未治療の若年マントル細胞リンパ腫(MCL)患者において、BTK阻害薬イブルチニブを含む治療にリツキシマブ維持療法(RM)を追加することにより無増悪生存期間(PFS)が有意に延長することが、TRIANGLE試験の2次解析で示された。イタリア・Universita del Piemonte OrientaleのMarco Ladetto氏らがJournal of Clinical Oncology誌オンライン版2026年7月14日号に報告した。
TRIANGLE試験は、未治療の若年MCL患者において自家造血幹細胞移植(ASCT)なしのイブルチニブを含む治療が新たな標準治療として確立された試験である。今回、本試験のイブルチニブを含む治療を実施した群にRMを追加することでPFSと全生存期間(OS)が許容可能な毒性で改善するかどうかを検討した。対象は、寛解導入療法またはASCT後に奏効が得られた患者のうち、イブルチニブを含む治療(ASCTなし:I群、ASCTあり:A+I群)に割り付けられた患者。RMは各国および各施設の実地臨床に従って実施され、PFSおよびOSをRMの有無で比較検討した。
主な結果は以下のとおり。
・寛解導入療法/ASCT後に奏効が得られた患者(I群:274例、A+I群:237例)のうち、I群の61%、A+I群の64%にRMが実施された。
・RMはイブルチニブを含む治療群におけるPFSを有意に延長し、4年PFS率はI群でRM群85%vs.非RM群73%(p=0.003)、A+I群でRM群90%vs.非RM群75%(p<0.001)であった。
・RM群ではOSの延長傾向が認められた。
・Grade 3〜5の感染性の毒性はRM群で高く、I群ではRM群34%vs.非RM群11%、A+I群ではRM群41%vs.非RM群18%であった。
著者らは「本結果は、未治療の若年MCL患者において長期寛解を達成するために、BTK阻害薬による治療にRMを追加することを支持するもの」と結論している。
(ケアネット 金沢 浩子)