インフルエンザ発症リスクは喫煙者で5倍超 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2019/10/03 喫煙者は、非喫煙者と比較してインフルエンザの発症リスクが高い可能性が示唆された。英国・ノッティンガム大学のLawrence Hannah氏らは、喫煙とインフルエンザ感染との関連をシステマティックレビューで調査し、結果をthe Journal of Infection誌2019年8月26日号に報告した。 研究グループは、MEDLINE、EMBASE、CINAHL、LILACS、Web of Scienceのデータベースを、それぞれ創刊から2017年11月7日までの期間検索し、関連するランダム化比較試験、コホート研究および症例対照研究を特定した。臨床症状からインフルエンザを定義した研究6件と、検査でインフルエンザウイルスが確認された研究3件が対象とされた。 研究の質は、Newcastle-Ottawa Scaleを使用して評価され、プールされたオッズ比(OR)は、ランダム効果モデルを使用して推定された。 主な結果は以下のとおり。 ・9つの研究、4万685例の患者についてレビューを行った。 ・インフルエンザ様症状を報告した6つの研究において、現在の喫煙者は非喫煙者よりも、発症リスクが34%高かった(OR:1.34、95%信頼区間[CI]:1.13~1.59)。 ・検査で発症が確認された3つの研究において、現在の喫煙者は、インフルエンザ発症リスクが非喫煙者の5倍を超えていた(OR:5.69、95%CI:2.79~11.60)。 (ケアネット 堀間 莉穂) 原著論文はこちら Lawrence H, et al. J Infect. 2019 Aug 26. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 東京都でインフルエンザ流行開始、昨年比で3ヵ月早く 医療一般(2019/09/30) ゾフルーザに低感受性の変異株に関する調査結果 医療一般(2019/09/05) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] TAVI周術期の経口抗凝固薬、継続vs.中断/NEJM(2024/09/17) ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬、HFmrEFとHFpEFにおける有効性は?/Lancet(2024/09/17) 抗凝固薬服用例のTAVI、抗凝固薬続ける?中止する?(解説:後藤信哉氏)(2024/09/17) 国内初承認のダニ媒介性脳炎ワクチンを発売/ファイザー(2024/09/17) 双極症に対するリチウム使用、23年間の変遷(2024/09/17) 小児の風邪への食塩水点鼻、有症状期間を2日短縮か/ERS2024(2024/09/17) IGTからの糖尿病発症を4年防げば長期予後が改善する(2024/09/17) 仕事のストレスで心房細動に?(2024/09/17) 脳梗塞入院時の口腔状態が3カ月後の生活自立度と有意に関連(2024/09/17) [ あわせて読みたい ] 毎日使える 街場の血液学(2019/10/09) Dr.林の笑劇的救急問答14<下巻>(2019/08/07) Dr.安部の皮膚科クイズ 初級編(2019/07/15) ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【精神科編】(2019/06/15) Dr.たけしの本当にスゴい高齢者身体診察(2019/05/15) J-COSMO(ジェイ・コスモ)Vol.1 No.1(2019/04/17) Dr.林の笑劇的救急問答14<上巻>(2019/03/15) 志水太郎の診断戦略ケーススタディ(2019/02/15) Dr.長尾の胸部X線クイズ 上級編 (2019/01/15)