約10分で鳥インフルエンザウイルスを検出する技術が開発される 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/02/12 シスメックス株式会社は9日、大阪府立公衆衛生研究所と共同で新型インフルエンザウイルスに変異する可能性が高いと言われる鳥インフルエンザウイルスを簡易・迅速に検出する技術(検査キット)を開発したと発表した。 これまで鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスの区別には遺伝子増幅法など特殊な分析技術が必要だったが、この技術は前処理した検体を試験紙に滴下する簡単な操作で、約10分と短時間で検出できるという。様々なタイプの鳥インフルエンザウイルスの検出が可能で、将来、その発生が懸念されている新型インフルエンザウイルスの検出にもつながのではと期待されている。 従来のインフルエンザウイルス迅速診断キットでは、鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスを区別することはできなかった。しかし、同社と大阪府立公衆衛生研究所の共同研究により、鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスの内部に存在するたんぱく質(核たんぱく質)の構造にわずかな違いがあることを突き止め、これを目印に鳥インフルエンザウイルスのみを簡易・迅速に検出する技術を確立したという。また、核たんぱく質は変異に影響されにくいという特徴もあるため、鳥インフルエンザウイルスの表面構造(表面たんぱく質)が変異した場合も検出できると考えられている。 詳細はプレスリリースへ http://www.sysmex.co.jp/news/press/2009/090209.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 新型コロナ抗原検査の同一検体でインフルの同定も可能に/富士レビオ 医療一般(2020/07/31) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] ベルイシグアト、急性増悪のないHFrEFのイベント抑制効果は?/Lancet(2025/09/11) 降圧薬で腸管血管性浮腫の報告、重大な副作用を改訂/厚労省(2025/09/11) EGFR陽性NSCLCの1次治療、オシメルチニブ+化学療法がOS改善(FLAURA2)/WCLC2025(2025/09/11) 高齢やフレイルのCLL患者、アカラブルチニブ単剤で高い奏効率(CLL-Frail)/Blood(2025/09/11) 砂糖の取り過ぎは認知症リスクと関連するか(2025/09/11) 他者を手助けする活動で認知機能の低下速度が緩やかに(2025/09/11) AIチャットボットによるてんかん教育介入の効果、「えぴろぼ」の実用性と今後の課題(2025/09/11)