一般的に、ベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬の減量が困難な患者では、長期間ベンゾジアゼピン系睡眠薬が処方される。ラメルテオンは、BZ受容体を介する睡眠薬とは異なる作用機序を有しており、生理的な睡眠を促す睡眠薬である。宮崎大学の長友 慶子氏らは、不眠症患者におけるラメルテオンとベンゾジアゼピン依存について調査を行った。Asian journal of psychiatry誌オンライン版2018年6月7日号の報告。
ラメルテオン併用療法はベンゾジアゼピン系睡眠薬の併用数を減少させる
不眠症患者42例(平均罹病期間:11.3±9.6年)を、ラメルテオン群22例(就寝前にラメルテオン8mg/日をベンゾジアゼピンに併用)と対照群20例(ベンゾジアゼピンのみを継続投与)に割り付けた。データ分析には、二元配置反復測定分散分析を用いた。
主な結果は以下のとおり。
・ベンゾジアゼピン依存および離脱症状に関するアンケートで、ラメルテオン群には、0週目と比較し、16週以上でスコアの有意な改善が認められた。
・ラメルテオン群における0週目と比較した16週目の有意な改善は、ピッツバーグ睡眠質問票の抜粋版および機能の全体的評価(GAF)で観察された。
・ウィルコクソンの順位和検定では、16週目以降のラメルテオン群において、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の併用数が有意に減少していた。対照群では、このような変化は認められなかった。
著者らは「長期不眠症患者に対するラメルテオン併用療法は、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の併用数を減少させることが可能である」としている。
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(鷹野 敦夫)