日医会長に中川俊男氏が初当選、新執行部体制へ

提供元:ケアネット

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公開日:2020/06/30

 

 任期満了に伴う日本医師会の会長選挙が6月27日行われ、副会長の中川 俊男氏(69歳)が、現職で5期目を目指す横倉 義武氏(75歳)を接戦の末おさえ、初めての当選を果たした。中川氏は、これまで日本医師会の常任理事2期、副会長を5期に渡って務めたほか、社保審や中医協の委員などを歴任。会長選には、初めての立候補だったが、14大都市医師会をはじめ多くの都道府県医師会会長の推薦を手堅く集め、17票の僅差ながら現職候補を破る結果となった。

 日本医師会会長選挙は371人の代議員による投票で行われた。開票結果は以下の通り。

・中川 俊男氏:191票(当選)
・横倉 義武氏:174票
その他、無効票:2票、白票:4票

 副会長および常任理事は、以下の通り(立候補者数と定数が同一のため、いずれも信任投票)。

【副会長】
猪口 雄二氏、松原 謙二氏、今村 聡氏
【常任理事】
江澤 和彦氏、長島 公之氏、松本 吉郎氏、羽鳥 裕氏、城守 国斗氏、釜萢 敏氏、渡辺 弘司氏、神村 裕子氏、宮川 政昭氏、橋本 省氏

 中川氏は、今回の選挙時において、新型コロナウイルス感染症対策として、専門組織の強化や日本版CDC創設への働きかけを行うことを提言。地域医療を支える医業経営基盤の安定化策としては、診療報酬の構造的問題の見直しおよびあるべき診療報酬体系の提言、日医内に医療機関経営支援のための組織創設、控除対象外消費税を巡る医療機関ごとの補填のバラツキ解消などを掲げていた。

(ケアネット 鄭 優子)