MSI-H大腸がん1次治療、ペムブロリズマブ単剤vs.化学療法の最終結果(KEYNOTE-177)/ASCO2021
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の転移のある大腸がん(mCRC)の1次治療として、ペムブロリズマブ単剤治療と標準化学療法を比較した第III相無作為化非盲検試験「KEYNOTE-177試験」の最終結果を、フランス・ソルボンヌ大学のThierry Andre氏が米国臨床腫瘍学会年次総会(2021 ASCO Annual Meeting)で発表した。高いクロスオーバー率(60%)によりOSの統計学的有意差は示されなかったが、ペムブロリズマブ単剤治療の死亡低下を認める結果が得られたことを報告した。
本検討については第2回中間解析の結果として、ペムブロリズマブ単剤が化学療法として比較して無増悪生存期間(PFS)を統計学的に有意に改善することが報告されていた。最終解析は、事前に計画されていた第2回中間解析後12ヵ月時点で行われた。