喫煙/高血圧/高コレステロール血症で、寿命が10年短縮:1万9,000人、38年の追跡結果

3つの主要な心血管リスク因子(喫煙、高血圧、高コレステロール血症)が見られる中年男性は、リスク因子がまったくない場合に比べ、50歳以降の平均余命が約10年も短くなることが、イギリスOxford大学臨床試験・疫学研究部のRobert Clarke氏らが実施したコホート研究(Whitehall試験)で明らかとなった。あわせて、他の因子も加味したリスクスコアの最高層と最低層では、平均余命に15年もの差があることも示された。イギリスでは、1970年初頭をピークに心血管疾患死が急速に低減し、その結果として平均寿命は延長している。その主な理由は、これら3つのリスク因子の改善と既存の血管疾患の治療法の進歩だという。BMJ誌2009年10月10号(オンライン版9月17日号)掲載の報告。