米国ICU、中心静脈カテーテル関連MRSA血流感染率が大幅減少

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ケアネット

米国ICU、中心静脈カテーテル関連MRSA血流感染率が大幅減少のイメージ



米国の主な集中治療室(ICU)では、過去7年間で、中心静脈カテーテル関連のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の血流感染率が大幅な減少傾向にあることがわかった。ICUの種類により減少率は異なるものの、50%を超える減少幅だという。米国疾病対策センター(CDC)のDeron C. Burton氏らが、全米の医療機関がCDCに報告したデータを分析して明らかにしたもので、JAMA誌2009年2月18日号で発表した。

7年間でMRSA血流感染率が約52~69%減少




1997~2007年にかけてCDCには、1,684のICUから、3万3,587件の中心静脈カテーテル挿入による血流感染が報告された。ICUの種類は、成人用ICUが6種と、新生児ICUを除く小児ICUだった。調査期間は、1,622万5,498患者・日だった。そのうち、MRSA感染は7.4%、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)感染は4.7%だった。

2001~2007年にかけて、小児ICU以外で、中心静脈カテーテル挿入によるMRSA血流感染率は、大幅に減少した。減少率は、外科系ICUで最も大きく、感染率は0.58/1,000中心静脈カテーテル・日から0.18/同へと、-69.2%(95%信頼区間:-57.9~-77.7%、p<0.001)変化した。減少幅が最も小さかったのは非教育機関の内科系・外科系ICUで、それでも感染率が0.31/同から0.15/同へと、-51.5%(-33.7~-64.6%、p<0.001)の変化だった。

なお1997~2001年にかけては、中心静脈カテーテル挿入によるMRSA血流感染率は、外科系ICU、非教育機関関連病院内科系・外科系ICUなどで増加したが、内科系、教育機関関連病院内科系・外科系ICU、小児ICUでは有意な変化はなかった。

MRSA血流感染率は10年間続けて減少傾向、減少率は60~78%




MRSAについては、1997~2007年にかけて、減少傾向(49.6%、p<0.001)が見られた。減少率が最も大きかったのは内科系ICUで、0.40/1,000中心静脈カテーテル・日から0.09/同へと、-77.7%(-68.2~-84.4%、p<0.001)。減少幅が最も小さかったのは外科系ICUで、0.24/同から0.10/同へと、-60.1%(-41.2~-73.1%、p<0.001)であった。

(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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