Caサプリメントで心血管系イベント増加傾向

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ケアネット

Caサプリメントで心血管系イベント増加傾向のイメージ



健康な閉経後女性がCaサプリメントを常用すると、5年間で心血管系イベントのリスクが50%近く増加する可能性がある。ニュージーランドで行われた無作為化試験を報告したUniversity of AucklandのMark J Bolland氏らによる論文が、BMJ誌オンライン版2008年1月15日号で早期公開、本誌では2008年2月2日号に収載された。

骨折予防を目的としたCaサプリメントの推奨に一石




この試験では心血管系疾患履歴のない閉経後女性1,471例(平均74歳)が、Ca(200mg)含有サプリメント(1g)/日群(732名)とプラセボ群(739名)に無作為割り付けされ、単盲検で5年間追跡された。

その結果、「心筋梗塞、脳卒中、または突然死」はCaサプリメント群で増加傾向を示した(相対リスク:1.47、95%信頼区間:0.97~2.23)。ただし心筋梗塞のみで比較するとサプリメント群で有意な増加を認めた(21例 vs 10例、相対リスク:2.12、95%信頼区間:1.01~4.47)。

Bolland氏らは、Caサプリメントによる骨折減少作用は認められないことを、すでに本研究から報告しており [Am J Med 2006; 119: 777] 、今回の解析は「Caサプリメントの心血管系に対する悪影響を示すデータではないが、(骨に対する有用性が明らかになるまでは)Caサプリメントの有効性と危険性を考慮する必要を示唆している」としている。

(宇津貴史:医学レポーター)

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