durvalumab、切除不能StageIII NSCLCのOSを有意に改善(PACIFIC) 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/05/30 AstraZenecaとMedImmuneは2018年5月25日、durvalumabの第III相無作為化二重盲検プラセボ対照試験PACIFICにおいて、化学放射線同時併用療法(CRT)後に進行していない切除不能StageIII非小細胞肺がん(NSCLC)患者の全生存期間(OS)の評価項目を達成したと発表。 独立データモニタリング委員会が実施した中間解析では、プラセボと比べ、durvalumab群で、臨床的に意味のある改善が認められ、統計的に有意なOSベネフィットを示した。これにより、durvalumabは、この試験において、無増悪生存期間(PFS)に続き、2つの主要評価項目を達成したことになる。durvalumabの安全性および耐容性プロファイルは、無増悪生存期間(PFS)分析の時点で報告されたものと一致していた。AstraZenecaは、このPACIFIC試験の結果を今後の医学会議で発表する予定。 PACIFIC試験は、化学放射線療法(CRT)後に進行していない切除不能StageIII NSCLC患者に対するdurvalumabの無作為化二重盲検プラセボ対照多施設試験。26ヵ国235施設から713例の患者が参加している。主要評価項目はPFSとOS、副次評価項目はランドマークPFSとOS、奏効率、奏効期間など。 ■参考 AstraZeneca社プレスリリース ■関連記事 durvalumab維持療法、Stage III肺がんのPFSを有意に改善(PACIFIC)/ESMO2017 (ケアネット 細田 雅之) 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 重症血友病BにおけるAAV遺伝子治療、13年後の有効性・安全性は?/NEJM(2025/06/23) 既治療のEGFR陽性進行NSCLC、sacituzumab tirumotecanがORR改善/BMJ(2025/06/23) わが国における単剤療法を考えるにはもう一段の考察も必要か?(解説:野間重孝氏)(2025/06/23) 精神疾患を併存している肥満者は減量治療抵抗性/日本糖尿病学会(2025/06/23) 治療法が大きく変化、アミロイドーシス診療ガイドライン8年ぶりに改訂(2025/06/23) 統合失調症の認知機能低下に影響を及ぼす向精神薬(2025/06/23) 男女の身長差、遺伝子で説明できる?(2025/06/23) AIは中間期乳がんの検出に有用?(2025/06/23) 歯周病の進行が動脈硬化と相関か(2025/06/23) [ あわせて読みたい ] 肺がん治療、患者と医療者の“スキマ”とは? 第15回【肺がんインタビュー】(2018/05/09) Dr.長尾の胸部X線クイズ 初級編 (2018/05/07) 民谷式 内科系試験対策ウルトラCUE Vol.3(2018/04/07) 志水太郎の診断戦略エッセンス (2018/03/07) 私が出合ったマジヤバイ胸部画像読本【Dr.倉原の“俺の本棚”】第2回(2018/02/13) Dr.林の笑劇的救急問答13<下巻>(2018/02/07) Dr.大山のがんレク!すべての医療者に捧ぐがん種別薬物療法講義(下巻)(2018/02/07) Dr.林の笑劇的救急問答13<上巻>(2017/10/07) 国立国際医療研究センター総合診療科presents 内科インテンシブレビュー2017 (2枚組)(2017/09/07) Dr.大山のがんレク!すべての医療者に捧ぐがん種別薬物療法講義(上巻)(2017/09/07)