大鵬薬品は、PI3Kα阻害薬リソバリシブ(商品名:ハイツエキシン)が、2026年7月15日に薬価収載され、同月28日に日本国内で発売を開始したと発表した。
同薬は、中国・Haihe Biopharmaの子会社である海和製薬が、2026年3月に「がん化学療法後に増悪したPIK3CA遺伝子変異を有する卵巣明細胞癌」の効能又は効果で、日本国内での製造販売承認を取得。大鵬薬品は、Haihe Biopharmaとの契約に基づき、同薬の日本国内においての販売および情報提供活動を行う。
卵巣がんは世界で約32万件が新たに診断される(2022年)。日本における卵巣がんの症例数は1万6,590例(2023年の報告)で、明細胞がんはそのうち21.9%を占める。卵巣明細胞がんに対する治療選択肢は限られており、新たな治療法の開発が求められている。卵巣明細胞がんにおけるPIK3CA遺伝子変異は30~40%とされ、その患者数は年間650~950人程度と推計される。
リソバリシブは、PI3KαのATP結合部位に結合し、キナーゼ活性を阻害することで、PI3Kシグナル伝達経路の下流分子であるAKTのリン酸化を阻害するなどにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。
<製品概要>
製品名:ハイツエキシン錠10mg
一般名:リソバリシブメシル酸塩水和物
効能又は効果:がん化学療法後に増悪したPIK3CA遺伝子変異を有する卵巣明細胞癌
用法及び用量:
通常、成人にはリソバリシブメシル酸塩として1回40mgを1日1回空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
製造販売承認取得日:2026年3月23日
薬価収載日:2026年7月15日
発売日:2026年7月28日
薬価:7,313.40円/錠
包装:PTP包装28錠(14錠×2)
製造販売元:海和製薬
(ケアネット 細田 雅之)