EGFR変異NSCLC、ゲフィチニブ+化学療法併用(NEJ-009)/JCO

提供元:ケアネット

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公開日:2019/11/29

 

 EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がん(NSCLC)の1次治療について、標準療法のEGFR-TKI単独療法 vs.EGFR-TKI+化学療法を比較した、日本発の検討結果が発表された。がん・感染症センター東京都立駒込病院の細見幸生氏らによる、未治療のEGFR遺伝子変異陽性進行NSCLC患者を対象とした第III相臨床試験「NEJ009試験」の結果で、ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法はゲフィチニブ単独療法群と比較して、毒性プロファイルは許容でき、無増悪生存期間(PFS)および全生存(OS)期間が延長することが示されたという。ただし、著者は、「OSの有益性についてはさらなる検証が必要である」とまとめている。Journal of Clinical Oncology誌オンライン版2019年11月4日掲載の報告。

 研究グループは、未治療のEGFR遺伝子変異陽性進行NSCLC患者345例を、ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法群(GCP群)またはゲフィチニブ単独療法群(G群)に無作為に割り付け、疾患増悪(PD)または許容できない副作用の発現等まで継続した。

 主要評価項目は、無増悪生存(PFS)期間、PFS2およびOS期間で、階層的逐次検定法を用いて優越性を検証した。なお、PFS2は、事前計画ではG群におけるランダム化から2次治療のPDまたは死亡までの期間と定義(GCP群はPFS=PFS2と定義)されていたが、今回の解析では、最初のPDから2次治療開始までの期間を差し引いた修正PFS2が用いられた。副次評価項目は奏効率(ORR)、安全性およびQOLであった。

 主な結果は以下のとおり。

・GCP群はG群に対し、ORRおよびPFSが有意に優れていた。
 ORR:84% vs.67%、p<0.001
 PFS:20.9ヵ月 vs.11.9ヵ月、ハザード比(HR):0.490、p<0.001
・PFS2は、事前計画の定義では両群で同程度であったが(GCP群20.9ヵ月、G群20.7ヵ月、HR0.99、p=0.90)、修正PFS2はGCP群が長いことが示された(20.9ヵ月 vs.18.0ヵ月、p=0.092)
・OS中央値は、GCP群でG群より有意に延長した(50.9ヵ月 vs.38.8ヵ月、HR:0.722、p=0.021)。
・Grade3以上の治療関連有害事象(血液学的毒性など)の発現頻度は、GCP群がG群より高かったが(65.3% vs.31.0%)、QOLに差はなかった。
・GCP群で治療に関連した死亡が1例認められた。

(ケアネット)