スマホ依存は本当に自殺リスクと関連しているか?

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/04

 

 スマートフォン依存は、精神衛生上の悪影響と関連付けられてきたが、自殺念慮や自殺企図との関連については、いまだ結論が出ていない。中国・University of Health and Rehabilitation SciencesのYufeng Li氏らは、スマートフォン依存と自殺念慮や自殺企図との関係に関するエビデンスを統合することを目的とし、システマティックレビューを実施した。PeerJ誌2026年6月8日号の報告。

 スマートフォン依存と自殺念慮または自殺企図との関連を検討した査読付き英語論文を対象に、PubMed、Embase、Web of Science、Cochrane Libraryより検索した(対象期間:1971~2025年8月)。研究の質は、ニューカッスル・オタワ尺度を用いて評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・11件の横断研究が選択基準を満たした。
・研究の実施地域は、韓国が9件、中国が1件、米国が1件であった。
・11件中7件の研究は、研究の質が高かった。
・スマートフォン依存と自殺念慮との間には、青年、大学生、若年成人のいずれの集団においても、一貫して有意な正の関連が認められた。
・この関連には用量反応関係が認められ、依存の重症度が増す高リスク群ほど自殺念慮のオッズ比(OR)が上昇した(ORの範囲:1.14~4.57)。
・自殺企図についても、高リスク群において有意な関連が認められた(ORの範囲:1.15~1.87)。
・この関係には、ストレスや使用時間といった相乗的な要因による影響が認められた。

 著者らは「スマートフォン依存は、さまざまな集団において自殺念慮および自殺企図のOR上昇と有意に関連していることが明らかとなった。この関係は、おおむね用量反応パターンを示しており、依存の重症度が高いほどORが上昇するという相関が認められた。これらの知見は、あらゆる年齢層を対象とした自殺予防戦略において、問題のあるスマートフォン使用を考慮に入れることの重要性を裏付けている」とまとめている。

(鷹野 敦夫)

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