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検索結果 合計:35667件 表示位置:27301 - 27320

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非制限的な輸血でも長期死亡を抑制せず/Lancet

 心血管疾患あるいはリスク因子を有する高齢の高リスク群において、非制限的輸血戦略は制限的輸血戦略と比べて死亡率に影響を及ぼさないことが、米国ロバート・ウッド・ジョンソン大学病院のJeffrey L Carson氏らによる無作為化試験FOCUSの3年生存と死因分析の結果、報告された。死因について群間で差はみられず、著者は、「今回の所見は、輸血は長期的な免疫抑制に結び付き、長期的な死亡率に重篤な影響を与えるという仮説を支持しないものであった」とまとめている。Lancet誌オンライン版2014年12月9日号掲載の報告より。長期死亡率を比較分析 輸血は免疫機能を変化させ、そのため感染症やがん再発リスクを増し、長期死亡率に影響を与える可能性がある。限定的な輸血戦略と比較して、よりリベラルに行う非制限な輸血戦略は、心筋に与えるダメージを減らし心合併症を低下し、将来的な心血管疾患による死亡を抑制する可能性が示唆されていた。 研究グループは、非制限的な輸血戦略の有効性を検討するため、限定的な輸血戦略と比較し長期生存への影響を調べた。 FOCUS試験には、50歳以上で心血管疾患の病歴またはリスク因子を有しており、股関節骨折手術後3日以内で100g/L未満のヘモグロビン濃度を呈した患者が適格として、米国とカナダの47病院から登録された。 被験者は無作為に1対1の割合で、一括電話システムによって、非制限的輸血群と限定的輸血群に割り付けられた。非制限的輸血群は、ヘモグロビン濃度が100g/Lを維持するよう輸血が行われ、限定的輸血群は、80g/L未満もしくは貧血症状を呈した場合に輸血が行われた。 なお本検討は、FOCUS試験の副次アウトカムである長期死亡率を分析したものである。長期死亡率は、米国とカナダの死亡レジストリと結び付けて確認した。追跡期間中央値3.1年の死亡率は両群で有意差みられず 2004年7月19日~2009年2月28日の間に、非制限的輸血群に1,007例が、限定的輸血群に1,009例が登録され無作為に割り付けられた。 追跡期間中央値3.1年(IQR:2.4~4.1年)において、841例(42%)が死亡した。 非制限的輸血群の死亡は432例、限定的輸血群の死亡は409例であり、両群間で有意差はみられなかった(ハザード比:1.09、95%信頼区間:0.95~1.25、p=0.21)。 著者は、「輸血が、長期間の免疫抑制につながり、長期死亡を20~25%以上増大したり、死因の要因となるという仮説を支持しない所見が示された」と述べている。

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イクセキズマブの慢性尋常性乾癬への長期有効・安全性確認

 中等度~重度の慢性尋常性乾癬患者に対し、開発中のイクセキズマブ(ixekizumab:国内未承認)の長期有効性および安全性が確認された。米国・ノースウェスタン大学のKenneth B. Gordon氏らが、52週間の非盲検無作為化試験の結果、報告した。イクセキズマブは抗IL-17Aモノクローナル抗体で、先行して行われた第II相無作為化プラセボ対照試験で、良好な反応が得られたことが示されていた。Journal of American Academy of Dermatology誌2014年12月号(オンライン版2014年9月19日号)の掲載報告。 検討は、無作為化プラセボ対照試験中に、オープンラベルでイクセキズマブを10、25、75、150mgまたはプラセボを受けた後、ベースラインからのPASIスコア改善が75%未満であった患者(PASI75)をオープンラベルの延長試験期(OLE)に組み込んで行われた。PASI75以上の患者には治療を中止し(20~32週)、その後に適格基準に達してからOLEに組み込んだ。OLE中、患者はイクセキズマブ120mgを4週ごとに皮下注投与された。 主な結果は以下のとおり。・120例の患者がOLEに組み込まれた。103例が52週間超の治療を完了した。・全体で、52週時点のPASI75達成患者は77%であった。・無作為化プラセボ対照試験で治療に反応した患者は、OLEの52週時点まで高値の反応性を維持した。・PASI75患者は95%、ベースラインからのPASIスコア90%改善患者は94%、同100%改善患者は82%であった。・無作為化プラセボ対照試験期の投与量にかかわらず、各投与量群ともOLEの52週時点の反応率は同程度であった。・OLEにおける曝露補正後の有害事象発生率は、患者年当たり0.47であり、重篤有害事象の発生率は0.06であった。・患者の多くでイクセキズマブ治療に対する反応が認められ、1年超治療の有効性が持続し、予測不可の安全性シグナルはみられなかった。

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アジアの勃起障害患者、うつ発症に注意が必要

 うつ病は勃起障害(ED)のリスクを増加させ、一方でEDはうつ病を悪化させる可能性がある。しかし、両疾患の因果関係については議論の余地が残っている。さらに、うつ病とEDの関係について、年齢依存的および時間依存的影響に関するエビデンスは限られていた。台湾・高雄医学大学病院のPing-Song Chou氏らは、EDとうつ病との関連を明らかにするため、国民健康保険調査記録データベースを用いて長期コホート試験を実施した。その結果、ED患者はうつ病の発症リスクが高く、とくに診断後1年以内のリスクは非ED者の約3倍高いことを報告した。Journal of Sexual Medicine誌オンライン版2014年12月5日号の掲載報告。 本研究では、EDがうつ病のリスクを増大させるという仮説について、台湾国民の記録より得た保険請求データベースを用いて検討すること、さらにうつ病とEDとの関係に対する、年齢依存的および時間依存的影響の評価を行った。台湾国民健康保険調査記録に基づく診療支払データベースを用いて、長期コホート試験を実施し、EDと追跡期間5年間におけるうつ病発症との関係を検討した。コホート登録日より全症例を5年間追跡し、うつ病発症の有無を確認した。 主な結果は以下のとおり。・試験コホート(1997年から2005年までにEDと診断された2,527例)と、比較コホート(ED患者1例につき、年齢・性別でマッチした5例を無作為抽出した1万2,635例)について検討した。・主要な知見として、ED患者ではうつ病の発症リスクが高いという結果が得られた。・ED患者におけるうつ病発症の調整ハザード比(AHR)は、比較コホートと比べて2.24倍高かった(95%信頼区間[CI]:1.83~2.74、p<0.001)。・時間依存的影響に関する検討の結果、追跡後1年目にうつ病の発症率が最も高かった(AHR:3.03、95%CI:2.08~4.40、p<0.001)。・アジア人男性のED患者は、とくにED診断後1年以内にうつ病の発症リスクが高いことが示された。関連医療ニュース 少し歩くだけでもうつ病は予防できる うつ病治療、概念や診断方法の相違が課題 うつになったら、休むべきか働き続けるべきか  担当者へのご意見箱はこちら

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食後血糖の上昇が低い低glycemic index(GI)の代謝指標への影響(解説:吉岡 成人 氏)-297

食後血糖と心血管イベント EBMならぬ“Advertising based medicine”の領域では、15年ほど前から「糖尿病患者における食後高血糖は虚血性心疾患のリスクファクターである」というキャッチコピーが飛び交い、多くの医療従事者たちに事実とは異なる情報を提供している。確かに、経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)を実施した際の2時間値は心血管イベントや死亡のリスクであることが、DECODE(Diabetes Epidemiology; Collaborative analysis of Diagnostic criteria in Europe)study 、舟形町研究など、欧州のみならず日本においても、多くの疫学研究で確認されている。 しかし、75gOGTTの2時間値は、炭水化物のみならず、タンパク質や脂質、食物繊維などを含んだ食事を摂取した食後の血糖値とは同一のものではない。また、糖尿病患者ではなく、耐糖能障害(IGT)を対象にα−グルコシダーゼ阻害薬やグリニド薬によって糖尿病の発症予防に対する有用性を検討した臨床試験(STOP-NIDDM、NAVIGATOR)では、試験の経過において食後血糖値は観察項目としては取り上げられていない。さらに、STOP-NIDDMでは脱落症例が約25%も存在し、心血管イベントの発症に関与している臨床因子は血圧とトリグリセリドであり、75gOGTTの2時間値は有意な説明変数ではないことが論文内の表で示されている。しかも、1次エンドポイントとは関係のない、サブ解析での心血管イベントの発症予防効果の可能性のみが大きく取り上げられた、歪んだ臨床試験である。 ドイツでHanefeldらが実施したDIS(Diabetes Intervention Study)は、新規の2型糖尿病患者を対象にフィブラートを投与した際に心血管イベントが抑止されるか否かを検討した試験であるが、食後1時間の血糖値が心血管イベントの発症と関連することをも示した。とはいえ、食後血糖値に介入した試験ではなく、しかも、11年間の観察期間で対象患者の15.2%が心筋梗塞を発症しているという、きわめてハイリスクな群における研究成績である。 現段階において、2型糖尿病患者を対象として、食後高血糖に介入して心血管イベントの発症を抑止したという質の高いエビデンスは存在していない。低GI食の有用性は… このような背景の下、本研究は、食事中の炭水化物の量や内容が食後の高血糖や肥満と関連しているのであれば、食後高血糖を助長するglycemic index(GI)が高く炭水化物が多い食事が、低炭水化物食と比較して脂質プロフィールやインスリン抵抗性に悪影響を与えるのではないかという仮説を証明するために実施されたものである。 クロスオーバー対照試験で、(1) 高GI(グルコーススケール65%以上)、高糖質(エネルギー比率58%以上)、(2) 低GI(40%)、高糖質、(3) 高GI、低糖質(エネルギー比率40%)、(4) 低GI、低糖質の4群の食事の代謝指標への影響を検討している。 高糖質食群において、低GI群では高GI群に比較してインスリン感受性が低下し、LDLコレステロールが上昇したが、HDLコレステロール、トリグリセリド、血圧には変化がなかった。また、低GI、低糖質食であっても高GI、高糖質食と比較してインスリン抵抗性、LDLコレステロール、HDLコレステロール、収縮期血圧は改善しないという予想に反した結果が得られた。つまり、野菜や豆類、全粒穀類、果物などが豊富で低脂肪の健康的な食事(DASH: Dietary Approaches to Stop Hypertension)であればGIを気にする必要はないのではないかという結論である。 現在、日本では低糖質食が肥満の改善に有用であるとの情報が、多くの場で取り上げられ、注目を浴びている。確かに、健康な人たちに半年ほどの短期間にわたって低糖質食を行うことで肥満が解消されることが多いのは事実であろう。しかし、科学的にその有用性を示した成績はなく、また、糖尿病やメタボリックシンドロームの病態の改善に結び付くとは証明されていないことを認識すべきである。

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71)高血糖の症状を「タ」行で覚えるコツ【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者糖尿病で高血糖だといわれても、自覚症状もないし、なかなか実感がわかなくて・・・。医師確かに、そうですね。血糖値が250mg/dLを超えても半分以上の方が、高血糖の症状を自覚されていないみたいですね。患者そうなんですか。具体的に、どんな症状がありますか?医師糖尿病の症状は「タ行」で覚えてみてください。患者タ行?医師そうです。「食べている割には体重が減る(体重減少)」患者なるほど。ダイエットしているわけではないのに体重が減ってくるということですね。 医師そうです。次が、「近頃、のどがよく渇く(口渇)」患者そういえば、最近、のどがよく渇くなぁ。 医師その結果、水分をよく摂るようになります。ツ が「疲れがなかなかとれない」、テ が「手や足の傷が治りにくい」、ト が「トイレの回数が多い」になります。患者自覚してないだけで、いくつか当てはまる気がします(納得した顔)。●ポイント「アイウエオ作文」で、楽しく教えることで記憶に残ります

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第5回医療法学シンポジウム 開催のご案内

 現在、全国の医療機関において、医療安全を目的とした院内事故調査が行われています。また、2014年6月、紆余曲折を経て、いわゆる医療事故調査制度が創設されることとなり、2015年10月以降には、医療事故調査・支援センターにおいても事故調査が行われることとなります。 これらの調査において行われる聞き取り調書や事故調査委員会での議事録、内部検討のための意見書といった内部文書や事故調査報告書といった各種文書は、医療安全のために収集、作成されたものであり、責任追及や説明責任など、目的外に使用されることが許されないのは当然のことです。 しかし、その一方で、民事訴訟における文書提出命令のように、法律に基づく強制的な文書開示手続が存在します。これらの手続きを用い、責任追及等のために内部文書や事故調査報告書が用いられることとなれば、せっかくの医療安全のための制度が崩壊してしまいます。 本シンポジウムでは、個人情報保護法、民事訴訟法、刑事訴訟法上、どのように文書開示手続が定められており、判例はどのように考えているのかを明らかにし、院内事故調査や医療事故調査制度が円滑に進むためにはどのような対応が必要かを検討します。 司法と医療の相互理解の促進という「医療法学」の世界にぜひ、触れてみてください。【テーマ】 医療事故調査報告書、及び、聞き取り調査書等内部資料と文書提出命令等証拠開示手続との関係■開催概要 【日時】 2015年2月15日(日) 【時間】 13:00~17:00(レセプション 17:30~[有料3,000円]) 【会場】 東京大学(本郷キャンパス)医学部附属病院 入院棟A15階 大会議室      (〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1) 【費用】 無料 【対象】 医師、看護師、医療従事者、医学生など〔プログラム〕 ・医療事故調査の実際 医療安全を目指す上で必要な事項  (山田 奈美恵[東京大学医学部附属病院総合研修センター特任助教:医師]) ・個人情報保護法に基づく開示請求  (小島 崇宏[大阪A&M法律事務所:医師、弁護士]) ・民事訴訟・保全において用いられる開示手続  (山崎 祥光[井上法律事務所:弁護士、医師]) ・刑事捜査・訴訟において用いられる開示手続  (大滝 恭弘[帝京大学医学部准教授:医師、弁護士]) ・患者側弁護士からの視点  (米山 隆一[おおたか総合法律事務所:医師、弁護士]) ・各手続に対する対応方法  (大磯 義一郎[浜松医科大学医学部教授(医療法学)、帝京大学医療情報システム研究センター客員教授:医師、弁護士])--パネルディスカッション--●参加をご希望される方は、氏名、所属、連絡先、レセプション参加希望の有無を記載のうえ、事務局宛(lawjimu@hama-med.ac.jp)までお申し込みください。

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シチシンの禁煙効果、ニコチン代替より良好/NEJM

 シチシン投与に簡便な行動支援を併用すると、ニコチン代替療法(NRT)に比べ禁煙効果が改善することが、ニュージーランド・オークランド大学のNatalie Walker氏らの検討で示された。シチシンは、マメ科植物由来のアルカロイドで、ニコチン性アセチルコリン受容体の部分作動薬であり、東欧では1960年代から広く禁煙対策に使用されている。4つの系統的レビューでは、禁煙効果がプラセボに比べ短期的および長期的に優れ、有害事象の頻度も同等で、主に消化器症状がみられることが報告されている。NEJM誌2014年12月18日号掲載の報告。禁煙継続効果を無作為化試験で評価 研究グループは、禁煙支援におけるシチシンのNRTに対する非劣性を検証する非盲検無作為化試験を実施した(Health Research Council of New Zealandの助成による)。対象は、「クイットライン(Quitline)」と呼ばれる同国の禁煙相談窓口に電話をかけてきた禁煙の意思のある年齢18歳以上の喫煙者であった。 被験者は、シチシンを25日間投与する群またはNRTを8週間行う群に無作為化に割り付けられた。シチシン群の参加者には25日分の錠剤が無料で郵送され、NRT群は薬局でニコチンパッチとガムまたはトローチ剤を廉価で入手できる引換券がクイットラインから提供された。すべての参加者に、クイットラインから電話による簡便な行動支援が行われた(8週間に平均3回、1回10~15分)。 主要評価項目は、自己申告による禁煙開始から1ヵ月時の禁煙の継続とし、7日間の喫煙本数が5本以下であれば禁煙期間に含めてよいこととした。1ヵ月禁煙継続率:40 vs. 31%、有害事象発現率:31 vs. 20% 1,310例が登録され、シチシン群に655例(平均年齢37.8歳、女性57%、平均1日喫煙本数19.3本)、NRT群にも655例(38.4歳、57%、19.0本)が割り付けられた。 1ヵ月時の禁煙継続の報告は、シチシン群が40%(264/655例)であり、NRT群の31%(203/655例)に比べ有意に良好であった(相対リスク[RR]:1.3、95%信頼区間:1.1~1.5、リスク差:9.3%、p<0.001)。また、1週(1.3、1.2~1.4、13.9%、p<0.001)、2ヵ月(1.4、1.2~1.7、9.0%、p<0.001)、6ヵ月(1.4、1.1~1.8、6.6%、p=0.002)の時点での禁煙継続効果も、シチシン群が有意に優れていた。 事前に規定されたサブグループ解析では、女性の1ヵ月時の禁煙継続については、シチシン群のNRT群に対する優越性が示され、男性では非劣性が確認された。他のサブグループでは有意な差は認めなかった。 6ヵ月間の自己申告による有害事象は、シチシン群が204例(31%)に288件、NRT群は134例(20%)に174件発生し、有意な差が認められた(率比:1.7、95%CI:1.4~2.0、p<0.001)。重篤な有害事象はそれぞれ45例(7%)に56件、39例(6%)に45件発生し、死亡が1例ずつ(飲酒による窒息、心臓発作)、入院が18例ずつみられ、NRT群の1例には脳腫瘍が認められた。主な有害事象は、悪心・嘔吐(30 vs. 2件)と睡眠障害(28 vs. 2件)であった。 著者は、「シチシンと簡便な行動支援の併用は、禁煙の意思のある喫煙者の禁煙補助としてニコチン代替療法よりも有効であるが、有害事象の頻度が高い」とまとめ、「シチシンとニコチン受容体部分作動薬バレニクリンの価格が大きく異なる場合、費用対効果分析を含め、これらを直接的に比較する非劣性試験の実施が正当化される」と指摘している。

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低GI食、インスリン感受性や収縮期血圧を改善せず/JAMA

 同量の炭水化物を含む食品でも血糖値の上昇度は異なり、この特性に基づく指標をグリセミック指数(GI)という。この特性を活かし食後血糖値の上昇が低い食品を選択した低GI食による介入を、心血管疾患や糖尿病のリスクが高い人に行ったが、高GI食と比べて、インスリン感受性、脂質値あるいは収縮期血圧値の改善には結び付かなかったことが、米国・ブリガム&ウィメンズ病院のFrank M. Sacks氏らが行った無作為化試験の結果、報告された。JAMA誌2014年12月17日号掲載の報告より。過体重成人163例を対象に食事介入試験 検討は、クロスオーバー対照試験法にて、大学病院の研究部門で行われた。被験者は、30歳以上の過体重163例(収縮期血圧120~159mmHg)で、食事、スナック、カロリー飲料から成る次の4つの食事の介入を各5週間受け、少なくとも2つ以上の介入を完了した人であった。(1)高GI(ブドウ糖尺度で65%)・高糖質食(エネルギー量で58%)、(2)低GI(40%)・高糖質食、(3)高GI・低糖質食(エネルギー量40%)、(4)低GI・低糖質食。 被験者は2008年4月1日に登録開始され、最後の被験者が試験を終了したのは2010年12月22日であった。4つの食事介入を受け、少なくとも1つ以上の主要アウトカム評価に寄与した被験者は135~150例いた。 主要アウトカムは5つで、インスリン感受性(経口ブドウ糖負荷試験中の血糖値およびインスリン値のAUCから確定)、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値、トリグリセライド、収縮期血圧であった。インスリン感受性、脂質、収縮期血圧に影響はみられず 高糖質食群を受けた人の分析において、低GI食の介入を受けた人は高GI食の介入を受けた人と比べて、インスリン感受性は8.9単位から7.1単位に有意に低下(-20%、p=0.002)、LDL-C値は139mg/dLから147mg/dLに有意に増大(6%、p≦0.001)したが、HDL-C値、トリグリセライド、血圧に影響はみられなかった。 低糖質食群を受けた人の分析において、低GI食を受けた人は高GI食を受けた人に比べて、トリグリセライドが91 mg/dLから86mg/dL(-5%、p=0.02)であった以外は、アウトカムへの影響は認められなかった。 低GI・低糖質食は、高GI・高糖質食と比べて、インスリン感受性、収縮期血圧、LDL-C値、HDL-C値についての影響は認められなかった。トリグリセライドだけは111mg/dLから86mg/dLに低下した(-23%、p≦0.001)。 これらの結果を踏まえて著者は、「Dietary Approaches to Stop Hypertension(DASH)タイプのダイエットで、GI指数を用いて特定の食品を選んでも、心血管リスク因子やインスリン感受性には結び付かないようだ」とまとめている。

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統合失調症患者の抗コリン薬中止、錐体外路症状への影響は

 抗コリン薬は、抗精神病薬により誘発される錐体外路症状(EPS)の治療や予防に対し、何十年も使用されている。しかし、抗コリン薬は、遅発性ジスキネジアの悪化や認知機能障害を含む多くの副作用を引き起こすことが知られている。これまでの研究では、抗精神病薬で治療中の統合失調症患者における抗コリン薬の中止は、錐体外路症状の再発率に大幅な影響を及ぼすこと、その一方で、認知機能の改善が認められることが報告されている。カナダ・マギル大学医療センターのJulie Eve Desmarais氏らは、抗コリン薬中止による、運動障害、認知機能、精神症状に対する影響を評価した。Therapeutic advances in psychopharmacology誌2014年12月号の報告。抗コリン薬中止は錐体外路症状に有意な影響を示さなかった 対象は、抗精神病薬により治療中の統合失調症または統合失調感情障害の外来患者20例。抗コリン薬の4週間漸減後の運動障害、認知機能、一般精神病理に及ぼす影響を評価した。 抗コリン薬の中止が錐体外路症状の再発率に影響を及ぼすかを評価した主な結果は以下のとおり。・20例中18例は抗コリン薬中止を達成した。中止できなかった2例はアカシジアが原因であった。・抗コリン薬の中止は、錐体外路評価尺度の総スコアやパーキンソニズム、アカシジア、ジストニア、遅発性ジスキネジアのサブスケールにおいて有意な影響を示さなかった(反復測定分散分析)。・抗コリン薬中止後の認知機能は、ベースラインと比較し6、8、12週目の統合失調症認知機能簡易評価尺度(BACS)のzスコアにおいて有意な改善が認められた。また、運動、シンボルコーディングタスクにおいて有意な改善がみられた。・PANSS(陽性・陰性症状評価尺度)、CGI(臨床全般印象度)による疾患の重症度(CGI-S)および改善度(CGI-I)に対する有意な影響は認められなかった。関連医療ニュース 抗精神病薬と抗コリン薬の併用、心機能に及ぼす影響 統合失調症に対し抗精神病薬を中止することは可能か 統合失調症の心血管リスク、その出現時期は  担当者へのご意見箱はこちら

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飲酒量多いと医療費高い~日本男性の大規模研究

 日本の医療保険制度下での大規模な疫学研究により、日々の飲酒量が多いと医療費および入院の可能性が増加することがわかった。金沢医科大学公衆衛生学の中村 幸志氏らが、Alcohol and Alcoholism誌オンライン版2014年12月17日号で報告した。 この研究の参加者は、医療保険の被保険者で、毎日飲酒する習慣を持つ40~69歳の9万4,307人の男性。1日当たりの飲酒量について2杯未満、2~3.9杯、4~5.9杯、6杯以上の4群に分け、開始から1年間に高額医療費(医療費分布の90パーセンタイル以上と定義)が生じる可能性とその年に入院する可能性を比較した。 主な結果は以下のとおり。・1年間の医療費が上位10%までの参加者において、1人当たり少なくとも2,152ユーロ/年の医療費が生じた。・医療費上位10%で、本コホートの総医療費の61.1%を占めていた。・医療費上位10%の参加者において、1日2杯(アルコール23g)未満の群と比べたオッズ比(95%信頼区間)は、年齢、BMI、喫煙、運動習慣での調整後、2~3.9杯/日の群で1.08(1.02~1.15)、4~5.9杯/日の群で1.11(1.05~1.19)、6杯/日の群で1.31(1.18~1.45)であった。・入院における調整オッズ比は、それぞれ、1.11(1.04~1.19)、1.14(1.06~1.24)、1.39(1.24~1.56)であった。

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乳がん術後化学療法後の骨髄新生物リスク

 早期乳がんに対する第1世代の術後補助化学療法による試験では、骨髄異形成症候群または急性骨髄性白血病の8年累積発症率は0.27%であった。しかし、フォローアップが十分になされていなかったため、その後の治療関連骨髄新生物のリスクを過小評価している可能性がある。今回、米国ジョンズ・ホプキンス大学シドニー・キメル総合がんセンターのAntonio C. Wolff氏らが、全米総合がん情報ネットワーク(NCCN)乳がんデータベースを用いた早期乳がんの大規模コホートで、骨髄新生物の発症頻度を調査した結果をJournal of clinical oncology誌オンライン版2014年12月22日号に報告した。 対象は、1998~2007年に米国の大学病院で治療を受けたステージI~IIIの乳がん患者2万63例。本研究の結果、放射線療法と術後補助化学療法の両方もしくはどちらかの治療における骨髄新生物発症リスクは低かったものの、以前の結果より高く、5年を過ぎても増加し続けた。著者らは「個人における骨髄新生物リスクと術後補助化学療法による絶対的生存ベネフィットとのバランスを考える必要がある」と指摘している。 主な結果は以下のとおり。・50例が乳がん治療後に骨髄新生物(骨髄性42例、リンパ球性8例)を発症した(追跡期間中央値:5.1年)。・骨髄新生物を発症した患者は、発症しなかった患者と比べて、がんのステージ分布、人種、化学療法は同様であったが、年齢が高かった(年齢中央値:59.1歳対53.9歳、p=0.03)。・骨髄新生物の発症リスクは、化学療法未実施と比べて、手術+化学療法(HR:6.8、95%CI:1.3~36.1)および手術+化学療法+放射線療法(HR:7.6、95%CI:1.6~35.8)で有意に増加した。・1,000人年あたりの骨髄新生物の割合は、0.16(手術)、0.43(手術+放射線療法)、0.46(手術+化学療法)、および0.54(3療法すべて)であった。・骨髄新生物の累積発生率は、5年目から10年目までに倍増(0.24%→0.48%)し、10年時点で患者の9%が生存していた。

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アルコール依存症治療に期待される抗てんかん薬

 先行研究により、トピラマートはアルコール依存症におけるエチルアルコール摂取を減じるが、認知障害を含むいくつかの有害事象の発現をもたらすことが示唆されている。一方で、ゾニサミドは構造的にアルコール依存症治療薬としての見込みがあり、トピラマートよりも忍容性が大きい可能性があるといわれている。米国・ボストン大学医学部大学院のClifford M. Knapp氏らは、ゾニサミドのアルコール消費への有効性と、アルコール依存症患者における神経毒性作用を調べた。Journal of Clinical Psychopharmacology誌オンライン版2014年11月25日号の掲載報告。抗てんかん薬ゾニサミドはアルコール依存症治療として有効 研究グループは、ゾニサミド(400mg/日)のアルコール消費への有効性と、アルコール依存症患者における神経毒性作用を調べた。検討は、二重盲検プラセボ対照試験にて行われ、比較群としてトピラマート(300mg/日)、認知障害をもたらさないレベチラセタム(2,000mg/日)の2つの抗てんかん薬が用いられた。試験薬の投与期間は14週間(2週間の漸減期間含む)。Brief Behavioral Compliance Enhancement Treatmentを用いてアドヒアランスの助長が図られた。神経毒性作用の評価は、神経心理学的テストとAB-Neurotoxicity Scaleで行われた。 抗てんかん薬のアルコール依存症治療薬としての有効性を調査した主な結果は以下のとおり。・プラセボ群と比較して、抗てんかん薬のゾニサミド群とトピラマート群は、1日アルコール摂取量、飲酒日数割合、深酒をした日数割合が有意に低下した。・深酒日数割合についてだけは、抗てんかん薬のレベチラセタム群でも有意な低下が認められた。・トピラマート群は、11週、12週時点でプラセボと比較して、Neurotoxicity Scaleのサブスケールによる評価で唯一、神経機能低下が有意に増大していた。・トピラマート群とゾニサミド群はいずれも、言葉の流暢さやワーキングメモリ(作業記憶)においてわずかだが低下が認められた。・これらの所見から、抗てんかん薬のゾニサミドは、アルコール依存症治療に有効であり、その効果サイズはトピラマートと同等であることが示唆された。また両剤とも、認知障害の発現パターンは類似していたが、トピラマート群のみで、精神機能低下の顕著な増大が報告された。関連医療ニュース 過食性障害薬物治療の新たな可能性とは 「抗てんかん薬による自殺リスク」どう対応すべきか 片頭痛の予防に抗てんかん薬、どの程度有用か

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2014年 医療ニュース「いいね!」ランキング

2014年にCareNet.comに掲載した医療ニュースのなかで「いいね!」ボタンが押され、Facebookでシェアされたもの、トップ20を発表します。最新の医学情報はもちろん、食事や運動など私たち自身の健康に関わる話題も多くランクインしました。 1位 タバコ規制から50年で平均寿命が20年延長/JAMA (2014/1/16) 2位 体幹を鍛える腹部ブレーシング、腰痛に効果 (2014/5/7) 3位 歩数を2,000歩/日増加させれば心血管リスク8%低下/Lancet (2014/1/8) 4位 緑茶が認知機能低下リスクを減少~日本の前向き研究 (2014/6/3) 5位 認知症のBPSD改善に耳ツボ指圧が効果的 (2014/10/28) 6位 コーヒーを多く飲む人は顔のシミが少ない (2014/8/7) 7位 タバコの煙を吸い込む喫煙者の肺がんリスクは3.3倍:わが国の大規模症例対照研究 (2014/6/18) 8位 うつ病と殺虫剤、その関連が明らかに (2014/7/9) 9位 変形性股関節症への理学療法、害あって利なし/JAMA (2014/6/5) 10位 食べる速さはメタボと関連~日本の横断的研究 (2014/9/12) 11位 なぜコーヒーでがんリスクが低下? (2014/7/31) 12位 糖尿病予防には歩くよりヨガ (2014/8/4) 13位 原因不明の慢性腰痛は姿勢制御の障害が原因か (2014/4/2) 14位 回復期リハ退院後の30日再入院率は11.8%/JAMA (2014/2/24) 15位 アトピー性皮膚炎患者が避けるべきスキンケア用品 (2014/2/6) 16位 牛乳1日3杯以上で全死亡リスクが2倍/BMJ (2014/11/13) 17位 日本発!牛乳・乳製品を多く摂るほど認知症リスクが低下:久山町研究 (2014/6/20) 18位 無糖コーヒーがうつ病リスク低下に寄与 (2014/5/8) 19位 骨折リハビリ後の高齢者に在宅運動療法は有用か?/JAMA (2014/3/6) 20位 コーヒーをよく飲む糖尿病者はうつが少ない (2014/11/18) .dl_yy {width: auto;} .dl_yy dt{width: 50px;}

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