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アリスミアのツボ

Dr. 山下の アリスミアのツボは、日常診療で遭遇する不整脈の疑問をピックアップして、あの山下武志氏(心臓血管研究所 所長)が回答する新コーナーです。ベーシック過ぎて今さら聞けない、教科書に載っていない、そんな疑問を解決します。「アリスミアのツボ」連載開始にあたりDr山下から不整脈ビギナーに応援メッセージ(1分)をいただきました。「先生方から寄せられた質問は基本的ですが、重要な質問です…」続きはこちらから⇒長い間お楽しみいただいた「Dr山下のアリスミアのツボ」は、今回で最終回となります。ご愛読ありがとうございました。

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アリスミアのツボ 第1回

Q1不整脈に対する治療が必要か否かの線引きは何をもって判断するのでしょうか?治療の要否は心電図所見ではないことを肝に銘じましょう。治療の要否は患者の全体像によって決まるのです。「木を見て森を見ず」不整脈の診断は心電図でなされます。だからこそ、次のような誤解が生じやすくなります…心電図が読めないから不整脈は嫌い、心電図が正常でなければすべて病気、心電図が読めれば治療の要否がわかる、などです。しかし、今の時代、治療の要否をたった一つの(しかもたった一瞬の)検査結果だけで決定できる病気があるでしょうか。私は不整脈のコンサルトを受けることはよくありますが、心電図1枚だけで治療の要否や治療法がわかることはまずありません。そう、まず必要なことは、この不整脈に対する(あるいは心電図に対する)誤解を解くことだと思います。不整脈治療を心電図だけで行おうとすると、そのほとんどが「木を見て森を見ず」になりがちです。患者のイメージでは、なにをもって治療の要否を判断するのでしょう。私が不整脈の心電図に関するコンサルトを受けた時には、「何歳?性別は?今、症状あるの?心不全はなさそう?その他に合併症はない?」と心電図以外の質問攻めをします。これらの質問に対する答えがなければ、患者のイメージがつかめないからです。不整脈の治療の要否を判断するには、心電図より患者全体のイメージが何よりも重要です。で、具体的にはどうするの?…と言われそうですが、「線引き」ができる場合とできない場合があることを知っておきましょう。不整脈に限らず、治療の要否を簡単に線引きできる疾患はそう多くはないのです。90歳の悪性腫瘍はどのように治療しますか?そんな簡単には線引きはできないかもしれませんが、患者の全体像を知っていれば医師としての判断はしやすくなるでしょう。不整脈もこれと似ています。治療の要否決定は、デジタルではなくアナログで考えましょう。言葉にすれば、「現在の血行動態がやばい場合あるいは症状で困っている場合、ほうっておくと将来何か不幸が訪れると考えた場合」、これが不整脈治療の必要な場合です。さらに詳しい話はおいおいしていきたいと思います。Q2期外収縮の最新の薬物治療について知りたいのですが…期外収縮の治療は1990年代以降大きく進歩していません。この課題、卒業してもよさそうです。そもそも治療する?私が研修医をしていた1980年代、期外収縮は治療するものと習ってきました。心電図異常=病気という考え方に基づくものです。まったく理論的根拠がなかったのかというと、そうでもなくて、陳旧性心筋梗塞患者に限れば心室期外収縮が多ければ多いほどその後の予後が悪いということが知られていました。しかし、この事実をすべての患者に当てはめてしまうのは困りものですね。実際、虚血性心疾患や心不全がない患者では、心室期外収縮の有無によって、その後の予後に違いがないことが判明しています。ほうっておいても将来何も不幸が訪れないとわかっていて、何を目的に治療するのでしょう。たぶん、心電図所見から心室期外収縮が消えて、医者も患者も気分がよいという美容形成的な意味はあるかもしれませんが…。常識的に考えてみましょう。ここに心電図がないものとして、健康なイメージを有する人の脈をとったらたまたま1拍抜けていた…これだけですぐに治療しなきゃと考える人は少ないはずです。治療したらその効果はどう判断する?現在、期外収縮は相手にしないというのが基本的な考え方です。それでも、治療せざるを得ない場合があります。そう、現在の血行動態に問題なくても、将来不幸な出来事がなくても、患者の訴えが強くて困っているのに、「何もしない」というのは医学的には正しくても、人間としてつらいですね。そんな時、私はまず「教育」という治療をしています。患者さんは、「不整脈がありますね」と言われるだけで大きな不安を感じるものです。この精神的ストレスが期外収縮を増加させてしまいそうです。だから、まず「安心」をもたらすことが一番の治療だと思っています。それでもダメな場合はあります。その時は、β遮断薬、Ca拮抗薬、いわゆるI群抗不整脈薬の何でもいいと思っています。とりあえず、効きそうな薬を…です。しかし、私が選んでも、他の先生が選んでも、きっと患者さんにとっては変わりがないでしょう。それというのも、効果判定の手段がないからです。ホルター心電図の期外収縮数ほど再現性のない検査はありません。患者も医師も気楽に考えよう期外収縮は治療しない、どうしてもしなければならない時は患者の不快感がある場合に限られるとなると、効果判定は患者の不快感しかありません。だったら、もっと治療自体は気楽に考えればよいと思います。私は、始めた治療薬で患者の不快感がなくなればすぐに中止するようにしています。逆も真なりで、つらいなら飲み続けてもよいとも言っています。治療した時もう一つの重要なことは、抗不整脈薬をだらだら漫然と服用させないことです。目的を達したかどうかで、自由にオン・オフしてよいのです。Q3心房細動で抗凝固薬が絶対必要な症例とそうでない症例の見極めはどのようにするのでしょうか?CHADS2スコアで判断しますが、自分の感性も加味しています。CHADS2スコアとCHA2DS2-VAScスコア抗凝固療法の適応判断に用いるツールとして、CHADS2スコア、CHA2DS2-VAScスコアがあまりにも有名ですね。心房細動患者の脳梗塞リスクである、心不全、高血圧、高齢、糖尿病、脳梗塞の既往をリスクとして考えるCHADS2スコア、さらに動脈硬化性疾患、65-75歳、女性をリスクとして加味するCHA2DS2-VAScスコア、両者ともに便利なスコアですが、用いる人が使いやすいものを使えばよいと思います。どちらを使おうが、全くこれらを使わないで医師の感性だけで対処するよりずっとましだからです。ちなみに国内外のガイドラインを見ると、「65歳未満で何のリスクも持たない例」は抗血栓薬自体が不要、「CHADS2スコア2点以上」は絶対必要という点で一致しています。抗凝固薬の適応判断は単純なのだろうか?では、日常臨床ではそんなに簡単に見極めができるのでしょうか。文章で書くとわかってしまった気になるのですが、リスクとされる心不全、高血圧、糖尿病の有無はどのようにして決めるのでしょう。きちんと線引きができますか?年齢はそもそも連続的なのに、65とか75とか勝手に区切っていいものなのでしょうか?あるいはCHADS2スコア6点満点は絶対的に抗凝固薬の適応なのですが、患者に会ってみればあまりにもfragileでこれでも抗凝固療法が必要なのかと頭をかしげたくなる…これも日常臨床では必発です。アナログ判断は死なず結局、Q1と同じようなところに行きついてしまうのが医療なのでしょう。というか、それがあるからこそ、医師が必要なのです。基本は守りつつ、医師の感性、患者の感性も同じように重要だ…という感覚で心房細動の脳梗塞予防をしているのが私の実情です。私の基本は、「65歳未満で何のリスクも持たない例」以外はすべて抗凝固療法の適応ですが、年齢、高血圧については患者によってかなり斟酌の度合いが異なります。糖尿病の有無判断も、糖尿病の薬物治療をしているかどうかで決めています。fragileであれば、医学判断より家族判断を優先させます。こんなことはどの教科書にも書いてなくて根拠もないのですが、逆にそれはいけないと否定する根拠もなく、だからこそ自分が患者の全体像から感じる感性でアナログ的に加味して斟酌してもいいものと思っているのです。

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細気管支炎の入院判断、酸素飽和度のみではできず/JAMA

 緊急救命室を受診した軽症~中等度の細気管支炎を有する乳幼児について、入院の判断をパルスオキシメーター測定値だけで判断することは適切ではないことが明らかにされた。カナダ・Sick Children病院のSuzanne Schuh氏らが、測定酸素飽和度が実際よりも3%高く測定されるように操作介入した場合に入院率が減るかを、無作為化二重盲検並行群間比較試験により検討した結果、仮定したとおりの結果が得られた。しかし、後日の外来受診者数には有意差がみられず、著者は今回の結果を踏まえて「同測定の活用について再評価する必要があるだろう」と指摘している。JAMA誌2014年8月20日号掲載の報告より。測定値の3%高値表示介入で入院が15%以上減るかを検証 試験、カナダのトロントにおける3次医療を提供する小児緊急救命室で2008~2013年にかけて行われた。 被験者は生後4週~12ヵ月齢の乳児213例で、軽症~中等度の細気管支炎を有していることを除けば健康であり、酸素飽和度は88%以上だった。 被験者を、パルスオキシメーターによる測定飽和度が実際値で表示される群(実測値群)と、実際よりも3%高く表示される群(介入測定値群)に無作為化し、後者の入院率が15%以上減るかを検討した。 主要アウトカムは72時間以内の入院で、同時間内に入院または6時間超の積極的治療を受けた場合と定義した。副次アウトカムは、緊急救命室での酸素補給、緊急救命室退室に関する医師の同意レベル、緊急救命室在室期間、72時間以内の予定外の再受診などとした。介入により入院率に有意な差、しかし後日の外来受診者に有意な差がみられず 72時間以内の入院発生は、実測群は108例のうち44例(41%)、介入測定値群は105例のうち26例(25%)で、16%の有意な差がみられた(95%信頼区間[CI]:3.6~28.4%、p=0.005)。 緊急救命室の医師をランダムエフェクトとして検討しても、主要な治療効果は有意なままだった(補正後オッズ比:4.0、95%CI:1.6~10.5、p=0.009)。 副次アウトカムについては、いずれも両群間の有意差は示されなかった。 その後に細気管支炎で予定外の外来受診をしたのは、実測値群は108例のうち23例(21.3%)、介入測定値群は105例のうち15例(14.3%)だった(両群差:7%、95%CI:-0.3~0.2%、p=0.18)。

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若者への新規髄膜炎ワクチンの効果/Lancet

 4価髄膜炎菌結合型(MenACWY-CRM)ワクチンとB群血清型(4CMenB)ワクチンについて、接種後1ヵ月時点で両群間の髄膜炎菌保菌率に有意差はみられず、接種後1年間の保菌率も低下したことが示された。英国・サウサンプトン大学のRobert C Read氏らによる観察者盲検第III相無作為化試験の結果、報告された。著者は、「広範な接種導入により、伝播が抑制される可能性がある」とまとめている。Lancet誌オンライン版2014年8月19日号掲載の報告より。MenACWY-CRM vs. 4CMenB vs. 日本脳炎ワクチンで検討 髄膜炎菌結合型ワクチンは、個人に対する保護効果だけでなく、伝播の遮断による集団保護効果がもたらされる可能性がある。研究グループは、18~24歳集団について、MenACWY-CRM、4CMenBワクチンの伝播に対する効果を評価した。 試験は2010年9月21日~12月21日に、大学生2,954例を1対1対1の割合で、MenACWY-CRMワクチン接種群(988例)、4CMenBワクチン接種群(979例)、対照として日本脳炎ワクチン接種群(987例)に無作為に割り付けて検討した。接種は1ヵ月間に2回(MenACWY-CRMの2回目はプラセボを接種)行われた。被験者とアウトカム評価者は接種割り付けについてマスキングされた。 髄膜炎菌の保有について、接種前とその後1年間に5回にわたり口咽頭スワブ採取で分離確認した。 主要アウトカムは、各ワクチン接種後1ヵ月の保菌率。副次アウトカムは、主要解析後、試験終了時までの各時点で評価比較した保菌率などだった。副反応や有害事象は試験終了までモニターした。 解析は、修正intention-to-treat集団にて行い、試験登録し試験ワクチンの接種を受け、ベースライン時以降に1回以上スワブ検査を受けた被験者を含めた。日本脳炎ワクチンと比べ2種とも接種後3ヵ月以降の保菌率有意に低下 解析には、MenACWY-CRMワクチン接種群983例、4CMenBワクチン接種群974例、対照群984例が組み込まれた。 試験開始時の髄膜菌保菌率はそれぞれ34%、33%、31%だった。1ヵ月時点の保菌率は、対照群と4CMenB群(オッズ比1.2、95%信頼区間[CI]:0.8~1.7)、またはMenACWY-CRM群(同:0.9、0.6~1.3)の間に有意差はみられなかった。 しかし2回接種後3ヵ月以降に、4CMenB群では対照群と比べて、すべての髄膜炎菌株の保菌率に有意な低下がみられた(低下率18.2%、95%CI:3.4~30.8%)。また、BCWY莢膜群(同26.6%、10.5~39.9%)、CWY莢膜群(同29.6%、8.1~46.0%)、CWY血清群(同28.5%、2.8~47.5%)についても同様に低下がみられた。 対照群と比べた同様の保菌率の有意な低下は、MenACWY-CRM群でもみられた。Y血清群については39.0%(95%CI:17.3~55.0%)、CWY血清群は36.2%(同:15.6~51.7%)の低下が認められた。 一過性の注射部位の痛みと筋痛が4CMenBで増大したが、試験ワクチンに対する忍容性は概して良好であった。安全性に対する懸念は示されなかった。

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やはり果糖は高血圧に関連せず

 血圧における果糖の悪影響はほとんどの試験で示されていないが、高血圧における果糖の影響が懸念され続けている。そこで、カナダ・Clinical Nutrition and Risk Factor Modification CenterのViranda H Jayalath氏らは、果糖を含む糖(異性化糖、ショ糖、果糖)摂取と高血圧発症との関連を定量化するため、米国の男女における3つの大規模前向きコホート研究の系統的レビューとメタ解析を行った。その結果、果糖全体の摂取量は高血圧リスク増加と関連していなかったことが報告された。Journal of the American College of Nutrition誌オンライン版2014年8月21日号に掲載。 著者らは、2014年2月5日までMEDLINE、EMBASE、CINAHL、Cochrane Libraryから関連研究を検索した。2人のレビュワーがそれぞれ独立して関連データを抽出した。リスク推定値は、逆分散の変量効果モデルを用いて、摂取量の最も低い五分位(基準)と最も高い五分位を比較し、リスク比(RR)と95%信頼区間(CI)で表した。また、試験間異質性を評価(コクランQ検定)、定量化(I2統計)し、研究の質をNewcastle-Ottawa スケールで評価した。 主な結果は以下のとおり。・3つの前向きコホート(男性3万7,375人、女性18万5,855人)が適格基準を満たし、5万8,162例の高血圧症例が250万2,357人年にわたり追跡された。・果糖摂取量の中央値は、最低五分位では総エネルギーの5.7~6.0%、最高五分位では13.9~14.3%であった。・果糖摂取量は、高血圧発症と関連しておらず(RR:1.02、95%CI:0.99~1.04)、異質性も認められなかった(I2=0%、p=0.59)。・スプライン曲線モデルでは、摂取量が50パーセンタイル以下で負の相関、それ以上で正の相関となるU字型の関係を示した。

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統合失調症患者へのインフォームド・コンセント、有効な方法は

 研究の際のインフォームド・コンセントは、一般集団ですら取得が困難なことがあり、複雑な問題を抱えている。この問題は、統合失調症患者において最も大きい可能性がある。フランス・リール第1大学のT. Fovet氏らは、統合失調症患者を対象とした研究に際してのインフォームド・コンセントについて文献レビューを行った。その結果、統合失調症患者の同意に対するキャパシティは、健常人と比較して低下しているが、適切な介入により同意を得られやすい状態にもっていける可能性を示唆した。Encephale誌オンライン版2014年8月12日号の掲載報告。 本研究は、統合失調症患者を含む研究に際するインフォームド・コンセントについて、関連する文献の適用可能なデータをまとめることを目的とした。MedlineおよびGoogle Scholarにより、MESH用語(統合失調症、インフォームド・コンセントおよび研究)を検索した。  主な結果は以下のとおり。・MacCAT-CRなどのきわめて標準的なスケールを用いた研究により、統合失調症患者の同意に対するキャパシティは健常人と比較して低下していることが示された。・統合失調症が多様な障害であることを考慮すると、最低レベルの見識は重度の認知症状と同様に、同意に対するキャパシティがより障害されていると思われた。・こうした理解力と研究への同意に対するキャパシティの欠乏は、意思決定の変更と関連することが示された。・これらの特別な患者に対しては、介入により、同意へのキャパシティ向上につながる可能性があった。さまざまな戦略として、同意書の質向上、十分なディスカッション、テスト/フィードバック法、またはマルチメディアによる介入などが示された。・それらの中で、コミュニケーションならびに成長しつつある分野、すなわち情報テクノロジー(たとえばweb をベースとしたツール)に着眼したものは有望だと思われた。・最終的には、家族および患者の連携(French Association UNAFAMのような)により、患者が研究プログラムに安全な状態で参加しやすい状況にもっていける可能性が示唆された。・最適かつ個別化した介入を明らかにするため、さらなる研究が求められる。関連医療ニュース 他の精神科医は薬剤の選択基準をどこに置いているのか 入院から地域へ、精神疾患患者の自殺は増加するのか 職場のメンタルヘルス、効果的な方法は:旭川医大 職場のメンタルヘルス、効果的な方法は:旭川医大  担当者へのご意見箱はこちら

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完食させるための工夫

認知症患者さんのご家族へのアドバイス「一点集中食い」という問題満遍なく食べられない場合、完食させるためには、ご飯とおかずを1つの丼に入れて混ぜるという方法がある。食べるという行為を忘れたみたい向かいに座って食べてみせると真似る。また、食器ごと手に持たせて鼻の下まで持ち上げさせると、臭いが刺激になって食事が始まる。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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飲み込めない場合の補助

認知症患者さんのご家族へのアドバイス飲み込めなくなったら普通食と、ゼリー系や片栗粉を混ぜたスープを、交互にスプーンで入れてあげる。とろみをつけてスプーンで与える。膨らんだ頬の上を、人差し指でリズミカルに軽く叩いてあげる。口が開いてこぼれやすくなっていることが多いので、口元をティッシュで押さえて閉じてあげることも大切。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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排泄の準備における注意点

認知症患者さんのご家族へのアドバイス排泄の準備ズボンはゴムベルトが望ましい。「前後」「左右」と言わず、「こっち向いて」などと言って優しく体を回すとスムーズにいく。排尿も下着を下ろさせ、座らせれば周囲を汚さない。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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排泄における工夫とアドバイス

認知症患者さんのご家族へのアドバイス排泄全般失禁対策として、一定時間ごとにトイレに誘導しても空振りが多いため、尿の生成の多くなる午後に頻回に誘導する。一緒にトイレに入って「後は行為だけ」のところまで一緒にいてケアしてあげる。施錠・開錠が怪しくなれば、鍵を外したりドアを開けたままにしたほうがよい。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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服の着脱におけるアドバイス

認知症患者さんのご家族へのアドバイス衣服の着脱着脱の失敗は「考えれば着方がわかるかもしれないが、やってみてもできない失行という症状」である。多くのことを並列して指示するとわからなくなるので、1つ1つ直列方式で指示することが望ましい。「複雑なことを先に、簡単なことは後で」が基本。中等度以上になると、声かけしながら動作を押し出すことが望まれる。「左右」「上下」は言っても混乱させる。手渡すなら向かい合わず、横並びで目の前に正方向で置いてあげる。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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腰椎変性疾患への手術、従来法 vs ナビシステムTLIF

 近年、最小侵襲経椎間孔腰椎椎体間固定術(MIS-TLIF)が普及してきているが、ナビゲーションシステムの使用によりさらに手術が容易になってきている。中国・清華大学のWei Tian氏らは、腰椎変性疾患に対する単椎間TLIFについて、ナビゲーションシステムを用いた方法(CAMISS-TLIF)と従来法(open-TLIF)の臨床予後をレトロスペクティブに比較。CAMISS-TLIFのほうが優れていることを報告した。CAMISS-TLIFはopen-TLIFより手術時間が長くなるものの、術中出血、術後ドレーンおよび疼痛が少なく入院期間が短縮されるなどの利点が認められたという。Journal of Spinal Disorders & Techniques誌オンライン版2014年8月1日号の掲載報告。 試験対象は、単椎間TLIFを施行した61例(CAMISS-TLIF 30例、open-TLIF 31例)であった。 患者背景、手術成績、疼痛(視覚的アナログ尺度による)および機能(Oswestry disability index:ODIによる)などを調査するとともに、CTを用いてスクリュー挿入を評価した。また、術後2年時に骨癒合を独立した研究者によって評価した。 主な結果は以下のとおり。・CAMISS-TLIF群はopen-TLIF群より、出血量、術後ドレーン、輸血の必要性および術後初期の腰痛が有意に少なく、リハビリテーションの開始時期が早く、入院期間が短かったが、手術時間は長かった。・術後3ヵ月、1年、2年における疼痛および機能は両群で差はなかった。・挿入したスクリューのうちCAMISS-TLIF群で93.33%、open-TLIF群で73.39%は椎弓根穿孔が認められなかった(p=0.016)。・骨癒合率は両群で同程度であった(p=0.787)。

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就寝時、部屋は暗くしたほうがよいのか:奈良医大

 奈良県立医科大学の大林 賢史氏らは、住民ベースのコホート研究「平城京スタディ」により、夜間光曝露が高齢者の主観的・客観的な睡眠の質と有意に関連していることを明らかにした。実験室での検討で、夜間光はメラトニン分泌を抑制し、体内生体リズムに遅延を生じさせ眠気を抑制することが示されていた。研究グループは、実生活における夜間光曝露が、サーカディアンリズムの乱れと不眠症を引き起こす可能性があるとして両者の関連について評価を行った。Chronobiology International誌オンライン版2014年7月15日号の掲載報告。 平城京スタディは、断面調査にて高齢者を対象に行われた。寝室の照明の強度を照度計で測定し、睡眠の質をピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)とアクチグラフを用いて主観的・客観的に測定した。尿中6-スルファトキシメラトニン値も測定した。 主な結果は以下のとおり。・被験者は857例で、平均年齢は72.2歳であった。・多変量モデル(年齢、性別、BMI、日中身体活動度、尿中6-スルファトキシメラトニン値、就寝時間、起床時間、日照時間で補正)解析の結果、夜間光強度の四分位範囲の最低値群と比較して最高値群は、主観的な不眠症オッズ比(OR)が有意に高かった(OR:1.61、95%信頼区間:1.05~2.45、p=0.029)。・また、主観的不眠症オッズ比が高値であるほど、夜間光強度の四分位値は有意に高かった(傾向のp=0.043)。・同様に、夜間光強度の四分位値増大とアクチグラフ結果の低下(睡眠効率の低下、睡眠開始の遅れ、睡眠開始後の覚醒、総睡眠時間の短縮、睡眠時間帯のずれなど)について有意な相関傾向が観察された(前述の共変量補正後の多変量モデルで、すべての傾向のp<0.001)。関連医療ニュース 不眠の薬物療法を減らすには 認知症の不眠にはメラトニンが有用 睡眠薬、長期使用でも効果は持続するのか  担当者へのご意見箱はこちら

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メタ解析アウトカム、選択論文でばらつき大/JAMA

 メタ解析で得られる推定アウトカムは、解析対象に含む試験の選択基準の違いにより、異なる結果が得られることが示された。すべての対象試験を組み込んでメタ解析を行った場合、最も正確に行われた単一試験と比べて、推定治療アウトカムは大きくなることがわかった。フランス・オテル=デュー病院のAgnes Dechartres氏らが、160件超のメタ解析論文について調べ明らかにした。JAMA誌2014年8月13日号掲載の報告より。主観的アウトカム92論文、客観的アウトカム71論文を調査 研究グループは、影響力の大きい医療雑誌(2008~2010年)や、システマティック・レビューのコクラン・データベース(2011年から2013年)で発表された、163件のメタ解析論文について調査を行った。対象論文のうち、アウトカムが主観的だったのは92論文、客観的だったのは71論文で、それぞれについて分析を行った。 各試験の治療アウトカムの推定値については、オッズ比で評価した。すべてのメタ解析について、全試験について解析、信頼区間が最小の最も正確な試験についてのみ解析、大規模の試験についてのみ解析など、解析戦略の違いによるアウトカムへの影響を調べ、オッズ比比率で比較した。全試験を対象にしたメタ解析で、推定アウトカムが大きい可能性 その結果、すべての試験を対象に行ったメタ解析が、単一の最も正確な試験結果に比べて、推定治療アウトカムが大きいことが示された(主観的アウトカムのオッズ比比率:1.13、95%信頼区間:1.07~1.19/客観的アウトカムのオッズ比比率:1.03、同:1.01~1.05)。 解析戦略に基づく推定アウトカム値が30%超と大きかったのは、主観的アウトカム92件のうち47件(51%)、および客観的アウトカム71件のうち28件(39%)だった。 全試験について行った場合の推定アウトカムを、大規模試験25%のみについて行った場合の推定アウトカムと比較した場合のオッズ比比率は、主観的アウトカムが1.08(同:1.04~1.13)、客観的アウトカムが1.03(同:1.00~1.06)だった。 また、全試験を対象にした解析の推定アウトカムを、よりバイアスの小さい試験についてのみ解析した推定アウトカムと比較した場合、オッズ比比率はそれぞれ、0.94(同:0.86~1.04)、1.03(同:1.00~1.06)だった。

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周術期心房細動、術後脳卒中リスクを1.3~2倍に/JAMA

 周術期に新規心房細動が認められると、術後長期の虚血性脳卒中リスクは1.3~2倍に増大することが判明した。同関連は、心臓手術よりも非心臓手術で大きいという。米国・ワイルコーネル大学医学部のGino Gialdini氏らが、約173万例について行った後ろ向きコホート試験で明らかにした。心房細動は虚血性脳卒中リスクを増大することが知られている。一方で、周術期心房細動は生理的ストレスへの過渡反応とみなされており、また発症後の長期脳卒中リスクについては不明であった。JAMA誌2014年8月13日号掲載の報告より。病院の入院管理データを基に後ろ向きに調査 研究グループは2007~2011年にかけて、カリフォルニア州内の非連邦政府系急性期病院の入院管理データを基に検討した。手術を受けるために入院し退院時に生存が確認された人で、脳血管障害や心房細動の既往歴がない172万9,360例を対象に、周術期に新たに診断された心房細動と、長期脳卒中リスクについて分析した。なお、心臓手術を行った人と、それ以外の手術を行った人については、別々に分析した。 主要評価項目は退院後の虚血性脳卒中で、救急救命室での受診や、心房細動の診断記録のある入院記録から追跡を行った。非心臓手術で周術期心房細動があると、術後虚血性脳卒中リスクは2倍に 結果、調査対象の入院時に、周術期心房細動が新たに見つかった人は2万4,711例で、全体の1.43%(95%信頼区間[CI]:1.41~1.45)だった。退院後に脳卒中を発症したのは1万3,952例で、全体の0.81%(同:0.79~0.82)だった。 Cox比例ハザード分析により、周術期心房細動は、非心臓手術・心臓手術ともに、術後虚血性脳卒中リスクの増大に関与していた。具体的に非心臓手術群では、術後1年の虚血性脳卒中発生率は、周術期心房細動が認められない人では0.36%(95%CI:0.35~0.37)だったのに対し、認められた人は1.47%(同:1.24~1.75)だった(ハザード比:2.0、同:1.7~2.3)。一方、心臓手術群では、術後1年の虚血性脳卒中発生率は、周術期心房細動が認められない人は0.83%(同:0.76~0.91)だったのに対し、認められた人は0.99%(同:0.81~1.20)だった(ハザード比:1.3、同:1.1~1.6)。 周術期心房細動と術後虚血性脳卒中リスクの関連は、非心臓手術者のほうが心臓手術者に比べ、有意に大きかった(交互作用検定p<0.001)。

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野菜摂取増で肝細胞がんリスク低下

 野菜の摂取量を1日当たり100g増やすことで肝細胞がん(HCC)の発症リスクが8%低下することが、中国・浙江がん病院のYang Yang氏らのメタ解析によって明らかとなった。果物では同様の結果は認められなかった。著者らは、今回の知見について、検証アンケートや交絡因子を厳密にコントロールしたさらなる研究によって確認されるべきとしている。Gastroenterology誌オンライン版8月12日号掲載の報告。 これまで、野菜や果物の抗がん作用については広く調査されてきたが、野菜や果物の摂取量とHCC発症との関係については、定量化されていない。この関連性を明らかにするために、観察研究のメタ解析を行った。 1956年から2014年5月31日までに投稿された論文をPubMed、Web of Science、EMBASEを用いて検索し、適格な研究を同定した。ランダム効果モデルを用いて要約相対リスク(RRs)を算出し、用量反応解析により関連性を定量的に評価した。各研究間のばらつきは、コクランのQとI2統計量を用いて評価した。 主な結果は以下のとおり。・本メタ解析には、19件の研究に129万45例の参加者と3,912例のHCC患者が含まれていた。・野菜の低摂取群と比較した、野菜高摂取群のHCC要約RRは0.72(95%信頼区間[CI]:0.63~0.83)であった。また、1日当たりの野菜摂取量が100g増えるとリスクは8%低下した(要約RR 0.92、95%CI:0.88~0.95)。・サブグループ解析では、この逆相関の関連性が、肝炎の既往歴、飲酒、喫煙、エネルギー摂取量にかかわらず変化しないことが示された。・果物の低摂取群と比較し、果物高摂取群におけるHCCの要約RRは0.93(95%CI:0.80~1.09)であり、1日当たりの果物摂取量が100g増えることによる要約RRは0.99(95%CI:0.94~1.05)であった。

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マイカー通勤をやめて肥満を予防/BMJ

 公共交通機関利用通勤者やアクティブ通勤者(徒歩や自転車を通勤の全部または一部に利用)は、自家用車通勤者と比べてBMIや体脂肪率が有意に低いことが明らかにされた。英国・ロンドン大学衛生熱帯医学大学院のEllen Flint氏らが、英国住民ベースの断面調査の結果、報告した。BMJ誌オンライン版2014年8月19日号掲載の報告より。英国住民の自家用車vs. 公共交通機関vs. 徒歩・自転車とBMI、体脂肪率を調査 研究グループは、アクティブ通勤が肥満の客観的な評価マーカーとなるかについて評価することで、アクティブな移動手段の推奨が肥満予防の有効な戦略となるのかを検討した。 英国世帯経時的研究(UKHLS)のwave2健康評価サブ検体データ(代表的検体1万5,777例)のうち、BMIデータについて7,534例、体脂肪データについて7,424例を分析した。 BMI分析検体(男性3,409例、女性4,125例)は、平均年齢男性44歳、女性43歳、男性の76%、女性の72%が自家用車通勤(大半が車)で、公共交通機関利用者は男性10%、女性11%、徒歩または自転車通勤者は14%、17%だった。 全体の平均BMI値は男性28、女性27。平均体脂肪率はそれぞれ23%、36%だった。男性の63%、女性の60%が職場の身体的活動度は非常に/かなり活発だと自己申告していた。また78%が、都市部の居住者だった。公共交通機関またはアクティブ通勤者は、男女ともBMI値が有意に低い 多変量線形回帰分析の結果、自家用車通勤と比較して、公共交通機関利用またはアクティブ通勤は、男女ともに低BMI値の有意かつ独立した予測因子であることが示された。 完全補正後モデルにおいて、男性のBMI値は自家用車通勤者と比べて、公共交通機関利用通勤者では1.10(95%信頼区間[CI]:0.53~1.67)ポイント、アクティブ通勤者では0.97(同:0.40~1.55)ポイントそれぞれ低かった。また女性ではそれぞれ0.72(同:0.06~1.37)ポイント、0.87(同:0.36~0.87)ポイント低かった。 体脂肪率についても、効果の大きさ、有意性、傾向ともに同様の結果が示された。 またこれらの関連性は、移動手段と肥満との関連について仮定した交絡因子(年齢、持病、所得など)で補正後も減弱しなかった。以上の結果を踏まえて著者は、「さらなる長期追跡研究を行い、要因について調べる必要がある」とまとめている。

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