統合失調症に対するブレクスピプラゾール2~4mgの有用性評価:メタ解析

提供元:ケアネット

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公開日:2026/06/05

 

 ブレクスピプラゾールは、統合失調症治療薬として承認された新規ドーパミンD2パーシャルアゴニストであり、D2、5-HT1A、5-HT2A受容体への作用バランスを取ることで、有効性と忍容性を向上させた薬剤である。パキスタン・イスラマバード大学のSher Bano氏らは、ブレクスピプラゾール2~4mg/日の有効性と安全性に関する最新のエビデンスを評価するため、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。PCN Reports誌2026年4月12日号の報告。

 PubMed、ScienceDirect、Cochrane Libraryより、2011~25年に公表された研究を、特定のキーワードを用いて検索した。適格基準は、DSM-IV、DSM-IV-TR、DSM-5、ICD-10に基づいて統合失調症と診断された患者を対象に、介入としてブレクスピプラゾール2~4mgで治療を行った患者とした。主要有効性エンドポイントは、陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)スコアおよび臨床全般印象度-重症度(CGI-S)スコアとした。また、治療関連有害事象も有効性評価に用いた。両群間でサブグループ解析を計画した。ランダム化比較試験(RCT)の質は、RoB2ツールを用いて評価した。

 主な内容は以下のとおり。

・検索により特定された464件の研究のうち、5件(2,182例)を適格と判断した。
・ブレクスピプラゾール群では、PANSS総スコア(平均差[MD]:-5.76、95%信頼区間[CI]:-7.69~-3.83、p<0.00001)、陽性症状サブスコア、陰性症状サブスコア、CGI-Sスコアの有意な改善が認められた(MD:-1.35、95%CI:-1.87~-0.84、p<0.00001)。
・治療中に発現した有害事象は、プラセボ群と同程度であり、ブレクスピプラゾール群では投与中止のリスクが低かった(リスク比:0.58、95%CI:0.43~0.77、p=0.0002)。
・最も多くみられた錐体外路症状はアカシジアであった。

 著者らは「ブレクスピプラゾール2~4mgによる統合失調症治療は、PANSSおよびCGI-Sスコアを有意に改善し、治療中止リスクの低下も認められた。これらの結果は、ブレクスピプラゾールが統合失調症の治療において有効かつ忍容性が高いことを裏付けている」としている。

(鷹野 敦夫)