる。原因としては、がんそのものや特定の化学療法、ホルモン療法、さらに中心静脈カテーテルの使用によって広範な凝固促進因子が産生されるためと考えられている。Lancet誌2009年2月14日号掲載の報告。非投与群と投与群(固定用量、用量調節)を比較WARP試験の研究グループは、カテーテル関連血栓症に対するワルファリンの効果を評価し、至適投与量を検討するための無作為化試験を実施した。イギリスの68施設から中心静脈カテーテルによる化学療法を受けている16歳以上のがん患者1,590例が登録され、ワルファリン非投与群、ワルファリン固定用量(1mg/日)群、ワルファリン用量調整(プロトロンビン時間の国際標準化比を1.5~2.0に維持するよう調整)群に割り付けられた。医師がワルファリンの効果を確認した患者はワルファリン投与群に割り付けられた。主要評価項目は、X線画像検査で確認された症候性のカテーテル関連血栓症の発現率とした。血栓発現率は、投与群、非投与群とも6%カテーテル関連血栓症発現率は、ワルファリン非投与群(404例)が6%、投与群[408例(固定用量群:324例、用量調整群:84例)]も6%であり、両群間に差を認めなかった(相対リスク:0.99、p=0.98)。投与群間の比較では、固定用量群(471例)のカテーテル関連血栓症発現率が7%であったのに対し、用量調整群(473例)は3%と有意に優れていた(相対リスク:0.38、p=0.002)。大出血はまれであり、ワルファリン非投与群よりも投与群で(1例vs. 7例、p=0.07)、固定用量群よりも用量調整群で(7例vs. 16例、p=0.09)多い傾向が見られた。血栓と大出血の複合エンドポイントは各群間に差はなかった。いずれの群でも生存ベネフィットは認められなかった。著者は、「予防的ワルファリン投与は、がん患者の症候性カテーテル関連血栓症やその他の血栓症の抑制効果はない。したがって、新たな治療法の開発を考慮すべき」と結論している。(菅野守:医学ライター)

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心房細動患者におけるdronedaroneの作用と副作用

心房細動患者の治療を目的に開発された抗不整脈薬dronedaroneに関する、多施設共同臨床試験ATHENA試験の報告がNEJM誌2009年2月12日号に掲載された。死亡の付加的リスクファクターとなる心房細動を有する患者4,628例を対象に、dronedaroneの効果を評価した試験で、ゲーテ大学(ドイツ)のStefan H.Hohnloser氏らによって報告された。投与中止患者が30%超など試験内容に限界も試験対象の平均年齢は71.6歳(女性46.9%)で、dronedarone(400mgを1日に2回)投与群、またはプラセボ投与群に無作為に割り付けられた。主要評価項目は心血管イベントによる初回入院または死亡。副次評価項目は全死因死亡、心血管系に起因する死亡、または心血管イベントによる入院とした。試験結果についてHohnloser氏は、追跡期間が平均21±5ヵ月と短かった点、早期に投与を打ち切った患者が多かった点に限界があったと認めている。ちなみにdronedaroneの投与を受けた患者2,301例のうち696例(30.2%)、プラセボ投与を受けた患者2,327例のうち716例(30.8%)が中断しており、その最大の原因は有害事象によるものだった。副作用を考慮しつつも不整脈に起因する転帰を評価主要評価項目とした心血管イベントによる初回入院または死亡は、dronedarone投与群734例(31.9%)、プラセボ投与群917例(39.4%)だった(dronedarone投与群のハザード比0.76、95%信頼区間:0.69~0.84、P

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幹細胞移植によるHIV-1長期コントロールの可能性

これまでの知見として、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)感染には、CD4レセプターとケモカイン・レセプター(CCR、主にCCR5)の存在が不可欠であり、CCR5アレル(対立遺伝子)のうち、32塩基対が突然変異で欠損した遺伝子(CCR5 delta32)をホモ接合で持つ人はHIV-1感染に対して抵抗性を示すことが知られている。シャリテ医科大学(ドイツ)Gero Hutter氏らの研究グループは、このCCR5 delta32ホモ接合のドナーから取り出した幹細胞を、急性骨髄性白血病に罹患したHIV-1感染症患者1例に移植し、HIVの長期間にわたるコントロールが可能かどうかを調べた。NEJM誌2009年2月12日号に短報が掲載された。変異したCCR5のHIV-1抵抗性に期待HIV-1はCD4レセプターと結合して宿主細胞に侵入し、その後CCR5またはCXCケモカイン・レセプター(CXCR4)と相互に作用する。しかし、CCR5アレル32塩基対欠損型のホモ接合(delta32/delta32)は細胞表面のレセプターが不活性であるため、HIV-1感染に対して強い抵抗性を示すとされている。免疫応答に深く関わるヒト白血球抗原(HLA:Human Leukocyte Antigen)領域が一致するドナーからの幹細胞移植は、急性骨髄性白血病患者の治療法としては実行可能な選択肢であるが、この治療法はHIVにも感染している患者の治療法としては確立されていない。HIV感染症患者の予後は多剤併用療法(HAART)の導入以後かなり改善している。その結果として、HAARTを併用した同種異系間の幹細胞移植も2000年から始まり、好成績をおさめている。2回目の移植後3ヵ月でHIV-1DNAは検出されず今回報告された急性骨髄性白血病に罹患した40歳白人男性の症例は、10年以上前にHIV-1に感染していたが、4年前からHAART療法を受けており、その間、AIDSに関連する疾病は見られなかった。Gero Hutter氏らは、この患者に対し同種異系間の幹細胞移植を2回行ったところ、3ヵ月時点でHIV-1RNAは検出されなくなり、急性白血病も寛解した。患者は移植後20ヵ月間、臨床的反跳を起こすことなく、また抗レトロウイルス療法も中断したままであると報告している。これらから、CCR5 delta32ホモ接合はHIV-1感染から守る重要な役割を示していると述べている。今回の移植は、あらかじめCCR5 delta32欠損とホモ接合性の有無をスクリーニングした上で、HLAが一致した非血縁ドナーから提供された幹細胞を使って行われた。(朝田哲明:医療ライター)

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ケアコーディネーションによる高齢者慢性疾患の医療費削減は困難:米国

高齢者の慢性疾患について、ケアコーディネーションを強化しても、医療費の削減や、医療の質の改善は難しいようだ。米国の公的高齢者医療保険(メディケア)加入者を対象に行った試験で、明らかになった。米国Mathematica Policy ResearchのDeborah Peikes氏らの研究結果で、JAMA誌2009年2月11日号で発表した。約1万8,000人、15プランを追跡調査同氏らは、2002~2005年にかけて、メディケア出来高制の15のプランに加入する、合計1万8,309人を無作為に2群に分け、一方にはケアコーディネーションを強化し、もう一方にはこれまで通りの医療サービスを行った。被験者の主な疾患は、うっ血性心不全、冠動脈疾患と糖尿病だった。ケアコーディネーションとしては、看護師が、服薬や食事、運動に関する患者教育をしたり、医師と患者のコミュニケーションの強化、医療サービスの移行をよりスムーズにする努力などを行った。また患者に関する報告書を定期的に担当医に送った。入院率の削減は1プランのみその結果、15の保険プランのうち13までが、ケアコーディネーション群と対照群との間に、入院率の有意差は見られなかった。1つのプランでは、入院率を0.168/人/年(90%信頼区間:-0.283~-0.054、対照群の平均より17%減)に減らすことができた。1つのプランでは逆に、入院率が増加した。15プランのうち、ケアコーディネーションにかかる費用を合わせた医療費の削減が見られたプランは、全くなかった。3つのプランでは、有意差はないものの、月当たりの医療費を9~14%削減することができたが、そのうち1プランではケアコーディネーションにかかる費用で削減分は打ち消され、もう一つのプランは加入者が少なすぎて持続できなかった。また、適切な食事療法や運動、服薬などについての理解についても、ケアコーディネーション群と対照群には有意差が見られなかった。なお研究グループは、入院率に改善が見られた1プランを分析し、中程度から重度の患者を対象にした、対人コミュニケーションを十分に行うケアコーディネーションプランでは、医療費を増やすことなく入院率を引き下げる可能性があると推察している。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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標的化筋肉再神経分布により高機能人工腕をリアルタイムに制御可能

上腕部を切断した後、標的化筋肉再神経分布(TMR)という技術を用いて、人工腕をリアルタイムに制御できることが明らかになった。TMRとは、残っている腕の神経を別の筋肉へ再分布するもの。ここから発生する筋電シグナルを使い、人工腕を制御しようという仕組みだ。これは、米国Rehabilitation Institute of ChicagoのTodd A. Kuiken氏らが行った研究で、明らかになったもので、JAMA誌2009年2月11日号で発表した。肘や手首、手の動きの所要時間はコントロール群と同等Kuiken氏らは、5人の肩または上腕切断をした患者で、2002~2006年の間にTMRの手術を受けた人と、肩や腕の切断のないコントロール群5人を対象に試験を行った。TMR群では、神経を再分布した部位から発生する筋電シグナルによって、仮想の人工腕の制御を行った。肘や手首、手の10種の動きについて調べたところ、肘や手首の動きの選択までにかかった時間の平均値は、TMR群が0.22(標準偏差0.06)秒と、コントロール群との差はわずか0.06秒だった。肘や手首の動きの完了までの所要時間の平均値は、TMR群が1.29(標準偏差0.15)秒と、コントロール群との差は0.21秒だった。手でつかむ動きについては、選択と完了までの所要時間のTMR群の平均値は、それぞれ0.38(同0.12)秒と1.54(同0.27)秒だった。コントロール群との差はそれぞれ、0.21秒と0.28秒だった。実際に高性能人工腕の操作も可能また、5秒以内に腕の動きを完了できたのは、コントロール群では100(同0)%だったのに対し、TMR群では96.3(同3.8)%、手の動きを完了できたのは、コントロール群で96.7(同4.7)%に対し、TMR群では86.9(同13.9)%だった。さらに、TMR群5人のうち3人は、実際に電動の腕や肘、手首や手を備えた高機能人工腕を操作することができた。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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花粉による鼻づまりは睡眠に影響あり

グラクソ・スミスクライン株式会社の発表によると、同社が行った花粉症と眠りに関する調査から、花粉による鼻づまりに悩む人は、花粉症時期になると睡眠の質も時間も共に低下し、日常生活に何らかの悪影響を及ぼしていることがわかったという。今回の調査対象は、日本在住の花粉症患者で、最もつらい症状として鼻づまりをあげている20歳以上の男女500人(男性250人、女性250人)。調査は2月7日~8日にインターネット上で行われ、鼻づまりに悩む人の花粉症時期の眠りの実態が明らかになった。花粉症患者にとって、花粉症時期に最もつらいのが「睡眠」に関わるところであり、就寝時がつらいと答えたのが27.4%、睡眠中が20.0%で、睡眠に関する悩みを持つ人が約半数の47.4%にのぼった。また、花粉症時期とそうでない時期のそれぞれの平均睡眠時間について統計を取ったところ、花粉症時期はそうでない時期に比べ、平均で1.2時間も睡眠時間が短くなることがわかった。さらに、「花粉症時期はそうでない時期と比べて寝つきが悪くなる、もしくは眠りが浅くなると感じますか」、87.4%が「ある」(44.2%)もしくは「たまにある」(43.2%)と回答した。これらの結果などから、花粉による鼻づまりが睡眠の質や量に大きく影響していることがわかったという。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_01/P1000533.html

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英国政府が新型インフルエンザ対策としてリレンザに関する契約を締結

グラクソ・スミスクライン株式会社は18日、英国GSK社が新型インフルエンザのパンデミック発生時に使用することを目的として、同社の抗インフルエンザウイルス薬「リレンザ」(一般名:ザナミビル)を1,060万人分供給するという契約を、英国政府と締結したと発表した。この契約は、2009年1月29日に英国政府が追加購入した1,800万人分の抗ウイルス薬の一部。今回の購入により、英国保健省が有する抗ウイルス薬の備蓄量が倍増し、英国人口の約半数に相当する量の抗ウイルス薬が備蓄されることとなった。これは、英国政府が描く最悪のシナリオである、人口の50%が新型インフルエンザを発症した場合でも発症者全員を治療できる十分な量である。ザナミビルは、現在の英国の抗ウイルス薬備蓄量の約3分の1を占めている。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_01/P1000532.html

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乳がん治療後の経過観察は専門看護師による電話フォローが最適

乳がん治療後の経過観察を、通院ではなく専門看護師による電話で行ったら? 英国マンチェスター大学看護学部Kinta Beaver氏らによる無作為化同等性試験の結果が、BMJ誌2009年2月7日号(オンライン版2009年1月14日号)で報告された。電話フォローのほうが、肉体的にも精神的にも負荷が少ないと患者に好評であること、再発の発見に関しても遅れをとるようなことはないとしている。再発リスク中等度の374例を、通院フォロー群と電話フォロー群に無作為化試験は、イングランド北西部の2つの公的病院の外来クリニックで、乳がん再発のリスクが中等度の374例を対象に行われた。試験期間は中央値24ヵ月。対象者は、従来通りの病院で経過観察を行う群(183例:診察、臨床検査、乳房撮影でフォロー)と、専門看護師が電話により経過観察を行う群(191例:体系化された問診、乳房撮影でフォロー)に無作為化され、心理状態(指標:STAI、GHQ-12)、患者の求め、満足感、検査の必要性、再発発見期日を主要評価項目とし調査された。再発までのタイムラグもないSTAIスコア(95%信頼区間:-3.33~2.07)は、あらかじめ定義された同等性(-3.5~3.5)の範囲内だった。全例解析の結果、電話フォロー群が臨床検査や対面診察がないことに不安を抱くことはなく、満足度は通院フォロー群よりも高かった(P

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急性心筋梗塞患者にEBM治療進化がもたらす可能性:MONICAプロジェクト

1980年代中盤から比べて90年代前半に治療を受けた急性心筋梗塞患者は、予後が改善し長期生存していることが、世界保健機構(WHO)のMONICAプロジェクト(心血管疾患の傾向と決定因子のモニタリング)下にある、オーストラリア、パースの住民を対象としたコホート群の調査から報告された。西オーストラリア大学Tom Briffa氏らによる1984~2005年の追跡調査結果は、BMJ誌2009年2月7日号(オンライン版2009年1月26日号)に掲載されている。1984~1993年の心筋梗塞後28日間生存者4,451例を12年間追跡パースMONICA住民コホート追跡調査は、心筋梗塞後28日間生存者の長期生存の傾向を調査すること、またイベント中もしくは直後に受けるEBM治療および冠動脈血行再建の影響を調べることを目的に行われた。対象は、MONICA判定基準にのっとり確定した「(1)1984~1987年」「(2)1988~1990年」「(3)1991~1993年」の間に入院治療を受けた4,451例の急性心筋梗塞患者で、12年間の追跡調査が行われた。主要評価項目は、オフィシャルな死亡記録および病院死亡記録から求めた全死因死亡。副次評価項目は、心血管疾患による死亡。90年代受療患者の補正相対リスクは80年代中盤受療患者と比べ26%減「(3)1991~1993年」コホート群の心筋梗塞後28日間生存者は、「(1)1984~1987年」コホート群に比べて、退院後12年のイベント数が絶対値で7.6%減、相対リスク(死亡未補正)は28%減となっていた。「(2)1988~1990年」の生存との比較では違いはなかった。また「(3)1991~1993年」コホート群の生存改善傾向は、人口統計学的因子、疾患リスク因子、重症度、合併症で補正後も維持され、補正相対リスクは26%減だった。しかし、さらに入院時治療およびイベント発症12ヵ月以内の冠動脈血行再建施行で補正後は、改善傾向は明確ではなく、その影響は確認できなかった。Briffa氏は、「1984~1993年の間の心筋梗塞後28日間生存者は増大した。この改善は、入院時およびイベント後12ヵ月以内の進化したEBM治療(抗血小板薬、血栓溶解、βブロッカー、冠状動脈血行再建)と関連しており、そうした治療の変化が、おそらくオーストラリアにおける、虚血性心疾患による死亡率の継続低下に寄与するであろう」と結論、EBM治療は12年以上の生存に寄与している可能性を示唆している。

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ゾメタが閉経前の女性の乳がん再発リスクを低減 研究結果がNEJMに掲載される

ノバルティス ファーマ株式会社は13日、閉経前の早期乳がん患者の術後ホルモン療法にゾメタ(ゾレドロン酸)を追加投与した場合、ホルモン療法単独の場合と比較して、再発または死亡のリスクが36%減少したという研究(2008年6月に第44回米国臨床腫瘍学会で発表)が、New England Journal of Medicine誌に掲載されたことを発表した。この研究は、オーストリアの乳房・結腸直腸がん研究グループ(Austrian Breast & Colorectal Cancer Study Group : ABCSG)が行ったもので、閉経前の早期乳がん患者に対するゾメタの再発抑制効果を示した初めての大規模無作為化第III相臨床試験。ゾメタは、がんが進行する前の段階で再発や転移を防ぐ、直接的な抗腫瘍効果が基礎研究で示唆されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090213.html

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GSKと田辺三菱がアドエアのコ・プロモーションで合意

グラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)と田辺三菱製薬株式会社は16日、GSK社が製造・販売している喘息ならびに慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療配合剤「アドエア」(一般名:サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル ドライパウダーインへラー)について、4月1日から両社による日本でのコ・プロモーションを展開することに合意したことを発表した。 アドエアは現在、世界130ヵ国以上で販売され、GSKグループで最も多く販売されている薬剤であると同時に、2007年の集計では世界のすべての医薬品のランキングで2位に位置付けられている。日本では、2007年6月に成人の喘息治療薬として発売、2009年1月には適用拡大を取得し、小児の喘息治療薬ならびに成人COPDの治療薬として使えるようになった。両社が組むことで必要とする全ての患者にこの治療が選択肢として提示できるようにしたいと考えているという。また、この契約によりGSKのMRはそれぞれの担当地域で田辺三菱のMRと連携し、医療機関に対するアドエアの情報提供を行なうとのこと。詳細はププレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_01/P1000531.html

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インフルエンザ流行はピークを経過

インフルエンザ流行レベルマップによると、2009年第6週のインフルエンザの全国レベルでの定点当たり報告数は24.69(患者発生報告数118,099)と、第4週(定点当たり報告数37.45)をピークとして第5週に引き続いて減少していることがわかった。都道府県別では香川県(44.4)、沖縄県(37.8)、新潟県(36.8)、長崎県(35.8)、宮崎県(35.4)、兵庫県(34.0)、長野県(32.2)、福井県(31.1)、高知県(31.0)の順となっている。インフルエンザ流行レベルマップhttps://hasseidoko.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/index.html

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日本初のエストロゲンと黄体ホルモンの配合剤ウェ-ルナラ配合錠が発売

バイエル薬品株式会社は17日、エストロゲンと黄体ホルモンの配合剤として日本初となる閉経後骨粗鬆症治療薬「ウェールナラ配合錠」を発売した。ウェールナラ配合錠は、天然型エストロゲンである 17β-エストラジオール 1mg と、黄体ホルモンであるレボノルゲストレル 0.04mg を主成分とする経口配合剤で、2008年10月に厚生労働省より製造販売承認を得ている。閉経後骨粗鬆症は、閉経に伴うエストロゲンの欠乏に基づく骨吸収亢進が原因で骨量減少をきたすとされており、この治療にはエストロゲンの補充が有効であることが知られているが、子宮を有する女性にエストロゲンを単独で長期投与する場合、子宮内膜肥厚・過形成のリスクをもたらすことから、子宮内膜保護を目的とし、黄体ホルモン製剤を併用することが一般的とされている。ウェールナラ配合錠は、1剤でエストロゲンの補充と子宮内膜保護という2つの効果を示すことから、服薬コンプライアンスの向上が期待できる製剤として開発された。自然閉経または両側卵巣摘出に伴う骨粗鬆症患者 309名を対象とした国内プラセボ対照無作為化二重盲検試験では、1年間(52週間)の腰椎骨密度が約8%、2年間(104週)で約10%増加し、対照としたプラセボでは骨密度の増加は認められなかったという。副作用は57.9%に認められ、主なものとしては乳房不快感(23.6%)、乳房痛(10.0%)、性器分泌物(9.7%)であったとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/press_detail/?file_path=2009%2Fnews2009-02-17.html

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肥満症治療薬velneperitの後期第2相臨床試験主要目標を達成

塩野義製薬株式会社は17日、米国にて自社開発中のニューロペプタイドY(以下、NPY)Y5受容体アンタゴニストである抗肥満薬velneperit(開発コード番号:S-2367)が、1年間にわたる異なるデザインの後期第2相試験2試験において、主要目標を達成したことを発表した。同社は、米国内80施設において1,566例の肥満者を対象とした1年間にわたるvelneperitの臨床試験、2試験を実施してきた。それらの試験は、950キロカロリーの低カロリー食あるいは減カロリー食(基礎代謝から算出される必要な1日カロリー量から800キロカロリーを減じた食事)の食事療法併用でvelneperitの安全性と有効性を評価したもの。両試験において最も高い効果が見られた群では、1年間の投与で5%以上体重が減少した患者の割合が35%にのぼり、その値はプラセボ群のほぼ3倍に達したという。さらに副次的項目において、velneperit投与群はプラセボ群に比べ、ウエスト径、血中脂質パラメーターなどで統計学的に有意な改善がみられ、安全性に関しては、これまでの臨床試験と同様、この1年間の投与においてもvelneperitは高い忍容性を示し、安全性に関し特に大きな問題を認めなかったという。なお、二次的な有効性評価項目やメタボリックパラメーターを含む試験全体の詳細な解析については現在実施中とのこと。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/090217.pdf

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他人の不幸は蜜の味-妬みや他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムが明らかに

他人の不幸は蜜の味と言うが、放射線医学総合研究所の分子神経イメージング研究グループが、人が妬みを持つ感情と他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムを明らかにした。研究は健康な大学生19人に心理課題を与え、その時の脳内活動をfMRI(機能的核磁気共鳴画像法)で解析して行った。その結果、「妬み」の感情が働くと、前頭葉の内側にある前部帯状回の活動が高まることが突き止められたという。前部帯状回は、身体的な痛みを処理する部位として知られているが、妬みという「心の痛み」にも関与していることが判明した。研究成果は、2009年2月13日 (米国東部時間 12日 14時) に米国科学誌「Science」に掲載された。発表はこちらhttp://www.nirs.go.jp/news/press/2008/02_12.shtml

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国立がんセンターが後発品リスト公表

後発品の推進を図る厚生労働省が国立病院、ナショナルセンターに後発品の採用リストの公表を求めていたが、2月17日、国立がんセンター中央病院がホームページ上で後発品採用リストを公表した。リストは2月1日現在、同院で採用している「主な後発医薬品」として掲載。内用、注射、外用別に「薬効分類」「商品名」「規格・容量」「販売会社」からなる。国立循環器病センターや国立成育医療センターなども近く公表する見通しで、残りの病院も遅くとも年度内には公表する予定。採用リストの公表はこちらhttp://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/pharmacy/drug.html

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腰痛の画像検査は無用?

重篤な基礎疾患のない腰痛患者に画像検査を行っても臨床転帰は改善しないことが、アメリカ・オレゴン健康科学大学のRoger Chou氏らが実施したメタ解析で明らかとなった。Agency for Healthcare Policy and Research(AHCPR)ガイドラインは急性腰痛発症1ヵ月以内の画像検査を否定しており、重篤な基礎疾患を示唆する臨床所見(いわゆるred flags:、感染症、馬尾神経症候群など)のない慢性腰痛には画像検査を行うべきではないとするガイドラインもある。しかし、現実には患者の要望などもあってルーチンに施行したり、臨床所見がないのに行われる場合が多いという。Lancet誌2009年2月7日号掲載の報告。腰痛、腰椎機能を主要評価項目とした6試験のメタ解析研究グループは、重篤な基礎疾患のない腰痛患者において、即座に腰部画像検査(X線、MRI、CT)を実施する群と、これを施行しない通常ケアのみの群の臨床転帰を評価するために、無作為化対照比較試験の系統的なレビューとメタ解析を行った。解析対象の試験は、腰痛あるいは腰椎機能を主要評価項目とするものとし、QOL、精神的健康状態、各種スケールに基づく患者自身による全般的な改善度、ケアに対する患者満足度についても検討した。6つの試験(イギリス3、アメリカ2、インドネシア1、計1,804例)が選択基準を満たした。試験の質は、Cochrane Back Review Groupの基準を適用した判定法に基づいて2人のレビューワーが個々に評価した。メタ解析には変量効果モデル(random effects model)を用いた。プライマリ・ケアに十分に適用可能即時的な腰部画像診断施行群と非施行群で、短期的(3ヵ月以内)および長期的(6ヵ月~1年)な解析の双方において、腰痛と腰椎機能障害の発症には有意な差は認められなかった。そのほかの評価項目についても、有意差を認めたものはなかった。試験の質、個々の画像法、腰痛の罹病期間も解析の結果に影響を及ぼさなかったが、これらの検討を行った試験は少なかった。今回の解析結果は、プライマリ・ケアにおける急性および亜急性の腰痛に十分に適用できるものであった。著者は、「重篤な基礎疾患のない腰痛患者に対し画像検査を行っても臨床転帰は改善しない。それゆえ、重篤な基礎疾患を示唆する所見のない急性、亜急性の腰痛に対するルーチンの即時的な画像検査は止めるべき」と結論し、「不要な画像検査を避ける一方で、患者の要望を満たし満足度を向上させる腰痛評価法や患者教育の戦略を確立する必要がある」と主張している。(菅野守:医学ライター)

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liraglutideの血糖コントロール作用はグリメピリドを凌駕:LEAD-3 Mono試験

新たな2型糖尿病治療薬であるliraglutideは有効かつ安全で、グリメピリド(商品名:アマリール)よりも良好な血糖コントロールを示すことが、アメリカ・ベイラー医科大学のAlan Garber氏らが行った無作為化第III相試験(LEAD-3 Mono)で明らかとなった。liraglutideはグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)のアナログで、半減期が13時間と長いため1日1回の自己注射が可能。GLP-1はグルコース依存性のインスリン分泌を刺激してグルカゴンの分泌を抑制し、食欲の抑制効果も有するという。Lancet誌2009年2月7日号(オンライン版2008年9月25日号)掲載の報告。アメリカとメキシコで実施された大規模臨床試験研究グループは、2型糖尿病に対するliraglutide単剤療法の有効性を評価する目的で、2種類のプラセボと対照薬としてグリメピリドを用いた二重盲検パラレルグループ試験を実施した。liraglutideの用量は1.2mg/日と1.8mg/日の2種類が用いられ、1日1回皮下投与された。アメリカの126施設とメキシコの12施設に746例が登録され、liraglutide 1.2mg群に251例、1.8mg群に247例、グリメピリド(8mg)群には248例が無作為に割り付けられ、52週の治療が行われた。主要評価項目は糖化ヘモグロビン(HbA1c)のベースラインからの変化率とした。HbA1cの低下率、体重減少効果が有意に優れる52週後におけるHbA1cの低下率は、グリメピリド群の0.51%に対しliraglutide 1.2mg群は0.84%(0.33%低下、p=0.0014)、liraglutide 1.8mg群は1.14%(0.62%低下、p<0.0001)であり、いずれの用量も有意に優れていた。体重は、liraglutide群はいずれの用量でも減少したのに対しグリメピリド群では増加した(いずれもp<0.0001)。体重減少が嘔気によるものか否かを確認するために、嘔気日数が7日以上の群と以下の群を比較したところ、減少の程度は前者で大きかったものの有意差は認めず、嘔気の影響は否定された。liraglutide 1.2mg群で5例、liraglutide 1.8mg群では1例が嘔吐のため治療を中止したが、グリメピリド群では嘔吐による治療中止例は認めなかった。著者は、「liraglutideは2型糖尿病の初回薬物療法薬として有効かつ安全であり、グリメピリドよりも優れたHbA1c低下、体重減少、血糖降下、血圧降下作用をもたらす」と結論している。(菅野守:医学ライター)

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痛風・高尿酸血症治療剤フェブキソスタット 米国で販売許可取得

帝人ファーマ株式会社が創製した新規の痛風・高尿酸血症治療剤であるフェブキソスタット(一般名、開発コード:TMX-67、米国登録商標:ULORIC)について、武田薬品工業株式会社の子会社、米国・武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(TPNA社)は2月13日(米国時間)、米国食品医薬品局(FDA)より販売許可を取得したことを発表した。TPNA社は、米国におけるフェブキソスタットの独占的開発・販売権を有している。フェブキソスタットは、新規のキサンチンオキシダーゼ(痛風の原因となる尿酸生成合成酵素)阻害剤で、米国では約40年ぶりに発売される痛風・高尿酸血症治療剤である。同剤は、痛風・高尿酸血症患者の血中尿酸値を低下させる効果を有しており、臨床試験において、その有効性と安全性が確認されている。また、軽度から中等度の腎機能障害あるいは肝機能障害を有する患者でも、投与量を調節することなく服薬出来る結果を得ているという。詳細はプレスリリースへhttp://www.takeda.co.jp/press/article_32078.html

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nitazoxanideの国内開発、製造、販売のライセンス契約が締結

中外製薬株式会社は18日、米国Romark Laboratories社が海外でC型慢性肝炎治療薬として開発を進めているnitazoxanide(販売名:Alinia)について、国内における開発、製造、販売に関する独占的な権利取得のライセンス契約を同社と締結し、国内での開発を決定したことを発表した。nitazoxanideは、寄生生物、細菌、ウイルスに対し広範囲なスペクトルを有する経口のチアゾリド系化合物であり、既に寄生虫症の下痢に対する適応で2002年に米国食品医薬品局より承認されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=LA3HAOLLDQTRSCSSUIHSFEQ?documentId=doc_12811&lang=ja

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