初回エピソード統合失調症(FES)患者における自殺念慮や自殺企図が神経認知機能と関連しているかについて、中国・Peking University HuiLongGuan Clinical Medical SchoolのYi Yin氏らが、検討を行った。Suicide & Life-Threatening Behavior誌オンライン版2020年9月19日号の報告。
本研究は、最低限の治療を行った中国人FES入院患者159例(年齢:27.1歳、女性の割合:52.2%)を対象とした横断研究である。対象患者の自殺歴は、問診とカルテより収集した。神経認知機能、精神病理学的症状、抑うつ症状の評価には、それぞれMATRICS認知機能評価バッテリー、陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)、カルガリー統合失調症用うつ病尺度を用いた。